昇給時期!公務員の場合は年に何回?

安定した収入があるから、と大学時代に親に散々勧められた公務員の職でしたが、結局一般企業に勤めました。

とはいえ、我が子が進学や就職という年頃になってくると、やっぱり公務員って魅力的に見えます。親としては、つい子供にも勧めたくなってくる気持ちもわかるようになりました。

しかし、どんな職業だって初めから給料が高い訳ではないので、努力や実績を積みながら昇給していくものですよね。そうは言っても、公務員の昇給事情ってどんな感じなのでしょうか?

安定した職業と言われている公務員の昇給の仕組みと昇給時期について、ピンとこない部分を解消するために今回調べてみました。


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公務員の給料の仕組みとは?

公務員の給料は、公務員の種類や職によってそれぞれ違いはありますが、一般企業には見ない法令規則に基づいた厳しい取り決めがあります。

公務員の昇給は俸給表によって決定されていて、職務の複雑度や困難度、責任度により区分される「級」と同一の給をさらに細分化した「号」によって構成されています。「級」と「号」の数が大きくなるほど、給料が高くなる仕組みです。

公務員が昇給する時とは、基本的に「級」と「号」の数字が現段階より上がる時のことを指しますが、勤続年数や年齢、経験を踏まえて昇給するケースもあります。年功序列を重んじる公務員では、長く務めることで昇給の機会が増えることになるんですね。

また、公務員の給料は、国民の税金によって支払われているため、世間との給料の格差がないように民間の一般企業従業員の給料を参考に設定されていると言われています。

では、昇給は年に何回、いつあるのか、詳しく見ていきましょう。

公務員の昇給の時期はいつ?

公務員として就職すると、「あなたは○級の×号です」というようにポジションが決められ、俸給表の中でその位置にある金額がその時点での給料となる訳です。新任職員は、1級からのスタートになります。

そして、公務員となったスタートラインから、毎年1月か4月に昇給のチャンスが訪れます。昇給には、以下の2種類あります。

  • 定期昇給
    役職を意味する「級」の中にある「」のランクアップによって、昇給する方法です。
  • 昇格昇給
    定期昇給の「号」の部分が毎年ランクアップし続けるうちに、役職が昇格すると「」の部分も上がり昇給する方法です。

「級」の部分の昇格昇給すると、また「号」の部分の定期昇給になります。その繰り返しで昇給していきます。公務員の場合は、毎年1回昇給の機会があるということになりますね。

ちなみに「級」は10段階ほどしかありませんが、「号」は100段階以上はあります。しかし、大体の場合、号が最後まで到達する前に昇級することになり、多くの公務員は毎年の「号」の昇給が4号アップ程度となっています。

昇級でどれぐらい給料が変わるの?

公務員の給料の指針は、民間企業の給料を参考にして毎年改定されます。昇給金額は、国や自治体によって違いがありますが、毎年の「号」の部分の定期昇給の場合は、4号昇格で5~7千円アップします。

「級」の昇格による昇格昇給の場合は、より給料が大きくアップします。経験者によると、主事から主任には1万5千円~2万円アップしたという話もあります。

そして、大体の人は40歳頃まで同じように毎年4号ずつ、時に級が昇格したりしたりもしますが、似たり寄ったりの給料になります。しかし、40代になると「級」の昇格により実力のある人がどんどん出世していくようになり、個人差が出てくるようになります。

公務員は、毎年地道に数千円ほど昇給していきますが、給料に差が出てくるのは40代以降ということになんですね。働き盛りの40代にどれだけ頑張れるかが勝負ですね。

まとめ

公務員が安定した職業だと言われるのも、毎年昇級するシステムがあるからというのも一つの理由なんですね。

公務員の場合は、業績と給料の関りに影響のある民間企業とは昇給の考え方が違うんですね。今さらながら、ちょっと羨ましいような気もします・・・。しかし、将来どんな職業に就くかどうかの選択をする時に、公務員の仕事や給料について調べておくと選択肢の幅も広がることがありそうですね。

これから数年後に就職活動をするであろう我が子たちにも、公務員や様々な職業について調べて考えて欲しいなと思いました。


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