自費出版の費用!絵本作家になるには?

ご縁があって、地域の小学校で絵本の読み聞かせボランティアをしています。月に1回勉強会をしながら、読み聞かせのノウハウをこの道数十年のお師匠さんに教えて頂いているのですが、6年目経ってもなかなか難しいものですね。

最近、そこでの仲間の中で楽し気な話を耳にしたのですが、60代後半のボランティアさんが自分で絵本を作って自費出版してみたいと言っていたんです。出来上がったら子供たちに読み聞かせしてみたいね、と話をしました。

私たちのような、まだまだ子育て真っ最中の世代には絵本の自費出版をする覚悟はありませんが、自分のために使える時間ができるような年代になったら、楽しそうな話ですよね。

でも、絵本の自費出版の費用ってどれぐらいかかるものなのでしょうか?今までに経験もないし、まったくもって雲をつかむような話です。興味津々、今すぐに知りたくて早速調べてみました!


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絵本の自費出版の方法

絵本を自費出版する方法とはどんなものなのか、一般的な流れをまずは見ていきましょうね。

絵本の原稿を作成する

絵本を製本するには、まずは原稿を作成しなければなりません。絵本の原稿には絵本ならではのルールがあります。

  • ページ数は4の倍数
    絵本は、ページの真ん中を糸で綴る方法で製本されているため、ページ数は4の倍数で、最低ページ数は16ページとなります。
  • 原稿は外側3mm余分に描く
    絵本の製本時に生じるズレをカバーするため、絵本の実際のサイズと同じ大きさよりも3mm余分に描きます。塗り足しをしないと、仕上がり時に白い部分が出ることがあります。
  • 絵本の中央には文字は書かない
    本を綴る部分になる中央部分に文字や絵を描くと、製本した時に文字などが消えたり段差ができてしまいます。

と、このように原稿作りにも注意を払って製作していきます。

出版社に原稿を送付し見積・契約

出版社とサイズやページ数、部数、紙質など細かな仕様を相談し見積してもらいます。見積額に納得がいくと、契約することになります。その後、原稿を校正し、出版社から絵本の形になったものを修正する作業などを経て印刷、製本されます。

原稿を入稿してから製本として手元に届くまでの期間は、大体3ヶ月半ぐらいになります。

絵本の自費出版の費用

気になる費用ですが、とある出版社で自費出版した場合の見積り例を紹介しますね。ちなみに、原稿や表紙のデザインはすべてデータで持ち込みで、出版社のデザイナーさんに依頼しないこととします。

■ 絵本の仕様

  • 200部
  • A4判
  • 16ページ
  • ハードカバー
  • 表紙:普通紙カラー印刷・PP光沢
  • 本文紙:普通紙コート紙135kg
  • 見返し:普通紙

というほぼオーソドックスな条件で見積もりをしてもらうと、以下のようになりました。

書店流通なし・私家版

約70万円+税
個人で楽しむものとして、営利目的でない絵本として作ったものになります。

ネット販売

約75万円+税
Amazonで販売するための費用になります。

通常配本

約80万円+税
ネット販売及び、全国の書店への委託による配本や注文による配本をする費用です。

まとめ

絵本を自費出版するためにかかる費用は、結構高いものですね。絵本はコストがかかるとも言われています。

費用を抑えるためには、こんなことを検討してみるといいですね。

  • 部数を減らす
  • 判をA4からB5に変更する
  • ページ数を減らす
  • 流通方法を検討する

お金と時間に余裕があれば、絵本の自費出版も素敵ですね。とはいえ、私の場合は絵心にちょっと心配な部分があるので・・・どうでしょうかね。今後の楽しみにとっておきたいと思います。


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