風呂場で倒れる?考えられる3つの原因と対処方法!
お正月に、実家に帰った時のことです。母がお風呂場で、急に倒れてしまいました。
その場では、意識がなかったので救急車を呼ぼうとしたら、すぐに意識を回復したので、事なきを得たのですが。
これ!といった原因は、分かりませんでした。
普段は、健康が取り柄のはずの母が急に倒れた事が、ちょうど居合わせていた姉も私も、心配でした。
老夫婦二人暮らしの為、今後の対処法についてちょうど良い機会なので、母が落ち着いたら、家族会議を、開く事にしました。
その前に、準備をしておこうと思い、私なりに、今回の原因を色々と調べてみました。
目次
風呂場で倒れる考えられる原因「めまい・立ちくらみ」
湯船から出て、急にめまいや立ちくらみで倒れてしまったとしたら・・・それは、起立性低血圧の可能性があります。
ずっと座った状態で、急に立った時にふらっとする感覚と、同じ感覚です。ただ、入浴中だと体が温まって、血管が拡張している為、普段より多めの血液が体全体、特に下半身に流れているんですね。
それを急に湯船から出ると、脳にも巡っていた血液が、一気に下半身に流れて、結果、めまいや立ちくらみの原因になる、と言われています。
「めまい・立ちくらみ」の簡単な対処法
とにかく、急に湯船から出ず、ゆっくり上がる!これがまず鉄則です。
風呂場で倒れる考えられる原因「ヒートショック」
湯船に浸かった時に、急に倒れたとしたら・・・。それは、ヒートショックの可能性があります。
お風呂に入る段取りを、考えてみましょう。暖かい部屋→寒い脱衣所→寒い浴室、熱い浴槽の場合、意外とありませんか?
私はそれが嫌なので、お風呂に入る前に浴槽の蓋を少し開けて、浴室を温めておくのですが。
そう、ヒートショックは、急な温度変化により、血圧が急変動することで、起きると、言われています。
特に、生活習慣病などの持病がある場合や、高齢者などは、リスクが高いと言われているので、注意が必要です。
「ヒートショック」の簡単な対処法
室内の急な、温度変化をなくす努力を心がけてみましょう。
入浴前に、脱衣所を暖房器具で温め、浴室に湯気を張り、湯船に長く浸からない、といった事で、リスクは小さくなるでしょう。
風呂場で倒れる考えられる原因「のぼせ」
熱い湯船に長く浸かった後に、倒れたとしたら・・・。それは、のぼせの可能性があります。
熱いお湯に長く浸かっていると、体温が上昇し、体はその状態を、保とうとします。と同時に、熱を発散させる為に、発汗する事で、血液循環も、活発になります。
結果、心拍数や血圧が上昇し、大量の血液が脳内を流れる事で頭に血が上り、いわゆるのぼせの状態になる、と言われています。
「のぼせ」の簡単な対処法
のぼせは、病気ではないので、熱い湯船に長く浸からず、また出る時も、心臓の負担を軽くする為、ゆっくりと出るように、してみると良いでしょう。
「風呂場で倒れる?考えられる3つの原因と対処方法!」のまとめ
以上、調べた事を元に、後日、家族会議を行った結果、まずは母に生活習慣病などがないか、調べてもらう為に健康診断を、受けてもらう事を前提で、以下の話を勧めました。
- お風呂に入る時はまず、父に一言、声かけする。
- 浴室に、手すりを取り付ける。
お風呂に入る前に、父に声をかけておけば、大きな物音がしたり、あまりにも長い間出てこなかったりしたら、万一の事態に対応できるはずです。
手すりの部品は、ホームセンターにあり、工具を使い、自分たちで取り付ける事も可能なようでしたが、安全に取り付けられるか、自信がなかったので、取り付けは、知り合いの工務店に頼む事にしました。
これで、一安心ではないですが、まずは倒れそうになった時に、頭を打つ、などの最悪な事態は、避けられるような気がします。
因みに、国立保健医療科学院の、2010年の統計によると、家庭内での不慮の事故死のワースト1が、浴室での事故なのです。
全体の3割近くの方が、お風呂で・・・と考えると、高齢者だけでなく、私達も日頃から気をつけなきゃ、と思います。