寝言に返事してはだめ?単なる迷信じゃない理由とはコレ!

うちの小学生の息子は、早寝早起き。小学生だし、就寝時間が早いのは理想的な生活スタイルなのですが、夜8時ぐらいになると、テレビを見ながらリビングのソファーでウトウトしてしまうことも日常です。

一度寝てしまうとなかなか起きないし、他にもやることがあるので、息子は1時間ほどそのまま寝かせておくこともあります。しかし、うちの息子って寝ぼけているのか、寝言が多いんです。

寝言を話し出すと、高校生の娘と一緒に顔を見合わせて大爆笑しています。先日の寝言は、あまりにはっきりした言葉だったので、起きているのかと思ったほど。なんと、テレビゲームをしている夢の最中のようでした。

この時に、娘は面白がって寝言に相槌を打って返事をしていたんです。でも、寝言に対して返事をしてはダメ、と聞いたことがあります。寝言に返事をすると、寝言を言った人が死んでしまう、なんて話もありましたよね。

実際のところは、どんな理由があって寝言に返事をしてはだめ、と言われているのでしょう?家族の健康にもかかわることなので、詳しく調べてみました!


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寝言を言うのはナゼ?

すっかり眠っているのに、よく聞き取れはしないものの何かを言っていたり、鮮明な言葉で言葉を発したり、寝言って不思議ですよね。どうして寝ている状態でも話し出すのか、実はこんな原因があるんですよ。

レム睡眠とノンレム睡眠

睡眠にはサイクルがあります。

  • 体を休ませるため浅く眠るレム睡眠
  • 脳を休ませるために深く眠るノンレム睡眠

と、2種類の睡眠状態があるんです。睡眠の深さに違いがあるのには、人間の原始的な部分が今も残っているから、と言われています。

寝ている間に、獣などの外敵の攻撃にも反応できるよう、脳は覚醒しているレム睡眠の状態を確保しておく必要があったんですね。ただそれは、原始の名残であって、レム睡眠だからと言って何かの物音にすぐに目覚めてしまう訳ではありません。

レム睡眠の間には、筋肉の働きが低下し体を休めながら、脳では記憶を整理しています。一方、ノンレム睡眠の間には脳の深部までを休ませたり、記憶の定着をしています。大脳皮質や交感神経など、知覚や思考、記憶、神経などのストレスも取り除く時間になるんですよ。

実は、この2つの睡眠の状態によっても、寝言の特徴が違ってくるんです。

ハッキリと話す寝言はノンレム睡眠!

寝言は、浅い眠りの時に言うことが多い、されています。しかし、決まった時に寝言を発するという訳ではなく、睡眠中にはどの時間帯にも寝言を言う可能性はあるんです。

脳を休ませて深く眠るノンレム睡眠時の寝言は、筋肉の緊張が保たれているので、はっきりと聞き取れるように話します。また、起きた時にはほとんど覚えていないことが多いんですよ。

一方、ストーリー仕立てになっていて内容を覚えているのが、レム睡眠に見た夢、と言われています。ただし、体を休める状態のため、筋肉は弛緩しています。そのため、寝言を話してもゴニョゴニョと不明瞭な言葉になってしまうんです。

寝言とは、大体はで見た内容に反応して寝言を言ってます。夢の世界の中のことを自分の中だけに留めておくことができず、現実でおこなっている行動と言えるんですよ。

生理的な寝言なら見守って

また、寝言を話す原因は生理的なものと、心身の状態が不安定な場合とがあるのですが、小さな声で短く感情に訴えるような言葉を発しない場合は、生理的で見守っていてもいい寝言になります。

ただし、強いストレスを感じている時や高熱が出ている時、睡眠時に関する病気の疑いがある時、叫んだりする時などは、要注意です。特にストレスが原因だと、起きている間にストレスを発散する場がなくて、無防備な睡眠時に寝言として表れることがあるんですよ。

寝言の原因を見極めるのも大切ですが、どんな寝言にも返事をするのはだめなのでしょうか?どうして寝言に返事をするのがだめなのか、詳しく見ていきましょうね。

寝言に返事をするのはナゼだめなの?

子供の頃に、「寝言に返事をするとだめだよ、死んじゃうんだって。」と友達から聞いたことがあります。もちろん、今になってそんな迷信を信じている訳ではありませんが、気が狂うとはあの世に連れていかれるとか、縁起の悪い話ばかりを耳にすることが多いですよね。

何か根拠があって、寝言に対しての迷信ができたのではないでしょうか?実は、寝言に返事をするのがだめなのには、こんな理由があったからなんですよ。

浅い眠りだから要注意!

寝言は、体は休んでいるが脳だけは起きている状態のレム睡眠の時に、寝言を言うことが多くなります。この状態の時に、外部からの刺激を受けると無意識に脳は反応しようとします。

隣で寝ている人の足がお腹に乗っかっていた時、夢の中でも同じように何か重いものが自分に乗っている、という経験があるものですよね。眠っている時にも、外からの影響を自分の中で結びつけてしまいます。は寝ている間にも強く影響を受けているんですね。

本来は、脳を休ませるための時間なのに、夢に反応し発した寝言に対して返事をされると、それに答えはしなくとも聞いていることが多いものなんです。ただ、レム睡眠時には筋肉が弛緩しているため、返答はしずらいのかもしれませんね。

寝言への返事が脳の疲労に?!

このように、会話をしようとする時は脳が活発に反応します。脳を休ませなければならない時に、寝言に返事をすることとは、脳に負担をかける行為なんですよ。

寝言に対して返事をされた人の中には、起きた時に頭痛がする場合もあるとのこと。しっかり脳を休ませるためにも、寝言には返事をせずにスルーしてあげた方が賢明なんですね。

まとめ

実は息子ですが、小学校に入学してからすぐの頃、寝入りから1時間ほど経つと、急に起き出して叫ぶようなパニックになる時期があったんです。あまりに毎晩続くので、小児科に相談したところ、「夜驚症」と言われました。

いささか神経質な面もあった息子にとって、慣れない学校生活、担任の先生が厳しかったこと、環境の変化などストレスが急にかかったのが原因のようでした。色々なことに慣れて割り切れるようになるまで約半年、毎晩のようにパニックを起こしていたのが徐々に減り、パニックから寝言へと変わり、今では普通にムニャムニャ程度に治まりました。

あの時の寝言やパニックは、もちろん病的なものだったのでしょうが、普段の寝言も現実での誰かとの会話ではなく、独り言のようなもの。そっとしておいた方が脳も休めるんですね。

面白がって返事をしてはだめなんです。娘にもよーく言っておかないといけませんね。


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