小学校でのクラスの分け方!どんな方法で決めてるの?

月に2回、地元の小学校で読み聞かせボランティアをしているのですが、気が付けばもう10年目になりました。自分の娘が小学校に通っていた年数を合わせると、かれこれ15年以上は小学校の様子を見てきています。

毎年クラスの様子を見てきて思うのですが、小学3~4年生頃になると読み聞かせしていても何人かが騒がしい状態になる時があります。俗に言う、ギャングエイジと呼ばれる年頃です。

私が見ている限りでは、5、6年生頃になると表面的には落ち着いてくるように見えます。でも、限られた時間だけを見ているだけなので、実際は先生たちもクラスを運営するは大変ですよね。

いつまでたっても静かにならない様子を見るにつけ、クラス替えの時も苦労するんだろうな・・・と思ったりもします。

親御さんにしてみれば、どうやってクラス分けしてるんだろう?と思ったりもするのでしょうが、最善の策として分けられているのは言うもがな、ですよね。

今回は、小学校のクラスの分け方について詳しく調べてみましたよ。


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小学校のクラスはどう分けているのか?

小学校でのクラス分けでは、児童がクラス分けした後の学年でより良く成長していくことができるように熟考しながら行っていきます。

クラス分けの基本の考え方としては、クラスが平等になるように分けることになります。全体の人数・男女数の比率などの構成をどのクラスも同じようにするようにしています。

さらに、クラス内での人間関係や児童の特性や性格などにも目を向けて配慮しつつも、同じ学年でクラスの差がないようにします。とはいえ、様々な児童がいる中で、平等になるようにクラス分けをするのは難しいものですよね。

なので、クラスを平等に分けるために具体的には以下の事を配慮して決定しています。

学力が同じようになるようにする

基本的には、学力がどのクラスも均等になるようにクラス分けします。成績の順番を参考にして、基盤となるクラスの構成を作ります。

学力を均等にすることで、授業の進み具合や指導の目が行き届かない部分を防止することができます。

リーダータイプは振り分ける

各クラスには、クラスをまとめられるようなリーダータイプの児童を振り分けます。自ら積極的に話をするのが好きな児童には、活躍の場を持たせ成長のきっかけを作ります。

人間関係や相性を見る

相性に関しては、子供同士でも合う、合わないがあります。肌に合わないと感じる感性は、大人よりも子供の方が正直に態度に出てしまうもので、互いが目に入る所に居るだけでもトラブルが起きることもあります。

今まで同じクラスに居て、トラブルが続いているような児童同士はクラス分けでは離します。

また、とても仲が良く行動を共にするようなグループになっている友人関係も振り分けます。過剰に特定の友達だけに固執せず、できるだけ違う個性を持った児童との関りが持てるきっかけを作ります。

ただし、クラスで特定の友達が居ることで登校できているような場合には、同じクラスにして安心感を作るようにします。

支援の必要な児童を振り分ける

支援には様々な場合があります。

  • 発達障害などで支援学級に在籍している児童
  • 不登校の傾向のある児童
  • 外国籍の児童
  • 生活指導面で配慮が必要な児童など

対応方法がそれぞれ異なり難しい児童もいます。クラス内に配慮の必要な児童が偏って多くならないように分散します。

また、配慮の必要な児童がいるクラスには穏やかに誰とでも接することのできる児童を数人編成するようにします。

運動能力が同じようにする

運動のできる児童と運動の苦手な児童が均等になるようにクラス分けします。

運動会などでが出てしまうので、全体的なバランスを見るようにします。

要配慮のある保護者を振り分ける

残念ながら、クラス分けをする時には児童だけのことを配慮すればよい、という訳ではありません。何かとクレームをつけてくるモンスターペアレントと呼ばれる保護者もいます。

保護者の中には、学校の方針に不信感のある人や自分の子供に対して強い不安のある人、精神的に不安定な人などを同じクラスに偏らないように編成します。

保護者への対応も丁寧に行わないといけないケースもあるため、クラス分けには重要なポイントになります。

まとめ

小学校の先生方は、いくつもの条件を考慮しながらクラス分けをしなければならないため大変な作業となりますね。

とは言っても、クラス分けの結果だけですべてが決まるわけではありませんよね。今まで親密になる機会のなかった子供同士が同じクラスになって仲良くなったり、クラスの雰囲気が変わってまとまったりと良い方向に転換するきっかけにもなります。

先生方も、そういった化学反応もあることを期待してクラス分けをしているのでしょう。クラスメイトとの経験は、どんなものであっても子供に成長をもたらしてくれるものですよね。

こうやってクラス分けの内情を知ると、先生方への労いの気持ちも湧いてくるものですね。


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