漢字の意味と由来!名前に使わない方がいいのは?
今年の4月、中学生になった息子が入部したサッカー部には同じ名前や似たような名前が多くて、混乱する時があります。
うちの息子の場合は、2年生の先輩と同じ読み方で違う漢字を使った名前なのですが、同じ読み方でも漢字によって色々な意味があったり、由来があったりするんだろうな、と感じました。
名前は、我が子への一番最初のプレゼントだと何かで聞いたことがありますが、子供の名付けって結構大変です。あれこれ調べて悩んだ挙句に、絶対に一つにしなくてはならないんですものね。
でも、漢字の中でも名前には適さない意味や由来のものもあるようなんです。名前に使わない方がいい漢字の意味や由来について、この機会に調べてみましたよ。
漢字の意味や由来が名前に適さないもの
漢字の意味や由来が不吉なものを表すものは、名前には適していません。名前は、一生を共にする大事なもの、例えば、事故・怪我・災難・病気・別れ・散財など、不吉な意味の漢字を使う前に調べておく必要があります。
実は、あまり良い意味ではない漢字や現在とは違った意味を由来とする漢字があります。詳しく見ていきましょうね。
命の終わりを由来とする漢字
漢字の元々の意味が私たちの想像よりも不吉であることもあります。実は命の終わりを由来とした漢字も名前に使われることがありますが、できるだけ避けた方がいいと言われています。
例えば、以下のような漢字は不吉な意味を持っているものとされているので注意が必要です。
不吉な由来を持つ漢字 | 由来・意味 |
亜 | 古代の墓の部屋を上から見た形が由来 |
荒 | 草原に打ち捨てられた亡骸に毛髪が残っている様子 |
久 | 死体を後方から木で支えている様子 |
信 | 亡くなった人の来世の幸せを願う意味で、戒名に使われることが多い |
了 | 両手両足を巻かれた状態を表し、両腕を切り落とされた赤ちゃんを意味する |
民 | 両目を突かれ盲目となった奴隷が由来 |
真 | 行き倒れた死者や思いがけない事故により死んだ者の様子 |
七 | 自害によって飛び出た内臓を意味する |
「死」を成り立ちとしている漢字の中にも、現代では名前の中の漢字として普通に使われているものもありますよね。成り立ちは不吉でも、漢字の意味としては良いイメージの解釈があるものもあります。
例えば、「真」にはまっすぐ、嘘のないこと、自然のままなどポジティブな意味があります。また、「亜」については、次の~という意味がありますが、名前の「あ」の語音に当てられた漢字として使われることが多いんですよ。
また、現代ではとても縁起が良いとされている漢字の中には、悪い意味も兼ね備えているものもあります。
良い意味の他に悪い意味のある漢字
我が子が幸せになってもらいたい、と名前に縁起の良いとされる漢字を使う場合にも注意が必要です。成り立ちや由来が、想像しているものとは違って悪い意味を持っていることもあります。
悪い意味も持っている漢字 | 由来・意味 |
幸 | 法を犯したものの両手にはめる手枷が由来 |
恵 | 幸せをもたらすという意味の反対に、施しを受ける、気の毒に思われるという意味もある |
祥 | 神に捧げた生贄の羊が由来で忌明けの意味もある |
賢 | 右手で瞳に傷をつけて視力を失わされている様子が由来 |
道 | 切った首を持ち道を進む様子が由来 |
例えば、手枷を由来とする「幸」を使った「執」は手枷をした人のことが由来で、「報」は手枷をしている人を後ろから支える様子です。また、「倖」は手枷をされずに免れた人のことを指しています。
なぜ「幸」が幸せの意味かというと、殺されずに手枷で済み運がよかったから、なんですよ。
まとめ
実は、名前に使うと良くない漢字というのはまだ他にもあります。想像しているよりももっとたくさんあるのですが、そんなことを端から気にしていたら、名付けできなくなるんじゃないか、とも感じてしまいます。
しかし、「名は体を表す」ということわざがありますが、縁起の良い漢字を名前に使うことができればベスト、という気持ちも日本人にはありますよね。
とはいえ、人間だれしも長所と短所があるのと一緒で、漢字の意味も表裏一体です。良い意味を信じて突き進むことも必要なことではないかと思います。親が願って付けた名前の由来こそが、子供に伝わるといいですね。