車中泊はエンジンをかけっぱなしにしてもいい?用意したいアイテム!
スキー場の駐車場に、深夜到着。そのままエンジンをかけっぱなしにして、暖房を取りながら、ビールを飲みコートを毛布代わりに、ひと眠り!
というパターンを、若い頃はよくやっていました。ここ数年、軽のキャンピングカーや、車中泊を考えて車の中を改造する、というテレビ番組や雑誌の特集で、見かけるようになりました。
ファミリーか、熟年夫婦の旅行で、宿泊代を浮かすアイデアなのですね。春、秋の気持ちのいい季節は、良さそうなのですが夏、冬はどうなの?と思ってしまいます。
それこそ、エンジンかけっぱなしで車中泊して大丈夫なの?
昔のことを思い返し、実際はどうするべきなのか好奇心から調べてみました。
エンジンをかけっぱなしにするのはなぜ?
夏の場合
- 窓を開けると、蚊が入る。
- 不審者が近くにいたらと思うと怖い。
- とにかく暑い!
この3つが、車の窓を開けられず、冷房を入れておく、理由として多いです。車内をキンキンに冷やしてから、エンジンをとめる。
暑くなったら、エンジンをつけて冷やす、これを繰り返す、という方もいました。ただ、睡眠中に間違えてアクセルを踏んだままにすると30分くらいで、触媒から火が出る危険があります!
※触媒…排気ガスに含まれる、有害物質をクリーンにする装置。排気管の途中にある。
冬の場合
- スキーなど荷物が多い
- 乗車人数が多いと、布団を積めるスペースがない。
- 凍死する危険と隣り合わせ。
スペースの問題と、寒さがダントツで、暖房をかけっぱなしというケース。ただ、大雪注意報・警報が出ているときは要注意!
- エンジンをかけたまま、寝る
- 雪が積もって、マフラーをふさぐ
- 排気ガスが逆流して車内に充満
- 一酸化炭素中毒で死亡
という事故が、たびたび発生しています。この時は、近くに仮眠できる、日帰り入浴施設を探して寝るなど、対策をしたほうがいいです。私もこの方法で、難を逃れたことがありました。
バッテリーへの負荷は大きい!
エンジンをかけっぱなしにしていると、ガソリンは消費しても、バッテリーに影響はなさそうに思えます。
実は、2~3時間程度ならまだしも、一晩中となると、バッテリーによくないとのこと。また、エアコンを使用していることもダメージが大きくなります。
車は走っていないと、バッテリーに充電できないので、アイドリングだけだと、少しずつ電力が消耗していくのです。
何度も繰り返すと、バッテリーの劣化が進んで、エンジントラブルを、起こしてしまうのだとか。日頃の使用状況を見て、車中泊するときは出かける前に、しっかりとバッテリーチェックをしておくといいそうです。
エンジンがかからなくなったら、それこそ一大事ですものね。
まとめ
ここまでは、エンジンをかけっぱなしにすることを前提にして、お話しましたが、排気ガスの悪臭と騒音、環境問題でアイドリングストップがいわれています。
条例などで、停車中はエンジンをとめることを義務付けられている地域も、あります。ガソリン代も、一昔前に比べたらずいぶんと高くなりました。
アイドリングを10分すると、乗用車では、0.14L消費するそうです。(環境省データ)環境問題も考え、冬場は車の窓にカーテンをつけて外気をさえぎるようにすることや、シュラフや毛布、カイロを持っていくなど、できる限り、エンジンをかけっぱなしにしないような工夫をしていきたいですね。
冬場は、寒さをしのぐ方法はあるのですが、夏場はお手上げですね!せめて目的地を、高原などにして涼しい場所にするしかないのでしょうか(^^;
風通しを良くすることが、ポイントなのですが蚊など虫対策が、大変なんですよね。あとは、寝付くまでの、その場しのぎですが冷却ジェル、叩くと冷える瞬間冷却剤、うちわなどを使う方法もあります。
車中泊は、周囲に配慮が必要なことや、バッテリーのダメージを、抑えるためにもできるだけエンジンをとめ、快適に過ごす工夫を、したいものですね。