フランクフルトソーセージの名前の由来にナゾあり!

先日友人数名で、ビアガーデン
行ってきました。

その時出てきた、
フランクフルトソーセージを見て、

A子が
「わー、懐かしい!日本のフランクフルト、
 久しぶり!!」と大喜び。

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ああ、そういえばA子は
旦那さんの海外赴任先の、ドイツから、
帰ってきた、ばかりなんだっけ・・。

私「やっぱり、本場ドイツのソーセージって、
  おいしいの?」

A子「そりゃ~、驚くほどおいしいわよー。
   種類も豊富だしね。

   一説によると、ドイツのソーセージは
   1500種類以上も、存在すると
   いわれているのよ。」

1500種類!!
さすがは、『ソーセージの国
といわれる、所以ですね。

私「ヘーっ!そんなに沢山の種類の、
  ソーセージや、ウインナーがあるの?」


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ソーセージとは?

A子「ドイツでは、ソーセージのことを
   『ブルスト』っていうんだけど、

   実はソーセージは、ウインナーや
   フランクフルトなんかの、総称なんだよ。」

つまり、ソーセージというカテゴリーの中
ウインナーやフランクフルト、ボロニアソーセージ、
魚肉ソーセージなどが、あるんだそうです。

『デジタル大辞泉』によると、

ソーセージとは、
『塩漬けのあとに味付けをして、
 すりつぶした肉・内臓などを、

 子牛・豚などの腸に詰め、
 薫煙・湯煮した食品。腸詰め。』
を指すそうです。

ちなみに、ソーセージの語源は、
Sau(牝豚)とSage(香辛料のセージ)
という語が合成されて、できたという説。

ラテン語のSalsus(塩漬け)からきた
という説。

そしてSauce(塩水)とAge (寝かす)、
つまり塩漬して、熟成させた物が
ソーセージであるという説。

など諸説が、あるんだそうです。

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「ソーセージが、総称だとして、それじゃ~、
 ウインナーとフランクフルトの、違いは何なのよ?」
って言うと

日本農林規格(JAS)による定義では、

ウィンナーソーセージ

 羊腸を使用したもの、
 又は製品の太さが、20mm未満のもの

フランクフルトソーセージ

 豚腸を使用したもの、
 又は製品の太さが、20mm以上
 36mm未満のもの

ボロニアソーセージ

 牛腸を使用したもの、
 又は製品の太さが、36mm以上のもの

と言うことのようですが、
これはあくまでも、
日本のソーセージ類の分類

何れにしても、

・ウインナー=オーストリア・ウイーン

・フランクフルト=ドイツ・フランクフルト

・ボロニア=イタリア・ボローニャ

と何れも、地名に由来した名前が、
つけられている、わけですから、

当然、「フランクフルトソーセージ」の本場
ドイツのフランクフルトの、はずですよね。

A子「あのね、このフランクフルトソーセージ
   なんだけど、

   ドイツで『フランクフルトソーセージ』って
   注文すると、日本人がイメージする

   ぶっといソーセージとは、大分趣きが
   違うものが、出てくるんだよ。」

私「え~っ!?そうなんだ。」

ドイツのフランクフルトソーセージって
一体どんなもの、なんでしょうね。 (o^∀^)oゎクゎク

ドイツのフランクフルトソーセージとは?

A子「ドイツで、フランクフルトソーセージ
   (Frankfurter Würstchen
   フランクフルター ビュルステル)を注文すると、

   直径1.5cm、長さ20cmほどの
   茹でた細長いソーセージが、出てくるの。

   2本ペアで出てくるのが、お約束。
   付け合せについてくるのは、
   当然、ポテトサラダ。」

日本の感覚で言うと、なんだか長目の
ウインナーみたい、ですよね~。

A子「フランクフルトソーセージは、
   略してフランクフルター(Frankfurter)
   とも呼ばれていて、

   ドイツ・ヘッセン州の都市、
   フランクフルト・アム・マイン
   作られている、ソーセージなの。

   フランクフルト・アム・マインとは、
   『マイン川河畔の、フランクフルト』
   という意味で、

   『フランクフルト』といえば、
   この都市を、指すことが多いの。

   フランクフルトソーセージは、
   13世紀から、知られていて、

   1860年頃から、その名称は
   ドイツ国内で、保護されているの。

   つまりフランクフルトと、その周辺で作られ
   かつ独特の燻製法を、守っているもののみが

   Frankfurter Würstchenと、名乗れることに
   なっている訳なの。

   このソーセージは、豚肉だけを使っていて、
   細長く羊の小腸に詰めて、熟成させた後、
   燻煙しているの。

   これによって、表面は絹のように
   なめらかな褐色に、仕上がるの。

   そして、このフランクフルトソーセージは、
   調理の仕方も、厳密に決まっているの。

   沸騰した湯で茹でると、皮が破裂して
   しまうため、絶対に煮立てないように、
   70℃程度のお湯で、約8分間温めるのみ。」

私「で、味はどんな感じ?」

A子「味はまぁ、ごく普通の細挽きソーセージ
   といった感じかな。

   そういえば、このフランクフルトソーセージと
   そっくりの、茹でソーセージが
   あったのを、思い出したわ。

   ウィンナーソーセージ(Wiener Würstchen
   ヴィーナー ヴュルストヒェン)

   又は略して、ヴィーナー(Wiener)と呼ばれる
   ソーセージなんだけど、

   Wienerといえば、
   「オーストリアの首都、ウィーン風の」を
   意味する言葉。

   ウィンナー・コーヒー (Wiener Kaffee)で
   お馴染みだよね。

   このウィンナーソーセージは、名称保護の
   対象ではないみたいで、近所のスーパー
   なんかでも、普通に売られていて、

   ウチでも主人が好きで、よくボイルして
   食べていたんだけど、

   ある時休暇で、オーストリア
   旅行に行ったとき、
   スーパーで、このソーセージが

   Frankfurter Würstl
   (フランクフルトソーセージ
   という名前で、売られているのを発見したの。

   どうして、ウィンナーソーセージが
   フランクフルトソーセージという名前
   なっているのか、

   私も主人も、目が点になって、
   早速知り合いの、ドイツ人に聞いてみたの。

   そしたら、このソーセージの名前については
   面白い由来が、あるんだって言って、
   色々教えてくれたのよ。」

フランクフルトとウィンナーの名前の由来

そもそも、こういう事態になった理由は、
このソーセージが、生まれたいきさつ
あるということらしいの。

19世紀の始めに、フランクフルトで修行した
肉屋の職人が、後にウィーンに渡り、

そこでフランクフルターの、類似品
作り始めたんだそうです。

見た目はオリジナルと、そっくりなんだけど、
中身は豚肉だけでなく、牛肉も使ったんだそう。

そしてその職人は、それを「フランクフルター」
名付けたんだ、そうです。

このウィーンの「フランクフルター」が、
大変に評判を呼び、世界的に有名になった
いう次第。

そのため、ウィーンのソーセージを
今でも「フランクフルター」と、
呼ぶ国が、多いんだそうです。

勿論、オーストリア人も、
これはフランクフルトの、職人によって
伝えられた、ということで、

フランクフルター」と、
呼んでいるんだそうよ。

一方、この人気のソーセージは、
ウィーンから、ドイツに逆輸入され、
やはり大成功を、収めたんだそうです。

しかしドイツでは、起源に忠実に
フランクフルト市のもの
フランクフルター」と呼び、

ウィーンから、やってきたものは
ウィンナーソーセージ」と
呼び分けて、いるんだそうです。

こんな訳で、ウィーン生まれ
フランクフルターは、

ウィーンでは、「フランクフルター」と呼ばれ、
ドイツでは、「ウィンナーソーセージ」と呼んでいる

ということに、なっているらしいの。

お互いに、相手国のソーセージだと
呼び合っているのが
何だか、笑えちゃうわよね。

おわりに

A子に、ドイツには日本風のぶっとい
フランクフルトソーセージは、ないのかと
聞いてみたところ、

「そんなことはない。」との返事。

フランクフルター・リンツヴルスト
(Frakfurter Rindswurst)という
牛肉100%のソーセージが、あるとのこと。

スパイスがきいていて、
皮がパリッとはじけて、大変に美味なのだそう。
うぁ~、おいしそ~。

いつもは、焼き鳥派の私ですが、
さすがにその夜は、ソーセージのグリル焼きを
追加注文して、しまいました。

あ~、ビールが進むわ~。

いつかは私も、ドイツに行って、
本場のフランクフルトソーセージ
食べてみたいもんです。


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