ストレス対処法としてのコーピングとは!どんな種類があるの?

昨年、自分で思っていたよりもストレスが溜まっていたみたいで、肌荒れが酷くなり体調が芳しくなかった時期がありました。どうやら私は、ストレスの対処法が得意ではないんだと思います。

以前から少し気になっていた心理学ですが、ストレスの対処法の糸口があればこの状況を打開できるかもしれない、と思って調べてみたんです。すると、ストレスコーピング理論というものがあることがわかりました。

ストレスコーピングとはどんなものなのか、詳しくまとめてみることにしました。


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ストレスコーピングとは?

ストレスコーピングとは、「ストレス対処法」という意味合いの言葉になります。

人はストレスにさらされることによって、身体や心、行動に悪い影響が出ることがあります。例えば、イライラする、落ち込むなどの精神的なダメージの他にも、ストレスを感じると腹痛が起こる、ストレスがかかるとゲームに逃げてしまう、などもストレス反応になります。

このように悪い影響を及ぼすストレスに対して、

  • 原因を探して除去する
  • ストレスへの向き合い方を変える
  • ストレス反応を取り除く

というように、ストレスに対して色々な角度からアプローチして対処するのが、ストレスコーピングになります。

とその前に、一言で「ストレス」と言っても、私たちはどんな段階を踏み、ストレスによって症状が出るまでに至っているのでしょう?

ストレスはどうして発生するのか?

ストレスが発生するまでを簡単に説明していくと、

  1. 原因(ストレッサー
  2. ↓ (例:パワハラ上司がいる)

  3. 原因が自分にどんな影響を与えるのか判断する(評価
    1. 有害か無害か判断する(一次評価
    2. ストレッサーを乗り越えられるか、乗り越えられないか判断する(二次評価
  4. ↓ (例:パワハラではなく、叱咤激励と受け取る or パワハラに乗り越えられそうもない)

  5. ストレス反応
  6.   (例:毎日が憂鬱で思い悩む、胃が痛いなど)

  ストレスには何かしらの原因があります。その原因から段階的にストレスは構築されていきます。ストレスコーピングは、ストレスの段階を追って自分自身をよく観察し分析し、よりよい対処法を見つけていく方法になります。

ストレスコーピングの種類と見分け方

ストレスコーピングには、大きく分けて2つのアプローチがあります。

  • 原因そのものを解決しようとする方法(問題焦点型
  • 感情をコントロールして解決しようとする方法(情動焦点型

そして、さらに細かく分けると、5種類に分けられます。その人にあった方法で対処していくことで、ストレスに対する反応などを緩和することができます。

問題焦点型コーピング

ストレスの原因(ストレッサー)そのものに焦点を当てて、解決しようと働きかける方法です。自分だけの力でなく周囲の協力を得て、ストレスを軽減していきます。

  • パワハラ上司とは別の部署に配置転換してもらう
  • 残業時間が多くならないよう、同僚に手伝ってもらう

社会的支援探索型コーピング

問題焦点型コーピングの一種で、ストレスを自分だけで抱え込まず周囲に協力してもらい、サポートしてもらう方法です。

  • 家族に問題を相談する
  • 友人にアドバイスを受ける

情動焦点型コーピング

ストレスの原因(ストレッサー)そのものではなく、ストレスにより生まれる感情をコントロールして解決する方法です。負の感情や不満などを誰かに話すことによって、発散させます。

  • 仕事の不満を同僚に話す
  • 悩み事をカウンセラーに相談する

認知的再評価型コーピング

情動焦点型コーピングの一種で、ストレスの原因(ストレッサー)に対する向き合い方(評価)をポジティブに変えて、ストレス反応を軽減する方法です。

  • この仕事が達成できれば、一つ上のステージに上がれると考える
  • 試験勉強は、自分の知識を広げるチャンスだと考える

気晴らし型コーピング

趣味や運動、レジャーなど自分の好きなことをして気分転換をして、ストレスを解消する方法です。

  • 自然の中でキャンプをする
  • カラオケで思う存分歌う
  • スポーツで汗を流す

まとめ

人は、何かしらのストレスにさらされながら生きていきます。ストレスをマイナスに捉えないような思考で生きられたら、どんなに楽になるのかなと思います。

とは言え、ストレス反応の最中に居る人にとっては、ポジティブに考えるところまで辿り着けないのかもしれません。

ストレスコーピングを調べてみて一番大切なことだと思ったのは、「自分をよく知ること」であると思います。苦しい状況になった時こそ、一旦手を止めてみることです。自分を労わってあげましょうね。


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