偏差値の求め方が知りたい！簡単な出し方ありませんか？！
受験シーズンが近づくと、
近所の学習塾がひときわ
賑やかになります。
夜遅くまで電気がついていて、
自転車がたくさん止まってる。
前を横切りながら、思わずコブシに
力が入ります。
そんなとき、ふと気になる単語が。
「偏差値」。
よく耳にしますが、これって、
何なんでしょう？
どうやって出すの？
重要なの？
全受験生の健闘を祈りつつ、
調べてみました！
偏差値の出し方って、
思ったよりずっと、難しかったです！
そもそも偏差値って何？
偏差値とは、自分の学力レベルを
知るための値です。
自分の成績が、全体の平均と比べて
どのくらい上か下かを表します。
例えば、1回目の模試で、国語の点が
50点だったとしますよね。
3ヵ月後、2回目の模試の国語の点が
70点だったとします。
20点アップ！
国語の成績が上がった！
本当？
でも、もし、2回目の模試の結果が、
全員よかったとしたら？
みんなが25点アップだったら？
喜んでる場合じゃありませんよね。
そうなんです。
集団の中で、どれくらいの位置にいるか
知るために、偏差値があるのです。
偏差値の出し方は難しい！？
でも、それなら……。
「平均点」がわかれば、
十分なんじゃない？
いえいえ、それだけでは、
わからないこともあるんです。
例えば、とある模試の、あなたの
点数が70点だったとします。
模試の平均は62点。
平均より上だ！やった！
単純に喜んでいいんでしょうか？
70点が40人。
30点が10人。
で、平均が62点、だったとすると？
うーん、それほどいい成績とは、
言えないですね。
もっと頑張らねば……。
またあるときの模試。
あなたの点数は、また70点。
70点が10人。
30点が40人。
これだと、上位のほうにいることに
なりますよね。
これは極端な例です。
40人同じ点数なんてことは、実際には
ないんじゃないかと思います。
もっとバラつきますよね。
そのバラつきを考慮した数値が、
偏差値なのです。
偏差値を計算してみよう
偏差値はどうやって計算する？
難しいの？
やってみましょう。
あんまり大勢だと大変なんで、5人で。
4人が70点、ひとりだけ30点でした。
手順はこんな感じです。
5人の平均を出す。
点数と平均との差を計算する。
それを二乗。
二乗したものの平均を出す。
さらに、二乗の平均の平方根を出す。
ここで出た”16”という数字。これを、
「標準偏差」と呼びます。
点数のバラつきを表す数値です。
これが大きいと、バラついてる。
つまり、いい点の人と、悪い点の人の
差が激しい、ということです。
逆に小さいと、バラついてない。
平均的な点の人が多い、という
ことになります。
で、この「標準偏差」を使って、
偏差値の計算をします。
【偏差値】
10×(自分の点数－平均点)÷標準偏差＋50
【山田くんの場合】
10×(70－62)÷16＋50 = 55
偏差値を出すことができました！
え？
複雑すぎてピンとこない？
確かに。
では、別の模試の結果を。
山田くんの点数は、前回と同じく70点。
でも、山田くんの偏差値が、
ぐっと上がりました。
自分でできる偏差値計算方法は？
しかし……。
全員の点数がわからないと、
計算できないわけですよね。
偏差値の計算の難しさは、
そこにあるんです。
でも、そんなに正確でなくても
よいなら……。
模試の平均点だけわかれば、
近い値を出すことができます。
【平均点だけで計算する偏差値】
(自分の得点－平均点)÷2＋50
【山田くんの場合】
(70－62)÷2＋50 = 54
ほぼほぼ、という感じですが、
近い答えを出すことができるんです。
今後の勉強のために、ざっくり
知っておきたい、ということなら、
この計算式もアリだと思います。
偏差値はあくまでも”目安”
偏差値。
それがすべて、とは、思わないで！
偏差値がすべて、では、ありません。
振りまわされてはいけない。
目安、くらいに考えましょう。
よい値なら、お守り。
悪い値なら、のびしろある～。
くらいの感じで。
気にしすぎて、勉強が手につかない、なんて
ことになったら、意味ありません。
まとめ
偏差値の求め方、なかなか
興味深かったです。
ところで、高校や大学の偏差値、
というものも、
目にすることがありますよね。
あれは、塾や予備校などによる
追跡調査で、独自に出している
のだそうです。
だから、調査・計算をした塾や
予備校によって、多少、
違いが出るようですよ。
あまり気にし過ぎず、
参考程度に見ておく、くらいに
考えてみてください。
みんながんばれ！