保育所と幼稚園とこども園の違い?メリットとデメリットで分かりやすく!
同期入社のA子さん、最近育休から復職したばかり。そんな彼女、最近考え込んでいる様子。気になって聞いてみました。
「どうしたの?子供さんのこと?それとも仕事?」「う~ん、今は保育所に通わせているでしょ。でも3歳になったら幼稚園はどうしようかなと思って・・・」
「えっ!生まれる前は保育園に入れるかって心配していたけど、今度はもう幼稚園の心配?」
「だって、3歳になったら幼稚園には入れるでしょ。2年保育にするのか、3年保育にした方がいいのかとか。それともこのまま小学校入学まで、保育所にするのか。それに最近ではこども園っていうのもあるし。いろいろ考えることたくさんあるのよ。」
独身の私にとって、彼女の言うことはわからないことだらけ。保育所や幼稚園は私も通っていたけど、こども園って何?いつからあるの?私もその時になって慌てないように、今から勉強してみよっと。
目次
保育所とはどんなところ?
保護者が働いているなどの理由によりその乳幼児(0歳から小学校入学前まで)を保護者に変わって保育してくれる場所のことをいいます。保育所は厚生労働省の管轄で福祉施設になります。
保育所への入所の条件は、
- 保護者が共働き(農業、自営、内職なども含む)であること
- 産前産後
- 保護者自身の病気やケガ
- 同居親族の介護している
などの理由で保育ができない時、とありますが、そのほか様々な条件があり、希望しても必ず入所できるとは限りません。
最近では、希望しても入所できない待機児童が増えていて、保育所不足、保育士不足が問題化しています。
保育所のメリット
- 0歳から預けられる・・・ 産休明けすぐからでも働ける
- 長時間預けられる・・・ フルタイムで仕事ができる
- 早くから生活習慣が身につく・・・保育の場なので、着替えなど基本的な身のまわりのことができるようになる
保育所デメリット
- 平日、一緒にいる時間が少ない・・・スキンシップ不足にならないか心配
- 仕事をやめると、退所しなければならない・・・保護者に代わって保育しているから
- すぐ病気をもらってくる
- 希望しても必ず入所できるとは限らない・・・待機児童問題
- 保育料は収入に応じて変わる
幼稚園とはどんなところ?
幼稚園は文部科学省の管轄の教育施設です。3歳になったら入園でき、2年保育と3年保育があります。幼稚園教諭の免許を持つ先生が指導します。
保育所と違い、幼稚園には、夏休みなど学校と同じように長期のお休みがあります。共働きの場合、その間見てくださる人がいないと、困ってしまうこともあります。
しかし、園によっては、平日の延長保育や、長期のお休みの間も保育してもらえる預かり保育もできます。
でもこれは別料金となります。
幼稚園のメリット
- 教育が中心である・・・小学校入学前に基本的な読み書きができるようになる
- 降園時間が早い・・・子供との時間ができる、習い事の時間ができる
幼稚園のデメリット
- 降園時間が早い・・・大体14時前後に帰るため、フルタイム勤務ができない
- 春、夏、冬休みなど長期のお休みがある・・・おじいちゃん、おばあちゃんなど家族の支援が必要となる
- 3歳からしか預けられない・・・教育の場なので
- 幼稚園行事がたくさんある・・・親子遠足や、保護者一緒の行事があり、仕事のやりくりが必要となる
こども園とはどんなところ?
むかしはなかったこども園。これは保育所と幼稚園は一体化するべきという政策で、子育て支援の一環として平成18年からはじめられたものです。管轄は内閣府になります。
こども園では、幼稚園児と、保育園児が一緒の教室にいることができます。
待機児童を解消するため、今ある幼稚園などを活用しています。
こども園のメリット
- 仕事をしていなくても預けることができる
- 保育と教育の両方を受けることができる
- 違う年齢の子供たちがいる・・・年下の子を思いやったり、年上の子を見習うなど、集団生活の基礎ができる
- 子育て支援の場となる・・・その園に在籍していなくても、相談事など親への支援がある
- こども園では、保育所と幼稚園との機能を併せ持っているため、その両方のいいところを受けることができる
こども園のデメリット
- まだスタートして間がない・・・十分に機能していないこともあり、待機児童の解消とまではいかない
- 保育園児と幼稚園児では在園時間が違う
- 保育料が高くなることもある…今ある幼稚園の施設を使うとはいえ、人員を増やす、施設の整備などかかる費用を確保するために保育料が高くなる場合があります
まとめ
いろいろ調べてみて保育園は保育の場、幼稚園は教育の場、そしてこども園はその両方受けることができる、とその違いが分かってきました。
一概に『ここが一番いい』とはいえませんが、それぞれの特色や、家庭環境などしっかり考えて、預ける私たち保護者、そこで生活する子供たちが一番いいところを見つけられれば、と思いました。