怖い虫歯!虫歯菌を除去する方法は?
先月の事です。
奥歯の一つが、かなり酷く痛み出しました。こりゃたまらんと、行きつけの歯医者さんに転がり込んでレントゲンを撮ってみた所、案の定と言うべきか。虫歯でした。
問題の歯は、一度虫歯になった歯で、患部を削って詰めものをしていたものです。しかし、その内部で虫歯菌が繁殖して、再び虫歯を起こしていたのです。
全くもって、忌々しい話です。
結局、詰めものを外して患部を治療する事で収まったのですが、歯科医の先生にはもう少し歯磨きを丁寧にする様に指導されました。
で、思ったのですが虫歯の原因は当然ながら虫歯菌です。こいつらさえ除去出来れば、もう虫歯に悩まされる事はなくなるのではないでしょうか?
では実際の所、虫歯菌を除去する方法と言うのは、あるのでしょうか?
今後の歯の平穏を守るため、調べて見る事にしました。これは、その時のお話です。
虫歯菌とは?
そもそも、虫歯菌とはどの様な存在でしょう?
虫歯菌は、元々口の中にいるものではありません。幼少期において、外部との接触により感染するものです。両親とのスキンシップなどによって、親の口内に存在する虫歯菌が感染し、その後の禍根となる訳です。
現在では基本、三歳まで虫歯菌に感染しなければその後も安心とされている様です。故に、子供が出来ても三歳まではキスも同じ箸やスプーンでの「あ~ん」を我慢する家庭も多いとか。
私の弟夫婦も、随分と気を使っていたものです。しかし、我が子は愛しいものですし、この知識も誰もが知っている訳ではありません。つい、虫歯菌の感染を許してしまったとしても、誰が責められましょうや。
さて、首尾よく口内に感染した虫歯菌は、歯の表面にあるプラークの中に住み着きます。
住み着いた虫歯菌は、食品や飲料に含まれる、炭水化物や糖から酸を生成します。この酸が、歯を溶かし、虫歯の元を作ります。通常であれば、その箇所を唾液が再石灰化して修復しますが、それが間に合わなくなると虫歯になる訳です。
虫歯菌は好物の糖分を過剰に摂取したり、歯磨きが不十分な時間が長期に及んだりすると活性化します。特に詰め物をしている人は、要注意。詰め物と歯の間に虫歯菌が潜み、発症のリスクが高くなるそうです。
虫歯菌を除去する方法
さて、それでは肝心の虫歯菌を除去する方法の話をしましょう。とは言っても、口内に住み着いた虫歯菌を完全に除去する方法は、今の所ありません。
という訳で、虫歯菌を除去する方法と言うのは完全な殲滅ではなく、その活動を抑える方法が主眼と言う事になります。
先にも言いましたが、虫歯菌は歯に付着するプラークの中に存在します。これを除去する事が、虫歯予防の最大重要事項になります。
就寝前の歯磨き
当然と言いますか、一番重要なのは歯磨きです。特に、人が寝ている間は虫歯菌の活動が活発になり、分泌される唾液量も減小します。虫歯が、就寝中に痛み出す事が多いのはこのせいです。
よって、就寝前には歯磨きをし、虫歯菌の潜むプラークを減らしておく事が重要になります。
デンタルフロスの使用
歯ブラシで落とせるプラークは、全体の6割程。デンタルフロスを使うと、それに加えて2割程のプラークを落とす事が出来ます。
加えて言うと、虫歯の9割は歯間に出来ます。歯間のプラークを落とすデンタルフロスが生み出すこの2割の差には、相当な意味がある事になります。つまり、歯磨きの際にデンタルフロスを使う習慣を付けるのは非常に有効な方法です。
歯医者に行く
当たり前と言えば当たり前ですが、歯医者に行くと効果的な虫歯菌の除去をしてもらえます。
個人に合った効率の良い磨き方を教えてもらえたり、自分では手の届かない部分をクリーニングしてもらえたりします。
より有効な虫歯菌の除去を考えるなら、定期的な歯医者通いは最も有効な方法と言えるでしょう。
まとめ
虫歯の被害は口内だけでは収まりません。虫歯が悪化すると、虫歯菌が血管に侵入して全身に回り、重大な疾患を起こしたりします。
健康な生活を維持するためにも、虫歯菌の除去に有効な方法を理解して、綺麗な口内環境を保ちましょう。