なるほど!そうなんだ!

鳥+山の漢字!読み方とは?象形文字から謎を解こう♪

小学4年の次男が、そういえばね、と、
今日の出来事を教えてくれたんです。

新しく来た、算数の少人数指導の先生が、
「先生の名前の漢字、読めるかな?」
と、ちょっとしたクイズになったんだそう。

「お母さん、この漢字わかる~?」
と、見せたのが「嶌田」という漢字です。

この漢字の読み方だけは、とりあえず知っては
いたものの、あえて知らないふり

すると次男、得意げな顔で「しまだ」だと、
教えてくれました(笑)

でも、不思議で仕方ない様子の次男。

「何で、【しま】なのに、じゃなくて、
山に鳥なんだろう?」

あ、それ、お母さんも知らない
子供が興味を持った時が、学習のチャンス

「嶌」の読み方とこの字の持つ意味は何なのか
この機会に子供と一緒に調べて見ましたよ♪

目次

嶌の読み方とは?

嶌は、音読みでは【とう】訓読みでは【しま】
と読みます。

やまへん(山)に、とり(鳥)と書き、
総画は14画の漢字です。

小学校3年生で習う「島」と同じ読み方で、
同じ意味なんですよ。

だから、英語で訳す時も「island」アイランド
になりますよ。

もう一つ、身近でよく知られている【しま】と
読む漢字「」がありますよね。

この漢字も、やまへん(山)に、とり(鳥)
ですが、へんとつくりの位置が変わります。

とは言え、読み方は「」「」と同じです。

しかし、「」と同じ意味で読み方が一緒の
漢字とは、まだまだたくさんあるんですよ。

「隝」「㠀」「陦」「隯」も、同じなんです。

どうして、こんなにもあるのでしょう?
それには、こんな理由があったんですよ。

異体字が多い漢字の代表格!

「嶌」という漢字は、元々「㠀」と書きます。
「鳥」の下に「山」となりますよ。

数々ある【しま】と読む漢字の仲間の起源
「㠀」なんです。

その成り立ちは、象形文字からこんな意味が
見受けられますよ。

海を渡る渡り鳥が、海から突き出た山の上
一休みする姿である、とのことなんです。

この本字の「㠀」から、時代を経ていくうちに
形を変えていったものの、同意義の漢字が
増えていきました。

それが、「異体字」と呼ばれるものです。

漢字の一部が省略されたり、へんとつくりの
位置が変化して、本字からかけ離れたような
形態の漢字もあります。

数ある【しま】の異体字の中でも、代表的な
漢字の由来を紹介しますね。

島とは本字の省略型?!

元々の漢字「㠀」から形を変化させていった
異体字には、このような説明がつけられます。

代表的な漢字を見てみましょうね。

  • 「㠀」→「嶌」
    山と鳥の上下を入れ替えた
  • 「㠀」→「島」→「﨩」
    「島」:鳥の点4つが省略され、に入れ替わった
    「﨩」:島の左に、阝こざとへんが付いた
  • 「㠀」→「嶋」→「隝」→「﨩」
    「嶋」:山を左側に移動させた
    「隝」:山が、阝こざとへんに変化した
    「﨩」:鳥からに変化した

同じように【しま】【とう】と読む漢字ですが、
形の変化には、成り立ちが関係しています。

「㠀」「島」とは、象形文字の表す通りに、
海の中にある隆起した山、ということが由来に
なっています。

「嶋」など、やまへんの【しま】は、岩でできた
山が由来になっています。

ここから、阝こざとへんに変化するのには、
山を表すものが変化したからなんです。

阝こざとへんは、元々「阜」という漢字が
基になっています。

「阜」とは、丸く膨れたのことを指します。

岩のような山から、隆起した丘の意味を示す
言葉を表している、ということなんですよ。

ただ、現代では、【しま】の異体字それぞれ
違う意味を持っている訳ではありません。

「㠀」という元々の漢字から、様々な形
変化したんですね。

まとめ

「嶌」という漢字の読み方と成り立ちを
次男と一緒に調べてみて、スッキリしました。

小学校3年生で習った「島」と同じ読み方
同じ意味だったとは、次男もビックリ。

「難しい漢字に見えるけど、パズルみたい!」
と、嬉しそうでした。

確かに、パズルみたいですよね。

色々な文字の組み合わせで、漢字が成り立って
いるんですから。

勉強になりました♪

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