引っ越し業者に見積もりを依頼するときの注意点！
最近、張り切って仕事している後輩の井上さん。
｢実は思い切って新居を買ったの。だから頑張ってローンを返していかないとね｣
やれやれ、という口調とは裏腹に、顔はイキイキしています。きっといい物件を手に入れたのでしょう。
それじゃあこれから引っ越しだね、と言うと、一転ウンザリした表情で｢それそれ。あの大量の荷物を移動させるのかと思うとねえ…それに費用も気になるし｣
聞けばこれから引っ越し業者に見積もりを依頼するのだとか。何か注意点ある？と聞かれ、お任せください！とばかりに、引っ越し経験者の同輩、先輩たちが、口々に井上さんにアドバイスを始めました。
目次
見積もり前の準備
引っ越し業者に見積もりを依頼する前に、まず準備しておかなければならないことがあります。それは以下の3点です。
1.引っ越し先と引っ越し日時を決めておく
引っ越し費用は、転居先までの距離や、転居する時期によって変わります。当然、転居先が遠ければ遠いほど費用は高く、転居時期が異動の多い3月～4月の混雑期にも高くなります。
逆にこの2点が決まっていないと、引っ越し業者もはっきりとした金額を出すことはできないのです。
そのため、必ず引っ越し先が確実に決まってから、見積もりを取るようにしましょう。その際、引っ越し先の設備情報(エレベーター、駐車スペースの有無等)を把握しておくといいでしょう。引っ越し業者にとっても必要な情報です。
日程に関しては、そこまで明確に決めておく必要はありませんが、おおまかな時期だけは決めておかなければ、概算金額は出せません。繁忙期と閑散期とでは費用に大幅な違いが出てしまうためです。
2.荷物の内容を把握しておく
ソファや本棚など、普通の家具だけならば問題はありませんが、それ以外の特殊品があれば、あらかじめチェックしておきましょう。
例えば、ピアノは特別運搬を必要としますので、別途料金がかかります。高価な美術品や自動車、熱帯魚やペットなども、場合によっては取り扱えない業者もありますので、注意が必要です。
3.引っ越しの概算費用を把握しておく
あらかじめ、ネットや電話で、複数の引っ越し業者に、引っ越し費用の概算を確認しておきましょう。細かい費用までは出ませんが、大まかな金額は把握できます。
ネットでは引越し侍の｢引越し見積もりの一括比較サービス｣という便利なサイトがあります。ここでは、いろんな業者のサービスを比較できるようになっています。この段階で、ある程度業者を絞っておけば、話は早く進みます。
引越し見積もりの一括比較サービス【引越し侍】https://hikkoshizamurai.jp/
見積もり時の注意点
準備が整ったら、次はいよいよ見積もりです。今度は実際に見積もりを依頼する上での注意点を4点挙げてみます。
1.必ず訪問してもらう
営業マンが自宅を訪問してから正確な見積もりを出す、というのが、どの引っ越し業者もデフォルトになっています。
もちろん、急な引っ越しで時間がない場合は、前述したネットや電話でも概算で見積もってはもらえますが、細かい点(搬出の動線、家具類の正確な大きさ等)までは確認できませんので、当日になって追加費用が発生する可能性があります。
自宅に上げるのは少々億劫だ、部屋を全部見られたくない、と思っても、時間があるなら必ず業者に訪問してもらいましょう。その際、見られたくないところはあらかじめ断っておくこともできます。業者も無理強いはしません。
2.部屋はある程度整理しておく
業者は、自宅を訪問して、荷物の量や大きさ、階段やエレベータの位置などを目視で確認を取り、運搬に必要なトラックのサイズ、作業員の人数などを割り出し、費用を提示します。
そのため、部屋が整理されていない散らかり放題の状態だと、実際よりも荷物が多いイメージを与えてしまい、高めの見積もりになってしまう可能性があります。
別に大掃除のようにピカピカにしろという訳でありませんが、服や雑誌、本などは、それなりに整頓して、部屋をスッキリさせておくほうがいいでしょう。
3.オプションサービスを確認しておく
ダンボールなどの梱包資材は、ほとんどの業者でサービスしてもらえます。ダンボールはだいたい50枚まで無料が標準です、それ以上は有償となりますので、荷物が多い場合は、その際の価格を確認しておきましょう。
またエアコンやテレビなどの家電取り付けサービス、不用品引き取りサービスなどに対応している業者もあります。必要に応じて、いろんなサービス内容、費用を聞いておくのも、重要な注意点です。
4.数社に依頼して比較する
あらかじめ引っ越し費用が決まっていて、1社で満足のいく費用になった、というのなら別ですが、1円でも安く引っ越しをしたい！ということであれば、数社から見積もりを取ることをオススメします。
訪問見積もりにかかる時間は、だいたい30分～１時間程度。1日あれば多くて3～4社に訪問してもらえます。見積もりじたいは無料ですから、何社から取っても大丈夫です。
費用面だけでなく、サービス内容や営業マンの接客態度なども比較検討できるのは、大きなメリットですよ。
おわりに
いろんな人たちからのアドバイスを受けて、｢意外と注意点あるのねえ～。荷物見てもらってそれで終わりと思ってたわ｣と、井上さんは思案顔です。
そこで、まずは今ある荷物を少し減らして、スッキリしてから引っ越し業者を選定するとのこと。それはいい考えです。余計な荷物を処分する、いい機会にもなりますよね。
新しい酒には新しい革袋。ステキな新居にしてもらいたいものです。