うどんの種類、地方のご当地うどんとは?
私は大のうどん好き。何なら1日3食全部うどんでも、何の不満もありません。
旅先でもご当地のうどんをよく食べますが、地方によって本当に様々なスタイルがありますね。このご時世、なかなか旅行もできませんので、せめて日本中のうどんを調べて旅行気分を楽しんでみようと思います。
目次
うどんの伝来
古くから西アジアで栽培されていた小麦。これが中国に伝わって「麺」の原型になるものが生まれたとか。中国語で「麺」とは、もともと小麦を表す言葉だったそうです。
この小麦で作られた「麺」の原型はが日本に伝わった当時、その形はお饅頭の様なものだったそうです。これが今のようなうどんの形になるのは、鎌倉時代のこと。その後江戸時代になると、うどんは広く庶民にも親しまれる食べ物に。
そして日本中に伝わる過程で、地方それぞれ独自のうどんの食べ方が定着していきました。
調理方法や食べ方による種類
うどんは、その調理方法や食べ方で、以下のように分類されます。
かけうどん
茹でたうどんにつゆをかけたシンプルなスタイル。関東ではネギだけ、関西ではかまぼこなどを入れたもの。特別な具を入れていないことから「素うどん」と呼ばれることも。
釜揚げ
茹でた麺をゆで汁と一緒に器に入れて、生しょうゆやつゆをかけていただくもの。
ぶっかけ
湯切りをした麺に生しょうゆをさっとかけていただくスタイル。
ざるうどん
麺をゆでたあとに冷水で締め、ざるに盛った冷たいうどん。刻み海苔をあしらったものを「ざるうどん」、海苔のないものを「もりうどん」ということも。
煮込みうどん
つゆの中でうどんを煮込んだもの。鍋ごと煮込んだアツアツのものも。
日本全国のご当地うどん
地方それぞれの気候や風習によって個性を持つことになったうどん。代表的なものをご紹介します。
稲庭うどん(秋田)
冷や麦より若干太い程度の細麺。なめらかなのど越しが特徴。季節によってかけうどんでも冷たいざるうどんでも楽しめます。
ひもかわうどん(群馬)
幅広でやわらかいのにコシがあります。通常うどんはすすって食べますが、幅広のひもかわうどんは箸で折りたたんで頂きます。ざるでも楽しめますが、煮込みにしてもコシがあって美味しくいただけます。
耳うどん(栃木)
まさしく耳のような形の耳うどん。ハレの日にかまぼこや伊達巻などと一緒に澄まし汁でいただくことが多いそうです。煮込んでも崩れにくいので、煮込みうどんとして出されることも多いとか。
ほうとう(山梨)
カボチャやジャガイモなど、たっぷりの野菜と一緒に煮込んでいただくご当地料理。戦国時代、甲斐の武田信玄が野戦食とし、自分の刀で食材を切ったことが「宝刀(ほうとう)」という名前のルーツだと言われています。
きしめん(愛知)
平たい麺でたっぷりの鰹節をかけていただくかけうどん。名古屋駅ではどのホームにもきしめんのスタンドがあって、リーズナブルに楽しめるとか。
味噌煮込みうどん(愛知)
言わずと知れた名古屋名物「味噌煮込みうどん」。太くてコシの強い麺を八丁味噌のスープで煮込みます。土鍋で供されるあつあつの一品がたまりません。
伊勢うどん(三重)
お伊勢参りに行ったら必ず食べておきたいうどんです。やわらかい極太麺を、たまり醤油をベースに作られた真黒な甘口ダレでいただきます。食感が独特。
三重の特産、松坂牛を使った汁のおうどんも。
讃岐うどん(香川)
うどんと言えばコレ。かつおだしにコシのあるもちもち麺に生醤油をかけていただくぶっかけうどんです。お店でいただくと、天ぷらのトッピングを付けられるのが主流で、これも楽しみ。個人的にはかしわ天が大好きです。
たらいうどん(徳島)
同じく四国からもうひとつ、阿波の「たらいうどん」をご紹介します。釜揚げのうどんをゆで汁ごと大きなたらいに入れていただくたらいうどんは、つけ汁の出汁に特徴があります。出汁は海産物で取るものが一般的ですが、たらいうどんの出汁は吉野川の川魚で取ります。林業が盛んな地方ならではですね。
五島うどん(長崎)
稲庭うどん、讃岐うどんと並んで日本三大うどんと称される五島うどん。丸くて細い麺は植物油を塗って伸ばすので、麺がくっつかず時間が経っても伸びにくいと言われています。コシが強くて切れにくい特徴があります。パスタのように使うことも出来、調理法を選ばずに楽しめます。
さいごに
ご当地うどんはそれぞれの地域の気候や名産物を生かして作られたものがたくさん。色々食べてきたつもりでも、まだまだ食べたことのないうどんもたくさんあります。なかなか食べには行けませんが。
でも調べてみると、ネットで取り寄せられるものもたくさんありそう。自宅でうどん食べ比べも楽しめそうですね。