習字用の筆の洗い方は?石鹸は必要?

筆は洗っておかないと次に使う時にカチカチになっていて、使う時に困りますよね。無理に使っても折れてしまいそうです。何故筆は洗わないとカチカチになってしまうかです。

実は墨汁の中ににかわが使われているのが原因です。


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にかわってなに?

にかわとは、獣や魚類の骨、皮などを石灰水に浸してから煮て濃縮し、冷やして固めて作られたものです。

実は墨の材料は、木材などをを燃やした時に出る煤が原材料です。その煤をにかわで固めたものが墨になります。そして、その煤を合成糊などで固めて液体にしたものが墨汁になります。

なので、筆を洗わずに墨汁がついたままにしておくと、筆がカチカチになってしまいます。固まってしまうと、筆にダメージを与えてしまうことになります。

筆を使用した後には、筆についている墨汁を落とすことが大切です。

筆を洗う場所

洗い場所は台所がおすすめです。墨汁は汚れがついてしまうと落ちにくいため、お手入れの簡単なステンレス製の洗い場を選びましょう。

筆の洗い方

筆を洗う時に石鹸を使うと思っている人がいると思いますが、実はあまり必要ではありません。使い終わった後に、水道水で洗うだけでも十分なのです

まず、洗う時に汚れてもいい容器を用意して下さい。例えば、ゼリーやヨーグルトなど、空き瓶などで構いません。

まず、容器に水またはぬるま湯を入れて、筆を揺らして墨汁を落とします。もしも墨汁が根元に残っていて取れない場合は、指先でもみほぐすように丁寧に洗って下さい。特に根本は落ちにくので、しっかり洗いましょう。

この時は水を換えながら、水が透明になるくらいまで繰り返します。注意する点として、毛先を容器の底にこすらないことです。筆が痛む原因になりますので、こすらずに洗いましょう。

もう1つの注意点として、容器を使わずに水道水で直接洗った場合です。水道水は水圧があるので、直接水を筆にかけると毛がボサボサになってしまいます。もし、水道水で直接洗う場合は、毛を傷めないように水圧を調節して洗うよう心掛けて下さい。

もし、筆を放置していて固まっている場合は、少しの間水に浸してから洗いましょう。無理やり洗うことによって筆にダメージを与えてしまいます。

筆の乾かし方

洗い終わった筆は指先で毛を整えながら水分を取ります。筆をそのまま乾かすと、筆に変なクセがついてしまいます。クセがついてしまうと、書きにくくなってしまうので整えることが大切です。

干し方として、整えた筆の毛先を下にして、つりさげて干すのが1番です。

また、湿気の多い季節には注意が必要です。きちんと干しておかないと筆にカビが生えてしまいます。ですので、陰干しで風通しがいいところを選んでしっかりと自然乾燥させましょう。

石鹸は必要?

筆は動物の毛で作られています。石鹸で洗うことによって毛についていた脂が落ちてしまいます。結果、石鹸を使用して筆を洗ってしまうと脂がなくなってしまい、毛同士の摩擦が強くなってしまいます。

そのため書きにくい筆になってしまいます。ですので石鹸を使用して洗うのは控えましょう。

まとめ

書道用の筆は、水道水だけでも十分墨汁を落としてくれます。きちんと使い終わった後に筆を洗って干してあげるだけで、筆のお手入れは十分です。

なので、しっかりと洗ってあげることが重要です。洗い残しや洗わずに放置していまうと、墨汁が固まってしまうので、使いたい時にすぐに使えませんし、筆の寿命を短くしてしまいます。

丁寧に洗うことによって筆の寿命は長くなります。洗い方が雑だと、筆にダメージを与えてしまい、中の毛が切れたり抜けたりします。そして、筆が割れてしまう原因にもなります。筆は丁寧に扱いましょう。


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