カラコンが病気の原因に!管理の甘さ引き金になる?!

高校生になりたての頃の娘は、毎朝の私服のコーディネートにも苦戦してばかりでした。ところが2学期の終盤になった今では、すっかり私が口出しせずに自分でおしゃれに着こなして行けるようになってきたんです。

ヘアスタイルやファッションにも、それなりに色々と興味が湧いてきたようで、メイクはまだしないとは言え興味本位ですが、カラコンを付けてみたいなと言うように。カラコンって、本当に顔立ちが激変しますよね。

可愛くなりたい気持ちは、女子だったら誰でも持っている憧れの気持ちですから。とは言うものの、やっぱり気になるのはカラコンの管理と目の病気

カラコンが原因で目の病気になることってあるのかしら?カラコンを使うなら知っておきたい大事なこと、娘にしっかり把握してもらうためにも調べてみました。


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目の不調はカラコンが原因?!

カラコンをすると顔の印象がガラリと変わるため、メイクのひとつとして気軽に扱う風潮もありますが、実はカラコンは「高度管理医療機器」と呼ばれる医療機器になります。

単なる医療機器ではなく高度管理と名がつくのは、カラコンを使うことによっての副作用やカラコンに障害が生じた場合、生命や健康に重大な影響を与えるおそれがあるため、適正な管理が必要な医療機器とされているからなんです。

2009年2月までは、カラコンは雑貨として扱われていた訳ですが、安易に考えた使用と管理のために目のトラブルが多発したことが規制の理由なんです。

デリケートな目に直接カラコンを付けるため、何らかの不調を感じることもあります。気になる不調が、もしかしたら目の病気なのか気になりますよね。具体的に見ていきましょう。

こんな目のトラブルは注意!

カラコンを付けた時に、いつもと違うような不調を感じた時には注意が必要です。以下に上げるような不調がある時には、体調やカラコンの状態が関係している時があります。

とは言え、思い当たるようなことがなければ、やっぱり目の病気の可能性も否めません。目の症状がどんなことが原因で起こっているのか、まずは見ていきましょうね。

  • 異物感や痛み
  • カラコンの裏表を逆に装着していたり、キズや亀裂が入っている、汚れているなどカラコンの状態が良くない場合があります。

  • 目の充血
  • 睡眠不足や体調不良、花粉症などのアレルギー反応やカラコンに傷やほこりなど付着している場合に起こる可能性があります。また、長時間にわたる装着も充血の原因になります

  • 目の痒み
  • カラコンが汚れていたり、アレルギー反応がある時には痒みが出ます。

  • 目の乾き
  • ドライアイや空調などで空気が乾燥している、パソコンなどの画面を瞬きをせずに見ていたなどによって起こり得ます。

  • 目のかすみ
  • カラコンの左右を逆に装着していたり、レンズの乾燥や長時間の装着によっても起こる症状です。

このような物理的な原因などがあって、目の症状があることも考えられるのですが、実はどの症状も目の病気に関係しているんです。そして、上記には記載しなかったのですが、目の不調で「目ヤニが出るのが続く」場合には目の病気が原因だとされています。

とは言え、目に異常を感じた時にはどれも病気が疑わしき症状です。軽く考えていると大変なことになりますよ。

目の病気はこんなことが原因!

さらにこんな症状が起こると、目の病気の可能性が高くなるのですぐにでも受診をすることをおすすめします。

  • 大量の目やにが出る
  • 白目が充血している
  • 常に涙目になっている
  • 光を見ると目の奥に痛みを感じる
  • 光がまぶしいと感じる

カラコンの装着によって、何らかの原因が目の病気を引き起こすことがあります。病気別に症状や原因を見ていきましょう。

角膜炎

黒目の部分、つまり角膜に炎症が起きる病気です。カラコンの装着によって起きる可能性がある角膜炎には、3つあります。

  • 細菌性角膜炎
    カラコンを適切に管理していないことが原因で、細菌が目の中に持ち込まれて起きる病気です。放置していると、角膜が融けて孔が開くこともあります。

    細菌を除去できたとしても、角膜に濁りが残ったままになり、視力が低下してしまうこともあります。

    主な症状には、

    • 強い目の痛み
    • 大量に目やにが出る
    • 白目が強く充血する
    • 角膜の一部が白く濁る
    • 光がまぶしく目を開けていられない
    • 常に涙目になる
  • 真菌性角膜炎
    カビの感染が原因で起こる病気です。抵抗力が落ちている場合や目に傷があった場合などにカビに感染する恐れがあります。症状は、細菌性角膜炎によく似ています

    点滴などの治療をおこないますが、完治するには時間がかかると言われています。

  • アカントアメーバ角膜炎

近年急増している目の病気で、特徴はこの病気に罹った人のほとんどはカラコンなどのコンタクトレンズを使用していることがあげられます。

アカントアメーバという微生物に感染することで起こる病気で、応援の砂や、土、川や沼などに存在していることが多いと言われています。しかし、実は家の中の洗面所などの水回りにもいることがあります。

症状は、細菌性角膜炎と似ていますが、人によっては目に激痛を感じる場合もあります。

アカントアメーバ角膜炎の原因は、カラコンを清潔に洗わなかったり、使い捨てにしなければならない期限があるのにそのまま装着したり、といった管理がずさんになっていることがあげられます。

また、ソフトレンズを使用している人が多いことから、柔らかいレンズの汚れをしっかりと落とすことができなかったことが原因になっている、とも言われています。

特効薬がないため、角膜を削って治療しなければならなくなることもあります。

結膜炎

結膜炎の原因は、汚れたカラコンを使うことで目がアレルギー反応を起こすことから起こります。結膜とは、眼球とまぶたの裏をつないでいる薄い膜のことで、常に涙で満たされている場所なので細菌やウイルスが繁殖しやすいんです。

白目の充血や目ヤニ、痒みの症状が出ます。まぶたの裏にブツブツができたり、まぶたが腫れたりすることもあります。

角膜びらん

角膜(黒目)の上皮が取れてしまった状態です。イメージとすれば、角膜の表面を擦りむいてしまったような感じですが、角膜には血が通っていないため出血はありません

カラコンが原因の場合には、カラコンを装着したまま寝てしまった、レンズの汚れを十分に落としていなかったなど管理が不十分な場合に起着ることが多いんですよ。

症状には、こんなものがあります。

  • 目がゴロゴロする
  • 沁みるような痛みを感じる
  • 白目が充血する
  • 涙目になるが目ヤニはそんなに出ない

再発することもあります。再発性のびらんだと、朝起きて突然目の痛みが起きることもあるので、カラコンの管理には注意しましょうね。

角膜内皮障害

角膜(黒目)に密着させて装着するカラコンは、角膜の細胞が傷付きやすい状態にあります。また、レンズの酸素の透過性が以前よりは改良されているとはいえ、酸素が不足することは細胞が減る原因になります。

実は、角膜細胞は一度減少すると元には戻らないんです。できるだけ角膜細胞を減少させないようにするためには、長時間のカラコンの装着は控えるようにすることなんですよ。

まとめ

おしゃれのために目の病気になってしまうのは、親としても見過ごすことができません。カラコンの日々の管理をしっかりできないのなら、到底許すわけにはいかないですよね。

きちんと清潔に使用方法を守って、眼科で定期的に診察することは必要になります。口うるさいな、と思われてもいいんです。しっかりと自分の体を管理できるようになるまで、大切な目のことを考えて欲しいなと思います。


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