スーツにアイロン!かけ方の基本は当て布が重要
スーツ、といえば、ビジネスパーソンの必需品で、ないと困る仕事中の正装で相棒、ですよね。
そのスーツのお手入れ、どうしていますか?
「今日、部長に注意されちゃってさ、そのだらしないスーツはなんだ!アイロンくらいかけなさい……って。アイロンのかけ方なんてわかんねーよー!」
あるある、こんな悩みというか嘆き、そんなふうに思いながら、知人の悩みを聞いていたのですが、彼の悩みは尽きません。
「結婚している同僚に聞いたけど、嫁さんがアイロンがけには当て布?ってのが必要だって言っていたって言うけどソレなに?」
彼は入社して、社会にでて1年目というのもあり、スーツはまだ新しいですが、所々にアイロンなしの為か、疲れが見えています。
基本から、よくわかっていないようなのでいい機会、というわけで覚えてもらうことにしてもらいました。と、いうわけで、スーツにアイロンをかける時の基本!当て布を使って常時綺麗を保つ方法について、です。
スーツのアイロンがけは適温で
これはもう、必ず守らなければならないこれができていなかったら、アイロンは失敗に終わる、というくらい大切です。
世の中、色々とスーツがありますがだいたいのスーツは、ウーじゃないでしょうか?
ナイロンのものやアクリルのもの、綿や麻のものも、中にはあるかもしれませんがそれでも、ウール率はまま高いと思います。
なぜ、スーツの素材の話をしているかと言いますと、それぞれの素材に適した温度が違っているからです。
綿・麻の場合、結構高温で180度から200度ウール物は中温の140度から160度、ナイロンやアクリルは低温の110度から130度でかけます。
この温度を守らないと、スーツの素材をダメにしてしまい、スーツが結果として台無しになってしまいます。
温度の表記は、たいがい洗濯マークがつけてあるタグにあります。高・中・低と、アイロンのマークがついていると思いますので、今すぐチェックです。
当て布はスーツアイロンに必須
適温がわかった、だがしかし、それだけでアイロンをかけ始めると悲劇が起こります。当て布の存在、思い出してあげてくださいスーツのアイロンがけという任務にはコレがどうしても必要なのです。
それというのも、当て布を使わないでアイロンをかける、すると、アイロンのあっつい熱で素材が傷んでしまうのです。
どんなに適温を守っていても、当て布を忘れてしまうと、途端にスーツの美がおじゃんになります。
ですが、特別に当て布、というグッズを買い求めて!と、いうわけではありません。当て布は、適度に大きさのある綿の布であれば、ハンカチでもOKです。
では、お待ちかねのかけ方に参りましょう。
スーツにアイロンをかける方法(上着)
アイロンと当て布を用意したら、5つのパーツに分け、順番に上着にアイロンをかけていきましょう。
袖、後ろ身頃(背中のことです)、前身頃ラペル、襟、の順番ですると仕上がり綺麗ですので、覚えておきましょうね。
- 袖
- 後ろ身頃
- 前身頃
- ラペル(下襟のことですね)
- 襟
片側ずつアイロン台に乗せて、袖の中に丸めたバスタオルを入れて、形を保ちつつ当て布をした上から撫でるようにかけます。シワを左手で伸ばしながらすると、さらに綺麗に仕上がりますので、余裕があればお願いします。
アイロン台に着せるように乗っけて、準備したら、当て布です。上から下に、アイロンを軽く滑らせるように丁寧にかけていきましょう。
背中はシワが目立つ上に、人によく見られる場所、ですので、優しく丁寧をモットーにかけていくといいでしょう。
上着を半分ずつアイロン台に乗せ、当て布で、全体的に、生地の流れに沿うようにして軽くかけていきましょう。
このシワが目立つからなー、と、強くかけると、ボタンのところに変なシワができかねませんので、注意です。
ここも、ですが、強くかけるとせっかくの形が崩れて、残念な感じになってしまいます。折り目はほどほどにつけて、アイロンは当て布の上から軽めにかけ、温かいうちに手で形を整えてあげましょう。
襟はですね、裏からアイロンをかけます。
この時も当て布をお忘れなく、使ってくださいね?襟は、よく見るとわかりますが、首をクルリと囲うように、丸く縫いつけされていますので、それにあわせましょう。
少しずつ、手で形を整え、見つつアイロンの熱で、形をつけます。この時、強くプレスしすぎないように注意!やりすぎると、変なシワが完成してかっこよさが出張してしまいます。
裏にアイロンをかけたら、襟を折って素敵襟の完成ですから、後は形が崩れないように、ハンガーにかけておきましょう。
スーツにアイロンをかける方法(パンツ)
アイロンと当て布を準備し、パンツは3つのパーツに分けて、かけていきます。腰回り、裾にかけての部分、裾の順に撫でていきましょう。
- 腰回り
- 裾にかけての部分
- 裾
腰回りを一周させますが、アイロン台に穿かせるようにして、一周クルっとさせましょう。この時、ファスナーにアイロンをかけないように要注意です。
アイロンは高熱ですから、ファスナーが変形してしまいますので、そこに注意して片面ずつ、かけていきましょう。
腰回りを一周させたら、裾に至るまでのところを整えていきましょう。スラックスはなんと言ってもセンターラインここが決まっているのが、美しく見える条件ですので、ここを正しく出します。
センターラインの場所を確認して、そこを軽く、プレスするようにしましょう。
裾は内側から綺麗にしていきましょう。
裾のところ、中側に当て布をやって内側から、ゆっくり丁寧にかけていってください。
これで、スーツのアイロンがけは終わりお疲れ様でした。
文字で見て、それで想像がふわーっとでも湧いて来ればいいですが、なかなかそうでない方もいらっしゃいます。
なので、わかりやすい動画を用意しました。こちらの動画は、袖からではなく後ろ身頃から始めているようですね。
順番があっちこっち行くのは、情報社会の常、ということで、やりやすい方で試してみてくださいね。
当て布を、この動画では大きな綿のタオルを使っているようですのでタオルや手ぬぐいがあればその方が良です。ただ、手に入らない時は、ハンカチで十分ですので、1枚用意してください。
まとめに
スーツのアイロンがけについて、基礎知識をおさらいする感じで調べてみました。
「つまり、軽く、優しく、撫でるようにかけるといいんだな?」
知人は、私が喋っているのを片耳で聞きつつ注意点をメモしていきます。まあ、そう、要点をまとめてしまうと知人が言う通りなわけです。
スーツにアイロンをかけるのに力はいらない、というか、余計な力を入れると、余計なシワを量産します。
スーツのアイロンがけは優しく、丁寧にこれが基本になります。私も今回、基本に立ち返って調べられて復習になり、良かったです。
今後も、機会があれば、復習し、調べてスーツを綺麗に保っていきたいと思います。