老後の生活費の平均とは?夫婦2人では27万円必要ってホント?!

アラフィフにもなってくると、今までも気にはしていた老後の生活がいよいよ現実味を増してくるものです。

まだ夫婦で働ける期間は10年以上はあるけれど、その間にも子供の学費も捻出しなくちゃいけないし、老後と現実の色々が織り交ざって複雑な気持ちになります。

現代人は総じて長生き。健康であれば、退職してから30年ぐらいは夫婦2人の生活が続いていきます。お金があれば、趣味や旅行など楽しい老後が待っているのかもしれませんが、金額的な事を言われてもいまいち実感が湧いてこないものですよね。

これから訪れる老後の生活費、一体いくら準備しておけば安心なのでしょうか?生活の不安解消のために、老後の生活費について調べてみました。


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夫婦での老後の平均的な生活費とは?

人生100年時代と言われる現代、2019年に金融庁が公表した報告書での内容には本当に驚かされました。なんと、「95歳まで生きる夫婦の老後にかかるお金は、公的年金の他に2,000万円が必要」とのこと。

老後を夫婦2人で生きていくためには、年金とは別のお金がこんなにも必要なの?今から2,000万円を貯めることなんてできるの?と不安は募るばかり。

だけど、ここは少し冷静になりましょう。老後にかかる生活費について順を追って調べていきましょうね。

老後の資金は何十年分準備するのか?

生命保険文化センターがおこなった「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、老後のために貯めたお金や公的年金を生活に充てるようになるのは平均して65.9歳から、という結果になっています。

日本人の平均寿命は、2019年の調査では女性87.45歳、男性81.41歳とのこと。しかも、現代の女性は90歳以上まで生きる人が過半数とも言われています。

長生きする人の多い現代では、男女の平均的な寿命から見ても夫婦揃って84.4歳ぐらいまでは続くものだと考えられます。老後の資金を使うようになる65.9歳から考えると、夫婦の老後と言われる時間は短くても20年ぐらいはあることになります。

平均の数字から見れば、夫婦2人で老後の生活費のために準備しておくのは20年分ぐらいになりますが、あくまでも平均値です。いつまで働けるのか、老後の資金を使うのはいつになるのかは、世帯それぞれになるため、一般的な目安として考えておきましょう。

夫婦の老後の生活費の平均月額とは?

総務省「2019年 家計調査(家計収支編)」によると、夫65歳以上・妻60歳以上の無職の夫婦2人暮らしで1ヶ月にかかる生活費は、270,928円となります。

主な内訳をまとめてみると、以下のようになります。

食料 約67,000円
住居 約14,000円
光熱・水道 約20,000円
家具・家事用品 約10,000円
被服及び履物 約6,000円
保健医療 約16,000円
交通・通信 約28,000円
教養・娯楽 約25,000円
その他(交際費・雑費など) 約54,000円
非消費支出(税金・社会保険料など) 約31,000円

しかし、平均的な月の実収入は237,659円となっているため、月の支出(270,928円)の方が上回ってしまいます。つまり、月3万円ほどの赤字になる訳です。

ただし、この金額には生活していく上で人によっては、そんなに必要でないものも含まれている可能性があります。人それぞれの状況によって金額も変わってくることも加味しておく必要がありますね。

では、生活費は最低でもいくら必要なのか?

生命保険文化センターがおこなった「令和元年度 生活保障に関する調査」の中では、最低日常生活費としたら月にいくら必要か、との問いには平均して22.1万円という結果になりました。

これは、実収入に近い金額を支出に充てるということになります。赤字にならないようにするためには、やはり月に平均して27万円ほどの資金が必要になるということは事実のようです。

老後の生活費は地域差もある

平均して月27万円の老後の資金が必要になってくるとわかったのですが、実は住んでいる地域によっても生活費に差があります。

東京都の場合では月286,978円の支出に対して、北海道は224,661円、東海地方では248,942円、四国では231,090円、沖縄だと180,348円となります。

東京に比べて、他の地域で暮らす人の生活費は沖縄の10万円以上の差がある場合を除いでも、2~6万円は安い生活費となっています。物価や家賃が東京よりも安いことが理由なのですが、老後の生活費の見当をつけるのにも重要な情報になりますね。

まとめ

こうやって老後の生活費について調べてみると、子供が巣立った後夫婦2人で暮らす時間の何とも長いこと、です。お互い元気であれば、20年と言わず30年ぐらいは一緒に生きていきそうです。

確かに、自分の住む地域や環境も老後の生活費に影響してくるだろうなとは思います。実はここ数年、私たち夫婦は今後を見据えて農業に力を入れていて、自分で食べる分だけの米や野菜だけでも栽培できるように準備しています。

その理由は、そんなに貯蓄も無いので生活費の支出は押さえたい・・・というところなのですが、趣味と実益を兼ねられるので良しと考えています。

どんな形でも、老後について考えておくことは必要ですよね。長生きするのが辛くなるような老後は送りたくないものです。今からできるだけのことはしておきたいと思います。


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