敬語の使い方!問題にすべきエトセトラ?
夫「参った、参った!
最近は、日本語が乱れとるね。」
私「あら、あなたどうしたの?」
日曜の朝、コンビニへ行くと言って、
出かけた夫が、帰ってくるなり、
珍しくブツブツ言っています。
夫曰く、アルバイト女子の笑顔の
対応は良い。しかし、敬語の使い方が
なってないというのです。
夫「奈々子は会社で、恥をかく様な言葉遣い
なんて、してないだろうね。
お母さん、大丈夫かね?」
社会人1年生の娘を、心配しているみたいです。
娘は国語が得意のはずなので、心配はないと
思ったのですが、そこまで言われると
母親の責任みたいなものを感じます。
会社は、上下関係が厳しいところ、
私も、専業主婦になって久しいので、
自信がありません。
当時のことを思い起こしながら、
敬語の使い方の、何が問題なのか
調べてみることにしました。
目次
基本!敬語の意味と種類って?
「敬語」とは、なんでしょう。
まずは、そこから整理してみますね!
日本語の言い回しの基本、
尊敬語・謙譲語・丁寧語の
3種類を指して言いますね。
では、それらの要点を簡単に
説明してみることにしましょう。
- 尊敬語 「お~になる」「ご~になる」「れる」
「られる」「なさる」など
相手を敬って使う言葉です。即ち、「目上の人」の動作
「相手」の動作
2つの動作を指していますよ。 - 謙譲語 「お~する」「ご~する」など
相手を敬い、自分をへりくだって使う
言葉です。
こちらは「自分(私)」の動作
そして、自分の「身内(家族)」の動作
を指します。つまり、自分が下手に出ることで、
相手の立場を上げ、その結果、敬意を示す
ということになります。 - 丁寧語 語尾に「ございます」「です」「ます」
を付け、表現をより丁寧に使う言葉です。尊敬語、謙譲語は動作を伴いますが、
「丁寧語」は、動作主を選ばないので、
誰の場合でも、使える形です。間違えやすい表現とは!正しい敬語の使い方
相手を尊重して、
敬語を、使っているつもりでも、言葉遣いが、正しくなかったり、
とても、失礼な言い回しになっている
ことも往々にしてあります。解りやすい例を、縷々挙げて、
ポイントを、説明してみますよ。本当は間違っているのに定着してしまっている言葉
最近、目立って多い間違った表現は
現在のことを、過去形にしてしまう
ということ、なのだそうです。特に、ファミレスなどのサービス対応で
「~から」とか「~の方は」など
言葉の使い方が、よく指摘されます。ずい分前のことですが、ママ友の間でも
「あれって、おかしくない?」って
よく話題になっていましたね例を挙げてみましょう。
正誤を、◯☓形式で示したので、
参考にしてみてくださいね。現在のことを過去形にしている誤った日本語
×「ご注文は、これでよろしかったでしょうか」
○「ご注文は、これでよろしいでしょうか」「~から」という間違った使い方
×「5000円からお預かりいたします」
○「5000円、お預かりいたします」「~の方」の誤った使い方
×「ご注文の方は、これでよろしかったでしょうか」
○「ご注文を伺ってもよろしいでしょうか」
○「ご注文はこれでよろしいでしょうか」ここに挙げた「~から」や「~の方」の表現は
正しい日本語の使い方とは言えません。バイト中の学生さん、気が付いた時には正しい
日本語に言い換えるよう、注意してくださいね。ほかにも例を挙げてみましょう。
×「お水の方をお持ちします」
○「お水をお持ちします」×「私の方で担当いたします」
○「私が担当いたします」まだまだ、たくさんありますが、
それぞれの違いを、
お解りいただけたと思います。さて、皆さんの中にも「敬語」だと
思いこんで、使っている言い回しが、
結構あるのではないでしょうか。早速、例をあげてみますね。
その前に、質問です!(^^)!
どちらが正しい使い方でしょうかA 「100円のお返しになります」
B 「100円、お返しいたします」A 「会場は、突き当りになります」
B 「会場は、突き当りにございます」正解はどちらもBですね。
「~になります」は物の状態が変化
していく様子を、表す言い方ですから、
敬語ではありません。「~に成る」という場合の、使い方なので、
それ以外では、使わないようにしましょう。上司やお客様に使うと失礼になる言葉
仕事の同僚や後輩に使うのは、
問題ありませんが、目上の人に
使うと失礼になる表現です。いくつかご紹介してみますね。
まずは、労をねぎらう言い回しの場合、
×「先輩、ご苦労様です」
○「先輩、お疲れ様です」「ご苦労様」は、目下の人に対して
使う言葉ですね。目上に対しては
「お疲れ様です」を、使いましょう。何気に使っていて、よく耳にするのが
「了解しました」です。×「部長、先ほどの件了解しました」
○「部長、先ほどの件承知しました」やはり、目上に対しては、
「承知しました」とか「かしこまりました」
を使うのが、適切です。ほかにも、
×「先生、いつもお世話様です」
○「先生、いつもお世話になっております」×「なるほどですね」
○「おっしゃる通りです」比較すると、言葉のニュアンスが全然違って、
聞こえますよね。このような使い方をすれば、
目上の人に対して、失礼になりません。敬意の対象が曖昧になっている言葉
相手に敬語を使おうと、意識し過ぎるあまり
失礼な表現を使っている場合です。×「どうぞお召し上がりください」
○「どうぞ召し上がってください」「召し上がる」という尊敬語に「お~になる」
を付けたものなので、二重敬語になります。「ご覧になられる」も二重敬語ですから
「ご覧になる」にしましょう。また、
×「ご注意してください」
○「ご注意ください」「ご(お)~する」という謙譲表現
ですから「ご注意ください」でいい訳ですね。×「お客様をお連れしました」
○「お客様をご案内いたしました」
○「お客様がお見えになりました」「お客様をお連れしました」は、
報告する相手に、敬意を払っている事に
なります。お客様に対しては、「ご案内いたしました」や
「お見えになりました」
などと、表現するようにしましょう。正しい敬語を使って誰にでも好かれる人になる!
「正しい日本語の使い方」について、
問題集から、抜粋してみましたので、
皆さんも一緒に、回答してみてくださいね!設問1:
次の敬語表現を正しい日本語に直しなさい。-
A 先生、もう一度言ってください。
-
B 奥様はおられますか。
-
C 会長がおっしゃられます。
正解:
-
A 先生、もう一度おっしゃってください。
-
B 奥様はいらっしゃいますか。
-
C 会長がおっしゃいます。
解説:
Aの「ください」は、丁寧語だと
勘違いして、目上や社外の方などに、
使ってしまっています。でも基本的には、命令形なので、
先生に対して使うと、失礼に当たります。Bの「おる」は、自分がへりくだって
使う謙譲語ですから、相手の立場を
下げてしまう、使い方になりますね。Cは「おっしゃる」と「られる」の
二重敬語です。失礼な印象に受け取られ
かねないので、要注意です。設問2:
正しい日本語の使い方を1つだけ選びなさい。-
A 先生、今日はご苦労様でした。
-
B 何に致しますか。
-
C まことに申し訳ございません。
正解:
Cですね。解説:
Aの「ご苦労様」は目上の人が、目下の人に
使う言葉ですから、×です。Bの「いたす」は「する」の謙譲語
ですから×ですね。相手の動作に対しては
「する」の尊敬語「なさる」を使い、
「何になさいますか」とするのが、正しいです。正解のCには「申し訳ない」という
へりくだった言葉と、丁寧語の「ございません」
が使われていています。とても、相手に対する謝意が
感じられて、いいですね。まとめ
日常的に、間違った敬語の使い方が
数多くある、ということを
お分かりいただけたでしょうか。様々なシーンで、様々な人がいて
その受け止め方も、いろいろあります。悪気はないにしても、敬語の間違いは、
マイナスのイメージを、与えてしまいます。最低限のルールを学習して、
それでも微妙に、判断がつかない
敬語の場合、別の表現を駆使して、言い換えたり、
とっさの判断も、必要になってくる
こともあるでしょう。そんなときの手段として
クッション言葉が便利ですね。「恐れ入りますが」
「申し訳ございませんが」
「失礼ですが」「お手数ですが」などなど、クッション言葉を使うと
話し相手に対して、印象がとても
和らいで伝わると思います。会話をスムーズに、運ぶためには、
相手を敬う気持ちと、言葉遣いの
基本をしっかり身に付けておくこと、これが一番大切ですよね。
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