お風呂の鏡、お掃除に最適な洗剤は?
お風呂の鏡って、どうして白い水垢がつくんでしょうか。
なかなか落ちなくて困るし、何よりなんだかウロコみたいで気持ちが悪い。
こんな汚れを落とす効果的なお掃除方法や洗剤は、どんなものがあるのでしょうか。
鏡の水垢、正体は何?
水道水には、カルシウム、マグネシウム、ケイ素といったミネラル成分が含まれています。水分は時間が経つと蒸発して無くなりますが、水分に含まれているミネラル成分は蒸発せず、鏡や付着して結晶になり、残ってしまいます。
水滴が流れていく過程で、これらのミネラル成分が残ってウロコのような形に。これが鏡の水垢ができる理由です。
また、ミネラル成分以外にも原因があります。それが石鹸カス。鏡に付く白い汚れは、主に金属石鹸が原因です。石鹸と水道水のミネラル成分が反応して、白い粉のような結晶になります。
時間が経てば経つほど落としにくくなるのがこれらの汚れの厄介なところ。ミネラル成分の水垢がアルカリ性の汚れなのに対し、金属石鹸カスは酸性の汚れ。落とす方法もおのずと変わってきます。
効果的なお掃除方法5選
有効な強い洗剤もありますが、まずは家庭にある手軽なものでトライしてみましょう。
お酢
酸性のお酢は、アルカリ性の水垢を分解して落としやすくしてくれます。
1 お酢と水を1:1の割合で混ぜる
2 スプレーボトルなどに入れて、鏡にまんべんなく噴射する
2 ペーパータオルなどでを覆い、しばらく置く(30分~半日)
3 剥がしたペーパータオルなどで磨く
4 最後に水で洗い流し、乾いた布やタオルで水を拭きとる
クエン酸
お酢と同様に酸性のクエン酸も、アルカリ性の水垢を分解してくれます。クエン酸はもともとレモンなどに含まれている自然由来の成分です。小さなお子さんのいるご家庭でも安心して使えます。
水100mlに対して、クエン酸を小さじ1/2杯程度入れます。あとはお酢の手順2以降、同様に行ってください。
重曹
お風呂場の鏡の水垢のほとんどはアルカリ性。お酢やクエン酸でほぼきれいに落とせます。それでも落ちない汚れは石鹸カスなどの酸性の汚れ。お酢やクエン酸で歯が立たない汚れに重曹を試してみましょう。
重曹はアルカリ性なので、同じアルカリ性の水垢を分解するには不向きですが、研磨作用があります。また、お風呂場の鏡には石鹸カス(酸性)も付着してるため、重曹も効果的です。
水100mlに対して、重曹を小さじ1/2杯程度入れます。あとはお酢の手順2以降、同様に行ってください。
歯磨き粉
身近な素材で意外な実力を発揮するのが歯磨き粉。研磨剤が含まれているため、きれいに汚れを磨きとることが出来ます。但し浸け置きはできないので、鏡を磨かなければなりません。
通常の歯磨きで使用する程度の量を布に取り、鏡を磨きます。終わったら水で洗ってきれいに流すだけ。最後に乾いたタオルで拭きとって、次の水垢の原因を作らないようにしましょう。
新聞紙
新聞紙についているインクの油分は、鏡に付いた油成分を落とすのにも有効です。濡らした新聞紙で鏡をまんべんなく拭き、今度は乾いた新聞紙で乾拭きします。
キレイになるのはもちろん、新聞紙のインクによって油のコーティングが出来、汚れにくくもなります。鏡だけでなく、窓ガラスにも有効なお掃除方法です。
そもそも汚れが付きにくくするには
ついてしまうと厄介な水垢。原因を作らない毎日の習慣で、水垢を付きにくくすることもできます。
水垢の原因は付着した水滴。入浴を終えたらそのままにせず、乾いた布や水切りワイパーを使って、きちんと拭き取る習慣を付けましょう。また石鹸やシャンプーは石鹸カスの原因。付いたら必ず洗い流しましょう。
忙しくてどうしてもおろそかになってしまう場合は、水垢防止専用の商品を購入して使うのもおすすめ。鏡にスプレーするタイプのコーディング剤や、曇り止めなどの商品も見かけます。上手に活用して家事の負担を減らしましょう。
まとめ
原因と性質がわかれば、お掃除も難しくありませんね。また、毎日の習慣があれば水垢が付きにくくなることもわかりました。
嫌なことはついつい後回しにしがち。お風呂上りにちょっと気を付けてみます。