胃が弱い人!その原因と対策とは

職場の同僚はひどく胃の弱い人。疲れたり、ちょっとした体調不調をきっかけに、すぐに胃腸にダメージが来てしまうんだとか。なのでいざというときのために、通勤で利用する路線のすべての駅のトイレの場所を、しっかり頭の中に把握してるんだそうです。

胃腸はからだ全体の調子を司る器官。免疫力とも密接な関係があります。なぜか気力が出ない、なんとなく調子が悪い、といった症状も、実は胃腸が原因のトラブルということもあるようです。

大切な臓器なのに、痛くなったりもたれたり、比較的トラブルが起きやすい胃。不調の原因や対策を調べてみました。


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胃腸のトラブル、その原因とは?

実は精密機械のようにとてもデリケートな胃腸。冒頭に触れた同僚のように、ちょっとした身体の不調に反応して、トラブルを起こしてしまう人は多いようです。

では、どんなことが原因で弱ってしまうのでしょうか。

1.暴飲暴食

食べ過ぎ飲み過ぎが続くと、胃腸は疲れてしまいます。まだ前に食べた物を消化している最中なのに次の飲食物が入ってくると、消化をしきれずにオーバーワークに。

また、辛い物やアルコールなど、胃腸に刺激を与えるようなものをたくさん摂ることも不調の原因となります。

2.ストレス・環境の変化

ストレスや環境の変化も、胃腸に大きな影響を与えると考えられています。精神的に強いストレスを感じたり、暑さや寒さ、湿気といった環境の変化が激しかったりすると、胃腸の動きをつかさどっている神経のバランスが乱れます。すると、食欲や胃腸の運動に影響を及ぼし、吐き気や膨満感、便秘や下痢など、不調が表に現れやすくなります

3.加齢による胃弱

健康な胃はたくさんの胃粘液を分泌して胃を守っていますが、加齢が進むとその粘液の量が減り、胃を守りきることが出来なくなります。

同時に胃酸の分泌も減り、胃腸の運動も弱ってきます。
その結果、若い頃のように飲みすぎ、食べすぎ、ストレスなどに対応する力が弱くなり、様々な胃の不調が表に出てきます。

4.ピロリ菌の存在

1980年代に明らかにされた、胃粘膜の中に生息する「ヘリコバクター・ピロリ菌」。実はこの菌が、胃炎・胃潰瘍、更に胃がんの原因になっていることがわかってきました。ピロリ菌に感染している人は、日本国内でも約6000万人ほどいるそうです。

ピロリ菌に感染している場合には、投薬による除菌治療が有効です。この治療には健康保険も適用されます。

胃腸のトラブル対策とは

胃腸の不調を招く様々な原因がわかったら、これを避ける生活を心がけることです。

更に、胃腸の働きに最も関係のある、食生活の改善を行うことも大事でしょう。基本となる食事に問題があると、他の治療をしても効果が得られません

胃がん発生の原因に関係しているある遺伝子が、ピロリ菌に感染した胃粘膜から発生していることを世界で初めて発表した消化器内科医・江田証先生によると、食生活の改善で大切なことは3つあるそうです。

  •  朝食を摂る
  •  いろいろな食材を食べる
  •  消化がよい食事を心がける

この3つを実行することで、胃腸のリズムは整っていきます

朝食を摂ることで、冷えた身体に口火が点き、胃腸の働きが良くなります。
そして同じものばかりでなく色々な食材を摂ることで腸内細菌の種類が増え、その結果、腸内の環境が良くなります。消化が良いものは胃腸に余計な負荷をかけません

さいごに

「あいつはガッツがある」などのように使われる「ガッツ(guts)」という言葉。実は英語で、「消化管」「腸」「内臓」「はらわた」といった意味もあるそうです。

胃腸を整えて、気力を充実させた生活を心がけたいですね。


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