ひな祭りの意味!上手に子どもに教えよう!!
私が子どもの頃、2月の節分が終わったかと思ったら「ひな祭り」の話をしている母と祖母。3月3日が近づくと、毎年その光景を思い出し懐かしくなります。
ひな祭りって「桃の節句」の事ですが、どういった意味があるのかご存知ですか?「なんで、毎年お雛さんって飾るの?」と聞いた私に、母と祖母は決まってこう答えていました。「あんたがちゃんと、お嫁に行けるように!」と。
おかげさまで(?)嫁には行けましたが、母と祖母の願い空しく、世間一般で言うところの「晩婚」でしたけどね。先日娘に私が子どもの頃に母に尋ねた事と同じ事を聞かれました。
「お嫁に行けるように」ってお母さんはおばあちゃん達から聞いたとしか説明できない私。そこで、ひな祭りの意味をわかりやすく子どもに伝える方法を調べて見る事にしました。
ひな祭りの意味
ひな祭りにはどのような由来があるのでしょうか?基本的な事を少し調べて見ました。
桃の節句とは
そもそも「桃の節句」とは何でしょうか?改めて聞かれると「女の子の成長と幸せを願う日」くらいしか説明できません。
「節句」と言うと、3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句が有名かなと思います。それぞれ女の子、男の子の成長と幸せを願うお祭りですね。
節句と言うのは、季節の変わり目を表します。季節の変わり目には体調を崩しやすいとも言われていますね。昔の人はそれを邪気と捉えていました。邪気払いのための行事というのが基本的な意味なようです。
3月は桃の花の季節でもあり邪気を払う力もあったとされ「桃の節句」になったそうです。
雛人形とは
では、なぜ雛人形が使われるようになったのでしょうか?どうやら、それには2つの理由があるようです。
1.「流し雛」。昔の人達は紙で作られた人形で自分の体を撫で穢れや厄を落とし、その人形を川に流すという厄払いを行っていたそうです。そうして、自分の身を清めていたのですね。
2.「ひいな遊び」。これは平安時代に遡ります。貴族の子ども達のおままごと遊びの事のようです。
この2つの事柄を合わせて雛人形が作られたと言われています。時代と共に川に流す紙の人形から男女対になった飾る人形へと進化していき、今のような形になったと言われています。
また、女性がお嫁に行く時や旅に出る時に、不幸や災いが起きても身代わりになってくれるよう、持たされた人形でもあります。嫁入り道具だったという事ですね。
こうして変化しながら、家に女の子が誕生すると、不幸や厄が来ないようお守りとして雛人形を準備し、子の成長を願う現在のひな祭り行事となったようです。
ひな祭りの意味を子どもに教えよう
それでは、子ども達に「どうしてひな祭りって言うの?」と聞かれた場合の上手な教え方をご紹介しますね。
「3月3日は女の子のお祭りなの。男の子は5月にあるからね」
「いつも元気で笑顔で幸せな大人になれますようにってお雛さんにお願いするお祭りだよ」
「もし、〇〇ちゃんに嫌な事や悲しい事があってもお雛さんが守ってくれるからね」
「だからちゃんと雛人形を飾って、幸せをお願いしようね!」
こんな感じでどうでしょうか?身代わりが~、不幸や災いが~などと説明しても子どもにはきっとピンと来ませんよね。「なんで?なんで?」攻撃が途中に入るかもしれませんが、それはお母さんの力で頑張って教えてあげてくださいね!
まとめ
私が使っていた雛人形は、私が生まれた時に祖母が買ってくれた大切な雛人形です。本来は、その子の身代わりになってもらうため、お守りとして準備するものですから、譲り受けるといった事はご法度とされてきたようです。
ですが、現実的に考えても女の子が3人4人といるご家庭で一人にひとつ雛人形を用意していたら大変な事になりますよね。
昔は川に流してしまうような簡素な紙の人形でしたが、現在は立派な人形が多いです。簡単にお役目御免ではお雛さんも不憫な気がしてしまいます。
祖母に買ってもらった雛人形は、私の娘の成長も見守ってくれると思っているのでそのまま使っています。ただし、自分の家とは全く関係ない他人の家から譲り受けるのは避けたほうが良いようですね。
守ってくれてありがとうと感謝の気持ちを込めながら、ご家族で楽しいひな祭りをお過ごしくださいね。