歌舞伎の観劇マナーについて!食事はどうすればいいの?

先日、会社の同僚から歌舞伎のチケットをいただきました。猿之助の早変わりが見られる、人気の公演だそうです。そう、同僚は猿之助の大ファンなのです。

しかしあいにく、実家のお母さんが急に手術をすることになってしまって、行けなくなってしまったのだそうです。夫婦でいくつもりだったけどどうぞ、ということで、旦那の分とペアでいただいてしまいました。

しかし観劇の前に私たち夫婦には大きな問題が。そう。二人とも歌舞伎観劇ビギナーなのです。チケットを見ると、朝11時から夜は9時ぐらいまでやっているようなのですが、そもそもご飯を食べる時間があるのでしょうか?

慌てて、歌舞伎鑑賞のマナーについて二人で調べることにしました。


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歌舞伎のスケジュール

歌舞伎の1日の公演は、昼夜の2部制、あるいは3部制で、同じ演目をひと月に渡って上演します。

昼夜2部制の場合、上演時間はだいたい昼の部が午前11時~午後2時ぐらい、夜の部が午後2時半~9時ぐらいです。各部2~3演目、1日計5~6演目の上演となります。この1演目の間に、15分~30分ぐらいの休憩が入ります。これを幕間(まくあい)と言います。

3部制の場合でも、演目の割り振りに多少の違いはありますが、1日の上演時間は昼夜制とほぼ同じです。つまり歌舞伎観劇は1日仕事、ということなのです。そして食事は、休憩時間である幕間を利用する、ということになります。

歌舞伎の観劇マナー

映画やコンサートと違って、歌舞伎のような古典芸能、はどうしても敷居が高い、という印象を抱いてしまいがちです。

確かに歌舞伎は江戸時代から受け継がれてきた古典芸能ですが、観劇にそれほど窮屈な決まりがあるわけではありません。大まかに次の3点に気を付けていれば、問題はないでしょう。

服装

基本服装は自由です。もちろんあまり肌を露出した格好や、雪駄履きにジャージなどのラフすぎる格好はNGですが、普通に街に買い物に行く程度の服装でOKです。さほどフォーマルな装いを意識することはありません。

鑑賞時間

歌舞伎上演は1日通してのスケジュールとなりますが、必ずしも一日通して見なければならない、という決まりはありません。

現に一幕見席(ひとまくみせき)という、1演目だけ見ることのできるチケットもあります。そうやってお目当ての役者さんだけの演目を見ることも可能なのです。

食事

歌舞伎では、客席でお弁当を食べることができます。そもそも江戸時代は、客席でお弁当を食しながら観劇する、というスタイルが一般的でした。それを継承したマナーとなっているのでしょう。

ただし、上演中は食事禁止、という劇場もありますので、その点は注意が必要ですが、劇場の決まりにかかわらず、やはり上演中は食事を控えるのが、マナーとしては最良でしょう。

弁当といえど食事を摂ると、やはりを立ててしまいますし、ニオイも出てしまいます。舞台に集中したいお客さんにとっては、集中力を削がれてしまうでしょうし、やはりあまり歓迎される行為とはいいがたいところがあります。

食事を摂るなら、一番長い30分の幕間に、劇場内のレストランでサッと済ますか、お弁当を買って上演までに客席でいただいてしまいましょう。

おわりに

ということで、いろいろと検討した結果、終わってから食事に行くのは時間が遅すぎるため、ここはお弁当を買うことにしました。

でもせっかくの初めての歌舞伎鑑賞。少しでも優雅な気分を味わいたい。そこで、握りの寿司折弁当を買っていくことにしました。

美味しいお寿司を味わって、優雅に歌舞伎を鑑賞。素敵な一日になりそうです。


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