セーターの毛玉は素材の違いなの?原因と対策はコレ!
10月の衣替えを機に、タンスの中を秋冬服を取り出しやすい場所に移すのですが、セーターやカーディガンなどのニット率が高い私のクローゼット。
寒がりなので、セーターのぬくもりが大好きなんです。防寒だけじゃなくて、ざっくり1枚で着ても様になって素材によってはふんわり優しい印象になるのも好きです。
最近のお気に入りは、ニットワンピース。もう1枚新しいのを買おうかな、と思っているところなんです。
でも気になるのが毛玉。お気に入りのセーターほどよく着るので、毛玉になりやすいのは重々承知なんだけど、毛玉をとるのはやっぱり面倒ですよね。
毛玉になりにくい素材があるなら選んで購入したいですよね。
毛玉に悩まされないセーターのために、調べてみましたよ。
目次
セーターが毛玉になる原因
セーターなどのニットが毛玉になるのは、繰り返し着用することで起こる摩擦や洗濯した時の摩擦が原因なんです。
毛糸で織られた生地の表面は、度重なる摩擦によって繊維が引き出され、繊維の先が毛羽立っていきます。毛羽立った繊維は、更なる摩擦で寄り集まってしまうんです。
束になった繊維同士が絡み合ってぐちゃぐちゃっと毛玉になる、という訳なんですね。
毛玉のできやすい部分とは?
よく摩擦が起きる部分は、毛玉ができやすくなります。
日常生活で、擦れあうことが多い脇や袖の内側の部分は特に毛玉ができやすいのですが、ショルダーバッグやリュックサックなどのベルトの部分なども、摩擦が起きやすいんです。
加えて、セーターの上に重ね着をすることも毛玉の原因になるんですよ。
こうやって考えると、セーターを毛玉なしに着ることって難しいんじゃないのかな、と思いますよね。だったら、セーターの素材によって毛玉ができやすいものってあるんでしょうか?
セーターの素材によって違いはあるの?
セーターの素材に使われているものには、主にこんなものがあります。
- *ウール(ヒツジの毛)
- *アンゴラ(アンゴラウサギの毛)
- *カシミヤ(カシミヤヤギの毛)
- アクリル(石油から作られた化学繊維) など
*印のある素材は、動物の毛が原料となっている天然繊維で、アクリルは化学繊維になります。
セーターの素材によっても毛玉ができやすいなどの違いがあるのかというと、大まかに言ってしまえば、天然繊維の方が毛玉になりやすいと言えます。
とはいえ、実はどちらの繊維も毛玉にはなります。その理由は、毛玉の原因は素材の違いから生じるというよりも、摩擦によって起きることの方が大きな理由になっているからなんですよ。
毛玉になりやすいセーターの素材とは?
毛玉になりやすい素材の特徴とは、繊維の形状が長く、ゆるくふんわりと撚られたものと言えるんです。このような素材は、ざっくりと撚られていることが多く、摩擦によって繊維が引き出されやすくなります。
逆に、毛玉になりにくい素材の特徴とは、繊維の形状が短く、しっかりと強く撚られているものなんです。このような素材は、高密度に繊維が密集しているので、生地の表面も滑らかでツルツルとした感触になります。
摩擦が起きにくい=毛玉になりにくいということになるのですが、セーターの素材を抜きにして考えてみると、ナイロンやポリエステルのような感触の素材が一番毛玉ができにくいんです。
だったら、化学繊維であるアクリルの方が毛玉になりにくいんじゃないの?とも思うのですが、これも、ウールの風合いに似せた虫食いの心配のないメリットを持つ化学繊維ですが、毛玉になりやすい素材なんですよ。
化学繊維の毛玉は取れにくい!
化学繊維であるアクリルは、強度もある素材です。それゆえに、毛玉になってしまったら頑丈で、なかなか取れないのが特徴なんです。
それに比べて、天然素材のウールなどは元々強度が弱い素材のため、毛玉ができても擦れるうちにぽろっと取れてしまうことが多いんですよ。
セーターの毛玉防止のポイント4つ
どんな素材も、毛玉はできるもの。毛玉ができてしまったら、毛玉取り器をかければきれいになるし簡単ですよね。しかし、毛玉取り器は生地を傷付け、薄くしてしまいます。
だからと言って、毛玉を指でつまんでむしり取ってしまうのは、毛玉取り器と同じことです。普段から、毛玉の原因の摩擦を抑えることができれば、毛玉の発生も少なくて済みますよ。
こんなことに気を付けておくと、毛玉ができにくくなります。
- 連日、同じセーターを着ない。
- ショルダーバッグやリュックサックを使わない。
- 上に着る重ね着は、ゆったりしたサイズのものを選ぶ。
- 着用した後は、洋服ブラシで毛束のもつれをほどく。
普段からのお手入れが、毛玉の防止策になるんですね。
まとめ
セーターには毛玉が付きものなんですね。しかし、摩擦が起きないように注意していれば、毛玉になる速さを遅らせることができるんです。
セーターを着る時には、毛玉ができた後のメンテナンスのことを考えればこそ、大事に気を付けて着たいものですね。今後は、どんな素材のニットでも毛玉はできることを念頭に着たいと思います。