電話の声を種類分け？本当の声は届いてるの？
離れているのはさみしい。
声だけでも聞けたらいいのに。
そう思って、
電話をかけることがありませんか？
そばに居なくても繋がっていられる。
私たちの生活に、
電話は必需品です。
でも、果たして
話し相手は、その人かしら？
話しながら疑うことは、
まずありませんね。
だって、
その人の声なのだから、と。
ところが、ご存じですか？
電話の声が本当の声ではないってことを。
そう聞くと、
電話の声が少し違うのを
意識するようになるかもしれません。
なぜ、本当の声を変えるのでしょうか。
声を種類分けする
アナログ時代のような、
声をそのまま送るというのは
情報量が多すぎるのです。
そこで、声を
サンプリングします。
数万人の声をパターン化して
種類分けするのです。
喉にある声帯の振動の特徴、
大きさをも
パターン化します。
これらを符号化し、
瞬時に組み合わせて
合成音が造られるのです。
合成音は情報量を
圧縮した、コンパクトなもの
になっています。
情報量を大幅に減らす、
このことが目的なのです。
一人一台の携帯電話が
当たり前の時代です。
便利に使いたいからこそ、
情報量を減らして送ることが、
スムーズな通信を助けます。
声を受け取る
こうしてデジタル変換した合成音を
受信側でまた変換します。
元に戻す、
というところでしょうか。
これは、
パターン化して種類分けしたものです。
正確には元に戻せたとは言えません。
しかし、かなり近い音に
復調していると言ってよいでしょう。
声の種類が
２５００種類近くあるそうです。
もしかしたら、世の中の数人は
同じ声になってしまうことが
あるかもしれませんね。
オレオレ詐欺を見破れ
電話の声が本人の声でなかったら、
オレオレ詐欺も人ごとではないですね。
あれ、風邪でも引いたの？
勘違いではなく、違う声なのです。
本人であっても、
違う声にかわっているのですから。
案外、
人は思い込みで話すと
会話はスムーズに流れます。
注意していたはずなのに。
詐欺に引っかかってしまうことが
絶えません。
初めから電話の声は造りもの
と知っていた方が
良いかもしれません。
要は、
声が似ている。
でも話の内容が怪しい。
お金に関わる事に至ったら、
一旦電話を切ってリダイヤルせず
もう一度かけ直すことですね。
さいごに
声が本人の声ではない、
それはショックなことでしょうか？
合成音は味気ない、
それが重要なことでしょうか？
声の質なんかより、
同じ時間に
会話をしていること。
それが大切なのでは
ないでしょうか。
ほんとうの声の意味は、
音ではなくて心を
届けることかもしれませんね。
日々、
通信の技術は
進歩しています。
顔を見て話せる
スカイプなども
開発されています。
電話の概念がまた、
変わってくるかもしれませんね。