犬が可愛い理由とは?人の感情に共感できるってホント?!

我が家の前の道路は、朝夕たくさんの愛犬家さん達のお散歩コースになっています。連れている犬共々、すっかり顔なじみになり、懐いてくれています。

ゴールデンレトリバーのジャックは、人が大好きで好奇心旺盛。豆柴のクロは、くんくんと臭いを嗅ぐのが好きな様子。マルチーズのチップは、可愛らしいで私を見上げてくるんです。

まだまだお友達になった犬達はいますが、どの犬も可愛いです。顔見知りの犬なら性格を知っていたり、自分に懐いているので可愛さは倍増しますよね。

でも、見知らぬ人の家の犬でも、テレビで見た犬も、ペットショップの犬でも、どんな犬でも可愛く見えてしまうのはナゼなんでしょう?犬を見ると、可愛いという感情のスイッチが勝手に入ってしまうんです。

私たちが犬を可愛いと思ってしまう理由とは一体何なのでしょう?無意識に犬に感じる感情の正体とは何なのか、調べてみました。


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犬が可愛い理由1:犬と人との歴史

人間との生活に密着した存在と言っても過言ではないのが犬ですよね。ペットとしてだけではなく、盲導犬や介助犬、聴導犬など人との関わりが深い役割を持つ犬もいます。

実は、犬と人間との間には古い歴史があるんですよ。人間にとって、犬は最古の家畜なんです。犬の祖先であると言われているを家畜として飼うようになったのが、今から2~5万年前だと言われています。

狼は、集団行動をする動物です。群れの中のリーダーに従い、仲間との絆や母子関係を大事にする動物なんですよ。そのために、お互いの意思疎通を図る優れた能力を持っていると言われています。

片や人間も似ていて、小さなコミュニティーを作り道具を使って、力を合わせることで狩りをおこないました。やがて、人間が狼を家畜化していくことでが誕生していきます。

犬は、人間が狩りをする上では相棒の役目をし、夜は他の肉食獣から人間を守るよう番をする役目をしていました。お互いが安心できる生活のために、協力し合う間柄となっていったのですね。

犬は社会性に優れた動物

このようにお互いが必要とする存在になり得たのには、人間も犬も、他の者と共存していこうとする社会性に優れた動物だったから、とも言われています。

特に、犬は狼の時代から集団のリーダーや母親に従う習性があります。飼い犬は、飼い主である人間を母親やリーダーとして見ています。犬を可愛いと感じる理由には、人間に懐き、従順に慕う姿があるためなんですね。

犬が可愛い理由2:人間への愛

犬は、人間に大きな愛を持って接しています。犬の仕草や動作からも、人間を慕っている様は垣間見ることはできますが、本当のところはどうなんでしょうか。

動物認知学者による研究では、MRIで犬の脳を調査した結果、犬は最優先で人間の臭いに反応していることがわかりました。特に、飼い主の匂いを嗅いだ時の犬の脳内では、欲求が満たされたことに快感の感覚を与える報酬系の部分が活性化されるんです。

犬は、飼い主の匂いだけで嬉しくなってしまうんですね。

また、他の研究者によると、犬は臭いに対してだけでなく、人間の発する音にも特別な反応を見せています。この研究では、人間と犬とでは悲しい声や嬉しそうな声に対する脳の反応が似ていることがわかったんですよ。

犬は人間の感情に共感する?!

犬は、人間の不安や悲しみに対する感情を、共感することができるんです。他のほとんどの動物は、音に対して敏感な上に危険と見なし、逃げてしまうことが多いと言われていますが、犬の場合は自分から近づき歩み寄っていきます。

それは、飼い主にだけではなくて、見知らぬ人へも慰めるような行動をとることがわかっています。犬を可愛いとか、癒しとして感じるのは、人間の感情に同調しようとする姿勢も理由なのかもしれませんね。

さらに、人間や霊長類には、互いの目を見て感情の動きを観る能力があるとされていますが、犬は霊長類以外で唯一それができる動物なんですよ。

ジッと人間の目を見つめ、人間の気持ちに寄り添おうとする犬は可愛い存在ですよね。

犬が可愛い理由3:子供っぽさ

生物学的に使われる言葉で「ネオテニー」という用語があります。幼形成熟、つまり子供の特徴を持ったまま大人の状態になることを指します。

犬はのネオテニーである、という説があるんです。狼のような姿であるけれど、中身は愛くるしい幼さの残ったままの成犬。元来、狼は子供の頃は、とても遊ぶのが大好きで無邪気な動物なんですよ。

ここから、犬が狼のネオテニーだと言われているのですが、これは犬の成長過程にも大きな影響を及ぼしています。

あの無邪気にじゃれる可愛い犬の姿は、子供の感性や性格が大人として成長するまで長く続くため、固定観念が付きにくく柔軟性に富んだ性格に育っていきます。

人懐っこくて、明るく無邪気な性格だと、人間の世界でも受け入れられやすい存在なんですよね。純粋な性格の犬は、本当に可愛いです。

人間の本能にも理由がある!

さらに、人間は犬の持つ容姿の特徴を本能的に可愛いと思う傾向にあります。

コロコロっとして丸く柔らかそうな体、大きく丸い目、太くて短い足という特徴を持つ動物を、人間は無意識に守りたくなる本能を持っている、という説があるんですよ。

この特徴を持っているのが、まさに犬なんですね。見た目が人間の母性本能をくすぐるものである上に、内面も外見を裏切らない。犬を親の気持ちで可愛いと思うのも理由の一つなんですね。

まとめ

今まで犬を可愛いと思う理由なんて、考えもしませんでした。ただただ、無条件に可愛いと感じていたように思います。こうやって調べてみると、犬と人間との関係が本当に親密なものだと知りました。

クロマニヨン人の時代から、犬は人間と共に暮らしていたということにも驚きです。可愛いと思う根底には、やっぱりお互いの信頼関係や愛情の深さがあるからこそ、なんだと思います。

私も子供の頃は犬を飼っていました。毎日どうしようもなく可愛いと思っていましたし、かけがえのない存在でした。あの頃、飼い犬と一緒に遊んだことを急に思い出してしまいました。

今はまだ犬を飼うことはできませんが、いつか犬と一緒に暮らしたいな、と思っています。


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