ペットのしつけは合宿所におまかせ!
買い物帰りに、ペットのワンちゃんを連れた近所の奥さんと出会いました。奥さんのワンちゃんは豆シバくん。目がクリクリして、まあ可愛いこと。
でも奥さんと立ち話中、豆シバくんはグイグイとリードを引っ張って、先に行こうします。奥さんが待て、のサインを出しても言うことを聞きません。
まだ仔犬だからしつけができてなくて・・・と奥さんは困り顔。聞けば、散歩だけではなく、甘噛みがキツすぎたり、行き会った他の犬にワンワン吠えたりと、なかなか苦労しているご様子。
ペットのしつけを短期間に徹底的にやってくれるところを探して、しばらく預けてみれば?と提案すると、奥さんもちょっと乗り気になって、すぐにスマホで調べ始めました。さて、どういうところがオススメなんでしょう。
目次
ペットのしつけ
ペットにもさまざまな種類がありますが、本格的なしつけが必要なのは、主に犬です。だいたい生後2、3か月の仔犬から始めるのがいいとされています。しつけの主な項目は次の通りです。
トイレのしつけ
一番大事なトレーニングです。トイレの場所を覚えさせなければ、家の中のあちこちで放尿してしまう恐れがあります。必ず部屋の片隅に犬用トイレを設置して、トイレかな、というタイミングでそこへ移動させるようにしましょう。
犬小屋(クレート)の認識
自分の部屋がどこなのか、と覚えさせるのも大事なしつけです。クレートに自然に入るようしつけておけば、通院や非常時の移動に役立ちます。
名前に反応させる
何度も名前を呼んで目を合わせるようにしましょう。そのうちに犬は「自分が呼ばれているな」と認識するようになります。
ボディタッチに慣れさせる
背中や耳の後ろ、顎下など、撫でられると喜ぶ箇所に触れて、人に触られることに慣れさせておきましょう。病院などで、どうしても他人が手を振れるケースがでてきますので、その時のためにも大事なしつけです。
散歩の練習
飼い主のリードを引っ張って先に行かせない、飼い主が停止すれば止まる、など、飼い主中心の散歩の仕方を練習させます。
噛まない、唸らない
噛む、唸るという行為は、ペットが飼い主を下位に見ている証拠。飼い主、ペットの関係性をはっきり認識させておく必要があります。
合宿所でのしつけ
さて、しつけがどうしても自分では手に負えなくなった場合、やはり一番おオススメなのは、合宿所にしばらく預けてみることです。特に仔犬の場合は、2~3週間に集中してトレーニングすると良い、とされています。
ただ、ひとくちに合宿所と言っても、いろいろあります。専門のトレーニング教室から、ペットショップや動物病院が併設しているところまで、種類はさまざま。ではどういうところにポイントを置いて選べばいいのでしょう。
自分のペットに合ったプログラム
合宿所の教育内容はさまざまです。あくまで仔犬の基本的なしつけから、しつけが未成熟な成犬の再しつけ、ドッグショー向けの本格的なトレーニングなどなど。いずれにしても、自分のペットに合ったプログラムを選びましょう。
設備内容
ペットをしばらく預けるわけですから、クレートやドッグランがキチンと整っている施設を選びましょう。また衛生面も大きなポイント。清潔であるかどうかも要チェック。できれば事前に施設を見学しておくといいでしょう。
講師の資格
合宿所で教育をしてくれるトレーナーの質も大事なポイント。できれば、ジャパンケンネルクラブか日本ドッグトレーナー協会認定の「A級ライセンス保持者」がオススメで安心です。
価格面
合宿所のしつけは、最短で1カ月、長くて3カ月ぐらいです。当然、預ける期間が長くなればなるほどお値段も上がってしまいます。
また犬種によっても価格が変わります。1カ月コースの場合、平均で、小型犬が約6万円~8万円、中型犬が約10万円~12万円、大型犬で約12万円~15万円となり(2021年現在)、ペットのサイズに比例して上がってしまいます。
さらに、トレーニング代とは別に、入会金が別途必要なケースもありますので、料金は慎重にチェックしておきましょう。
アフターケア
よく耳にするのが、ペットを合宿所に預けてしつけができるようになったが、家に帰ると元に戻ってしまった、という事例です。これはトレーナーの言うことは聞いても、飼い主の言うことは聞いてくれない、ということに他なりません。
そういうケースをなくすために、合宿期間が終わったあと、個別訪問で飼い主の指導を行っている教室もあります。自分に自信がない場合は、アフターフォローのしっかりした教室を選ぶといいでしょう。
おわりに
その後、奥さんは可愛い豆シバくんのために、ひと月ほど合宿所に預けてみることにしたそうです。その間、どうやって寂しさをまぎらわせばいいのかしら?と今から不安なご様子。でも、可愛いワンちゃんのためにも、ここは我慢!ですね。
いずれにしても、ペットを飼うにはそれ相応の覚悟がいる、ということですね。ついでにお金もね。