体重が減らない!運動してるのにどうしてなの?

職場でちょっとで話題になっている、「本当に、彼女痩せたよね~」と噂の違う課の同僚が羨ましくて、私の隣のデスクの同僚も(長年の友人でもありますが)運動を始めてダイエットに勤しんでいる様子なんです。

でも、「最近、こんなに運動してるのに体重が減らない・・・。」とこぼしていたことがイライラの原因なのか、まあご機嫌がよろしくない。隣で仕事をしている私にとっても、彼女のモヤモヤ~とした気持ちが押し寄せてくるようです。

やっぱりダイエット中と聞けば、たまには飲みに行ってストレス解消しようよ、とは一応のところ気を使って言わないようにしている訳ですが、この調子だとそのうちにやけ食いに走りそうです。

どうして運動してるのに体重が減らないのでしょうか?実は、気になって調べてみたら、なんとも意外な可能性に本人に真相を確かめたくなりました。詳しく紹介していきますね。


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まずは体重が減る仕組みから

運動をすることで体重が減るのは、運動によってエネルギーを消費した分だけ脂肪が使われるからなんです。

具体的に言うと、体の脂肪を1g減らすには、7kcalのエネルギーを消費しなければなりません。つまり、脂肪を1kg減らすためには7000kalのエネルギー消費が必要になる計算になります。

運動によって消費されるエネルギーは、例えば体重50kgの人が10kmのランニングをして500kcalと言われています。脂肪を1kg減らすのに、7000kcal÷500kcal=14回。つまり計算上は、10kmランニングを14回続けるとやっと1kg体重が減る、という理屈になります。

しかし、実際には食事をしてカロリーを摂取しているため、単純に運動の消費量だけでその通りの結果になることはありません。が、運動を継続することで、筋肉量の増加や基礎代謝エネルギー増加、ストレス解消や免疫力アップなど運動による相乗効果で健康的に体重が減るようになり得ることは期待できます。

運動を頑張ってしているのに、体重が減らないとどうにもモチベーションは下がってしまいますよね。どうして、体重が減らないという状況になってしまうのでしょうか?

それには、やっぱり原因があるからなんですよ。

運動だけでは体重は減らない?!

実は、運動だけで減量するのは効果的ではない、という結果がここ数年の研究によってわかってきているんです。

ヴァンダービルト大学の動物研究者によると、運動をした被験者が計算上の予想よりも体重の減少が少なかった現象を見て、様々な仮説を立てマウスを使って実験をしたことが新たな発見につながりました。

運動用の車輪の付いたケージに入れられたマウスたちは、最初の4日間は車輪にロックがかかっていたため車輪で運動できないようにしておきました。その後の9日間は、ロックを外し好きに運動ができるようにし、食事も好きな時に好きなように食べることができる状態にしておくと、運動によるエネルギーの消費量は大きく増加したんです。

ところが、マウスの場合、運動量が増加しても食事の量はほとんど変化しませんでした。しかし、車輪のロックを外した日から、車輪で運動している以外の時間はほとんど動かずに休憩している状態になった、とのことなんです。

運動する以外の時間はエネルギーを温存する?!

マウスが先の4日間で、車輪で運動できない日々にケージの中を動き回っていた状態を続けたまま残りの9日間を車輪で運動をしていれば、計算上は食べる量よりも消費カロリーが45%もアップすることになります。

しかし、そうならなかったのにはマウスの生存本能が働いたから、と推測しました。運動によって摂取カロリーが足りずエネルギー不足だと脳が感知すると、活動のペースを押さえてエネルギーを温存するように信号を送った、とのことなんです。

人間の脳も、必ずしもマウスと同じだという訳ではありませんが、人間にも生き延びるための本能が備わっています。体の危機を脳が察知して、本人の意思や気持ちとは無関係なところで働きかける可能性は大いにあります。

ダイエットのために運動をして、体が生きるためにエネルギー不足だと感じた時には、これ以上体重は減らないように脳が仕向けているということなんですね。

まとめ

運動をして消費カロリーをなるべく増やそうと食事を減らしたり、体の活動のために必要なカロリーを十分に取っていないと、脳が体重を減らないようにしてしまう可能性があるんですね。

しかも、運動していない時間には無意識に体力を温存しようと、動きを少なくしている可能性もわかりました。

つまり、私の隣の席の同僚は、運動していても食事の量が不足しているのかもしれないし、運動していない時間は自宅でゴロゴロしているのではないか?という疑惑がありそうです。

確かに、職場での昼食の量は以前より抑え気味に見えますが、自宅でどう過ごしているのか、休日はどう過ごしているのかは聞かないでおこうと思います。でも、今回のことは彼女にも話してみて、体重の減らない状況を打開するヒントにしてもらえるといいな、と思います。


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