お小遣いの相場ってどのくらい?夫は毎月このくらい!
第一子を妊娠中の妹が、子供が生まれてからの家計のやりくりについて、幼稚園児2人を抱える専業主婦の私に相談して来ました。
妹の家計は、出産を機に妹が退職、夫が大黒柱として働くパターンになるのですが、今迄夫婦共働きだったため、
「旦那さんの収入一本になったら、旦那さんへのお小遣いって、どれくらい渡すものなの?」
と、妹は戸惑っていいる様子。
我が家のケースをそっくり教えても、それが相場と言えるのかどうか、私も疑問なところです。そこで、夫のお小遣いの相場について、色々と調べてみることにしました。
目次
月収の何割が相場?
家計の収入が各家庭によって違います。ですから、一概に〇〇円と相場を出すのは難しいですね。
ママ友や近所の方に、そう言った話をするのもはばかられますし。ある金融機関による夫のお小遣い額の調査結果を元に、相場とその使い道を調べてみました。
調査上の数値
2016年6月に新生銀行が発表した調査結果を見てみましょう。こちらが、20代から50代のひと月当りの平均的なお小遣いの額です。
- 既婚・子あり・専業主婦の場合:
32,254円- 既婚・子あり・共働きの場合:
30,083円- 既婚・子なし・専業主婦の場合:
31,977円- 既婚・子なし・共働きの場合:
42,116円
こう見ると、同じ既婚の場合でも、子供がいるかいないかで約1万円の差があります。子供にかかる費用は、やはり働くお父さんの肩にずしんとのしかかりますね。
額で見てきましたが、月収は各家庭により、まちまち。手取りの何割が妥当なのでしょう?家計診断に詳しいフィナンシャルプランナーの方によれば、夫婦合計の月収の約1割程度が、お小遣いとして適正な額と言えるそうです。
お小遣いの使い方
では、夫たちは、このお小遣いをどんな事に使っているのか気になるところです。先の新生銀行のお小遣い調査によれば、既婚未婚の内訳はありませんが、こんな具合に。
- 昼食代:50.5%
- 嗜好品:29.1%
- 飲み代:28.3%
- 遊行費:14.9%
ランチ代が圧倒的に多く、飲み代は低く抑えられています。
外で飲む回数は、月に約2.3回で一回当りの飲み代が5,102円に対し、自宅で飲む回数が、40代(14.5回)や50代(16.0回)など年齢が上がるにつれて増える傾向にあり、一回の家飲み代の平均が2,734円と外飲みより約2,300円程安くなっています。
お酒もなるべく安い家飲みでやりくりしているようですね。
お小遣いの渡し方
お小遣いの渡し方も、夫婦仲を円満にする秘訣の様です。お小遣いの額で夫婦仲がギスギスもめる前に、現状のお小遣いを確認し話し合ってみましょう。
家計から出すべきものは?
そもそも、お小遣いで賄うべきものは、どんなモノでしょう?とかくお小遣いから出されがちな以下のものは、本来家計から出すべき費用だとか。
- ランチ代
- 行きたくない飲み会
- 通信費
先述したように、夫のお小遣いの5割も占めるランチ代。これは、食費なので本来は、家計から出すべきモノだそう。ということは、世の中の旦那さん、とてもよく頑張っておられます。
昼食代として月〇円、お小遣いとして月〇円と分けて渡すのがすっきりしていいかもしれません。
同期や友達との飲み会なら楽しいですが、会社の管理職として嫌でも出席しなければいけない歓送迎会、忘年会などの飲み会もあります。
立場が上であれば、多めに出す必要もありますね。こういった飲み会は「仕事」であって、楽しく呑む「遊び」ではないのです。
仕事の経費として、スーツ等と同様に家計から出すべき費用の様です。
スマホやタブレットなど、仕事上使っているけれど、空いた時間でゲームも遊んでいるし。
こんな場合の通信費は、家計から出すかお小遣いで賄うか夫婦できちんと話し合うことが良い様です。
渡すタイミング
渡すタイミングも、夫の性格により一度に渡すのが良い場合と、週毎に割って渡すのが良い場合とがあります。
使い切っちゃって。。。とやりくり下手な旦那さんには、分割渡しで毎週始めに渡すのも、一つの方法です。
一度にもらって、使い切ってしまい足りない分は妻に内緒でキャッシング、という怖い事態にならないようにしたいものです。
渡す時の言葉がけ
言葉がけも妻側が夫を気遣いながら渡すようにすると、少額であっても、夫も頑張ろうという気持ちになる様です。例えばこんな具合に。
- 「お小遣い、この額で頑張ってくれて、ありがとう。」(笑顔で)
- 「パパのお小遣い頑張ってくれてるおかげで、みゆ(娘)のランドセル貯金出来そうよ。」
- 「今日は久しぶりに同期の仲間とゆっくり呑むんでしょ。これ、臨時のお小遣い、楽しんで来てね。」
感謝の言葉は、男性はほろっとくる様です。
男性は、「あなたのおかげ」と言う言葉が何より嬉しいとか。いつでも頼られる存在であり続けたいそうですよ。
このさりげない心配り。たとえそれが僅かな額の臨時のお小遣いでも、妻が気を使ってくれている事自体が嬉しい様です。
妻もお小遣い制をとって公平に
夫はお小遣いから自分の買いたいものをやりくりしているのに、妻が自分の買いたいものは家計から出すのでは、不公平だと夫の不満も溜まります。
家計管理を担う妻も、自由に使えるお金は公平に上限を決めて欲しい、けれど、直接妻に言ったら、小さい男と言われそう。。
だからぐっと堪える夫もいるかもしれません。公平にわだかまりがないよう、夫婦で今後の家計やお小遣いのコト、きちんと話し合う事が大切な様です。
まとめ
「月収の1割程度ねぇ。。」ちょっとため息まじりに話す妹。妊娠前は、夫婦別々のお財布を持ち、一定額を生活費として二人がそれぞれ出し合い、のこりは、自分達のお小遣いとして余裕があったDINKS時代。
その感覚から、月収1割のお小遣い制となると、かなりのギャップがあるでしょう。
自由になるお小遣いは少ないかもしれないけど、未来ある子供のためと思えば、親は頑張れるもの。
旦那さんと仲良く頑張ってね♪