体操で筋肉が付く!でも身長は伸びないってホント?
幼稚園のころから体操教室に通わせているうちの息子。なかなかセンスもあるようで、出来ることが増えるたびに大喜び。機嫌よく通ってくれています。
ところが先日、
「体操やっている子は背が伸びない」
という話を聞きました。
確かにオリンピックの選手たちも、みんな小柄な人ばかり。それって本当なんでしょうか。
体操をやると背が伸びない?
子供を体操教室に通わせる理由はそれぞれかと思います。丈夫で健康になってほしいと思ったり、将来色んなスポーツに進む土台を作ってあげたいといった理由のご家庭が多いようです。
我が家も身体を動かすことで、丈夫に育ってほしいと思って通わせました。確かに体操に通っているうちに、あまり風邪もひかず、精神面でも積極的になったような気がします。
今のところ、体操を選んでよかったと思うことばかりですが、身長が伸びないかもしれないと言われると、ちょっと不安になってしまいます。
本当に体操のせいで、子供の身長が伸びなくなるといったことがあるのでしょうか。
成長期が終わるまでに筋肉が付き過ぎると、全身が鎧のようになってしまい、身長が伸びにくくなるということのようです。
体操選手はジャンプなどで強い衝撃を受けるため、それに耐える体づくりが優先されます。上に伸ばすことよりも、衝撃に耐える身体を作っているわけです。
そもそも、子供の筋肉は日常の外遊びで十分鍛えられているそうです。本来の子供の筋肉は、柔軟性があります。
実はこのしなやかさが、身長を伸ばすためには必要なものなのだそうです。早いうちから固い筋肉がついてしまうと、縦に伸びる力がうまく働かなくなってしまうと言われています。
柔軟性をつけるストレッチや、体力をつける程度に短い距離のマラソン、軽いスイミングなどは、子供の成長に適しているとのことです。
ホントはそれほど根拠がない?
一方、「筋トレは身長の伸びを止める」という説は、それほど根拠がないという見解もあります。
筋肉が必要なスポーツを行っている選手に比較的身長が低い人が多いことから、「筋トレを行うと身長が伸びなくなる」というイメージにつながったのかもしれません。
体操やレスリングなどのスポーツは、背が低い人の方が活躍しやすいという側面もあります。
子供の頃から筋トレに取り組んで低身長なのではなく、これらのスポーツで頭角を現すのに、身長が低い方が有利だったとも考えられます。
一概に身長が伸びなくなるとも言い切れないかもしれません。
とはいっても、筋トレが骨や関節に負担をかけるのも事実。子供には適度な負荷や回数のトレーニングが望ましいようです。
体操をやりながら背を伸ばすには?
身長が伸びなくなるかも、と言われても、子供が気に入って楽しく通っている体操教室。今更辞めさせたくはありません。
体操をやりながら、身長をある程度伸ばす方法はあるのでしょうか?確かに部分的に偏ったトレーニングは、身長を伸ばす妨げになってしまいます。
ですが、全身をまんべんなくトレーニングすれば成長ホルモンの分泌を促します。また子供の場合、筋トレを行ったら、1~5日間ほどを目安に筋肉を休ませてあげることもポイントです。
さいごに
スポーツの向き、不向きもありますが、なんといっても身長を伸ばすために欠かせないのは、「栄養」「睡眠」そして「適度な運動」。
子供たちの普段の生活習慣を規則正しく整えてあげることが大切ですね。これからも、自分の好きな体操をたくさん楽しんでもらいたいです。