文系と理系の年収を比較!どっちが高いの?

我が家の子供たち2人は、性格も得意分野も全くと言ってよいほど違っています。同じ親から生まれた姉弟でも、それぞれ興味のある分野が違うため高校受験も二者二様でした。

上の娘はスポーツは苦手だけれど音楽や絵が好きなインドア派で、進んだ学部も文系です。一方下の息子はスポーツが得意な行動派で、進学希望では理工系の学校を目指しています。

子供たちがどんな仕事につくのか、将来については自分たちの思うように進んでほしいなと思います。とはいえ、親とすればできれば安定した職であってほしいものですよね。

できれば、年収も良いに越したことないです・・・。

今回は、就職するまでに学んできたもの、文系出身、理系出身の違いで年収には違いがあるものなのか調べてみました。


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文系出身者と理系出身者のそれぞれの年収とは?

今から30年以上前の1980年代後半のバブル期には、世の中の人が景気が良かったと実感できていた時代になります。この時には、「年収が高いのは文系出身者」という定説があったとされています。

35歳の場合、金融業界の年収が1,000万円、製造業界の年収が600万円ほどだったというデータがあります。イメージ的には、金融業界は文系で製造業界は理系だと、どうしても先入観がありますよね。

しかし、実際には、金融業界で理系の採用を増やしていたため、理系出身の金融業界者も存在していました。同じように、製造業界にも文系出身者の人が存在していて、金融業界の文系出身者よりは年収が低い傾向となっていました。

とはいえ、バブルがはじけた90年代以降にも年収の違いがあったことを見れば、文系が理系よりも年収が高いという表現でなく、業種によって年収に違いがあるとしたほうが正確な表現になるんですね。

では、純粋に文系と理系ではどれだけ年収が違うのか、調べてみたデータがあるので見ていきましょう。

理系出身者と文系出身者に調査した結果とは?

2008年に、八木匡教授、浦坂純子准教授(同志社大学)、平田純一教授(立命館アジア太平洋大学)が共同で行った調査データを基に説明していきますね。

一般大学を卒業した文系出身者と理系出身者を無作為に選んで、インタネットでアンケートを取る方法で行っています。

大卒者の6870人に配信した結果、得られた回答2152人の中から、分析をするのに確実なデータを持つ1632人を分析対象としています。

データを分析した平均年収の結果は、以下になります。

文系出身者583万円・理系出身者681万円(2008年調査)

理系出身者の平均年収は、文系出身者の平均年収よりも約100万円多いことがわかりました。

また、25歳~60歳の平均年収を年代ごとに分けてみてみても、文系よりも理系のほうが平均年収が高い傾向になります。文系理系別の平均年収の格差を見てみたところ、文系の方が年収の差が大きいこともわかりました。

この結果を再検討するために、2010年に独立行政法人経済産業研究所が行った調査によると、それぞれの平均年収は以下のようになります。

男性:文系出身者559万200円・理系出身者600万9900円(2010年調査)

調査では慶應義塾大学の「日本家計パネル調査(JHPS)」データを利用して、文系理系共に平均年齢約46歳の男性のデータを分析しています。

やはり、理系出身者の方が文系出身者よりも平均年収が高いことがわかります。年収の差は41万円ほどになりますね。また、理系出身者は正規率が高く、役職者比率も文系よりも大きく上回っているという結果になりました。

女性の場合は以下のようになります。

女性:文系出身者203万200円・理系出身者230万3600円(2010年調査)

先ほどの男性の調査と共に行ったものですが、女性の場合は調査対象者の平均年齢は文系出身者44歳、理系出身者37歳ほどとなっています。

女性の場合も、理系出身者の平均年収が文系出身者よりも57万円ほど上回っています。しかも、理系出身者の方が7歳ほど若いにもかかわらず平均年収が高いこともわかります。

なぜ理系のほうが年収が高いの?

実は、グローバル展開をしている大手企業の多くは、開発力が必要な製造業に集中しています。資源の少ない日本では、研究などで独自のシステムなどを作って売り出すことが最優先されます。

その点、理系出身者は大学の研究室で学んだことを即戦力として使うことのできる優秀な技術を持った人も多いことから、理系が優遇されることが多いのです。

まとめ

今回調べてみて、文系出身者と理系出身者の平均年収の違いについてよくわかりました。

確かに、理系出身者の方が技術的な実力の面では秀でていると思います。技術力を必要としている企業にとっては、価値のあるものですものね。

ただ、世の中はここ数年で様々変化してきていて、その変化の速さも過去よりも増しているような時代になってきています。自分の強みや価値を持っておくことが大事になりそうですね。


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