災害グッズのリスト!防災準備に必須なものとは?
今年、区の役員となったのがきっかけで、防災について研修会をすることになりました。
というのも、昨年の秋に大きな台風によって市内の川が氾濫しました。私の住む地区は大きな被害はなかったのですが、市内のそこかしこで水害や土砂崩れなど本当に大変な災害となってしまいました。
今回の台風に限らず、この地域は山と川に囲まれた土地なので昔から長雨や豪雨の度に、常に避難の心配のある場所なんです。幸い一度も避難にまでは至ったことはありませんが、いざその時が来てしまったら・・・という不安は消えることがありません。
今回は、備えあれば患いなしで、準備しておくべき防災グッズの持ち出しリストについて調べてみました。
目次
災害時に本当に必要なものとは?
私の住む地区は、1300世帯ほどが14班に分かれています。この機会に、それぞれの班の代表者に防災についてアンケートをしてみました。防災用品として準備してある物資を聞いてみたところ、以下のような回答となりました。
災害で必要と思われるものをしっかり準備していたり、ほとんど準備していなかったり、本当に各家庭それぞれでした。毎年のように災害に対して不安になる時期があるにもかかわらず、実際には避難までに至らないのが本気の防災意識につながりにくい気がしました。
準備すべきは2パターン
このアンケートの際に思ったのですが、災害時に準備しておかなければならない状況とは2パターンあるということです。
- 家から避難しなければいけなくなった時に持ち出すもの
- 家で待機中にライフラインが断たれた時に準備しておくもの
家族が多い場合には、水や食料の確保がされていないと切実な問題になります。ウィズコロナの時代で、家でこもって生活することに抵抗が無いとはいえ、それはコンビニやスーパー、ネットで必要なものを手に入れる術があるからできる訳です。
災害が起きた時、ライフラインが断たれたり物流が止まり水や食料が手に入らないような状態になるのは本当に一瞬の出来事です。災害時には何が最低限必要になるのか、もっと詳しく見ていきましょうね。
避難しなければならない場合
災害時に家から非難しなければならなくなった時とは、家に危険が迫っている時です。1分1秒を争う場合もあります。避難所で家族が生活できるように、いつでも持ち出せるようにリュックに詰めて準備しておく必要があります。
これは地区の防災訓練で学んだことですが、避難する時には以下のことをしてから家を出ます。
- ガスの元栓を閉める
- 水道の元栓を閉める
- 電気の復旧時に漏電する恐れがあるので、ブレーカーをOFFにする
- 家の鍵をかける
避難した後に火災や盗難などの二次災害が起こらないように対策しておきましょう。
避難持ち出し災害グッズリスト
消防庁の非常用持ち出し品チェックシートと首相官邸ホームページを参考に、リストを考えてみました。
貴重品 持ち歩けるようにポシェットなどに入れておく |
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避難用具 ラップは皿、絆創膏、スポンジなどの代用品となるので便利 |
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生活用品 赤ちゃんのいる家庭は、ミルクや哺乳瓶、おむつなど 高齢者のいる家庭でも必需品を |
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救急用品 サプリメントなども必要なら準備 |
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衣類 動きやすいものを 季節によっては防寒対策が重要 |
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食料 最低でも家族が3日食べられる分を準備しておく ツナ缶はティッシュのこよりを使って火を点けると、 ランプになるので便利 |
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家から避難しなければならない時に、持出用として準備しておく防災グッズの参考にしてみて下さいね。
家で待機しなければならなくなった場合
過去の災害で被災した人の場合で、水道、ガス、電気などのライフラインが遮断した経験のある人の割合はかなり多いんです。
SUUMOジャーナルの調べによると、停電した人の割合は7割となりました。また、断水の経験の割合は4割以上で、どちらも地震の場合には高い割合で停電や断水が起こる可能性があります。
ライフラインを確保する
東日本大震災のような大規模災害時にはライフラインの復活にどれぐらいの期間がかかったのかというと、
- 電気:6日
- 水道:24日
- ガス:34日
という結果になっています。
災害で家で待機しなければならなくなった場合には、何があってもいいようにライフラインの確保ができるように準備をしておく必要があります。
自宅待機用防災グッズリスト
家で待機の場合で、準備しておくといいものをリストアップしてみました。
ガス |
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給水用品 |
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清潔品 |
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救急用品 |
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日用品 |
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食料品は日常食中心に無理なく1週間分の備蓄を
災害時のために備蓄しておく食料は、最低でも家族の人数×3日分が推奨されています。大規模災害の場合には、1週間分の食料が必要になることから、できるだけ食料を備蓄しておくことが望ましいと言われています。
1人が3日過ごすために必要な食料と水の目安とは、
- 水:9L
- 食料:米1Kg、缶詰9個、栄養補助食品3個
目安を参考に、防災用の食料は常温保存でそのままで食べられる、もしくは簡単な調理で食べられるものを備蓄しておきます。
食料備蓄のアイデア
とは言え、家族3日分の食料を備蓄しておくために1から買い揃えていくのは大変なことです。おすすめは、災害用備蓄食料セットを購入しておくと安心です。
1人用、家族用などセット内容も豊富にあり、1万円~2万円ぐらいで揃えることができるので、あれこれ悩まずに安心を手元に置いておくことができますね。
さらに1週間分として残りの数日分の食料も買って保存しておくなんて、とてつもなく大変な事のように思えますよね。ですが、日常的に食べているものの中でも、万が一の時に役立つ比較的日持ちする食品もたくさんあります。
日常的に使っている食品を災害用にもストック→ 賞味期限前に使う→ 買い足す、というローリングストックという方法で無理なく食料の備蓄をすることができます。
普段食べているものも活用できる
常温保存できる食料には意外と様々なものがあります。缶詰やインスタント食品、レトルト食品などの他にも、
- じゃがいも、さつまいも、玉ねぎ、にんじん、大根などの野菜
- 切り干し大根、干ししいたけ、鰹節、干しエビ、高野豆腐などの乾物
- りんご、みかん、バナナなどの果物
こういった普段使っている食品も、1週間の待機生活では立派な非常食にもなります。ぜひ、食料のストックのリストに加えてみてはいかがですか?
まとめ
近年のコロナ禍での買い物の制限など家に籠る生活も経験済みの私たちですが、ライフラインが滞った状態で生活することはまだ想像できない人が多いのではないでしょうか。
今回、調べて中で被災した人の言葉が心に残りました。「1日前に戻れたら、ということは無い」ということです。
災害が起こってから、準備を怠ったことを悔やみたくはありません。ぜひ、今日からやる!と心に決めて準備していきたいと思います。