扇風機は羽の枚数が多いほど風量は増える?選ぶならこの基準で!
最近の温暖化、ちょっとこたえます。という訳で、エアコンと扇風機を併用している我が家では、扇風機を新たに購入すべく、家電店に足を運んだのですが。
最近の扇風機は、羽が10枚以上等、枚数が多いものだと、13~14枚もついているものもあるんですね!しかも、お値段が少しお高いです・・・。
我が家に今ある、扇風機の羽の枚数は5枚位だったはず・・・。倍近い枚数は、少し多い気がします。
ん?扇風機って羽の枚数が多いとその分、風量が増えて涼しくなるの?そこのところ、店員さんに聞いてみたので紹介しますね。
目次
扇風機には2種類ある!
羽の枚数が多い扇風機を、見かけるようになったのには、根本的な理由があるんです。それは、扇風機を動かすモーターの違いです。
ACモーターとDCモーター
家電量販店で、約1万円以上の扇風機に『DC』というマークを見かけませんか?それは『直流モーター』で制御されている扇風機なんです。
およそ2,000~5,000円前後で購入でき、風量の切り替えが、3段階程の扇風機には、ほとんどがACモーター、いわゆる交流モーターが使われています。
ですが、最近の羽の枚数が多い扇風機にはDCモーター、つまり直流モーターが使われているんです。
家庭のコンセントは交流なので、DCモーターには、直流を交流に変換するインバーターが搭載されています。これによって、モーターの回転数を自在に、変える事ができるんです。
しかも、低い回転数で動かせるので微風を送る時に、静かに、かつ少ない消費電力で、送る事ができるんです。
新しいモデルだと、2万円程のもので、室温に応じて自動運転をしたり、温度センサーが搭載されていたりする扇風機もあるので、驚きですよね。
因みに、従来の扇風機だと、風量の微調整ができないので、3段階程しか、切り変えられないんです。
羽の枚数が多いと何が違う?
扇風機は、羽の枚数が多い方が自然な微風を、送りやすくなります。お店のポップで、『自然風』という表示を見た事はありませんか?正に、その風のことなんです。
但し、枚数が多くなればその分、重くなり、消費電力が大きくなります。メーカーは、羽の面積や形を工夫しながら、枚数を多くする事で、風を細かく分断し、より自然に近い風を送る事に、成功しました。
では、『強』モードだと・・・
従来の扇風機と、風量に違いはありません。しかも、羽の枚数が多い分、風を切る時の騒音が大きいので、その辺は覚悟が必要です。
扇風機は用途に合わせて選ぶ!
そもそも、何故お高いDCモーター搭載の扇風機が登場したかというと、一説ではDCモーター搭載扇風機の方が、消費電力が更に少なくて済むから、というのが理由とのことです。
元々、従来のACモーター搭載の扇風機の消費電力も、せいぜい40W~50W程なので、他の家電に較べると、少ない方です。因みに、一般的なノートパソコンの
消費電力は50~150W程です。
それが、東日本大震災を機に、一気に省エネの機運が高まった為、各メーカーがDCモーター扇風機を、売り出し始めました。
就寝時に扇風機だけ使うならDCモーター扇風機
羽の枚数が多い扇風機の、主な特徴は、以下の通りです。
- 消費電力が少ない
- 自然風を、弱音で送ることができる
- 細かな微調整ができる
なので、
- 普段の電気代が、高くて気になる家庭
- 赤ちゃんがいる家庭
には、DCモーター扇風機がお勧めです。
ただ、あまり高価なものを購入しても、電化製品にトラブルはつきもの。初期投資にかけ過ぎても、元が取れるかは保証できません。
中間の価格帯の物でも、新しい機能は付いているので、各家庭に合った機能が付いている物を、選びたいですね。
エアコンと扇風機を併用するならACモーター扇風機
ACモーター扇風機でも、少しグレードが良いものだと、入・切タイマーがあったり4段階切り替えの物も、あったりします。
なので、
- 普段から、省エネを心がけている家庭
- 従来の扇風機の微風でも良い家庭
には、ACモーター扇風機がお勧めです。
ACモーター扇風機の微風は、正直言って、DCモーター扇風機の自然風には負けます。就寝中、ずっと体に当てていると、だるく感じる事もあるかもしれません。
因みに、我が家の対処法は、就寝時、1時間後にエアコンが切れるようセットし、その頃に扇風機が入るようオン。そして、日が昇り寝苦しくなる頃に、扇風機が切れるようセットし、エアコンが入るようタイマーオンにしています。
エアコンと扇風機の入・切機能を上手く使い分けて、扇風機によるバテを防げるとベストですね。
おわりに
結局、我が家の新しい追加扇風機は、ACモーター扇風機にしたのですが。家電夫は、消費電力が少ないという、羽の枚数が多い、DCモーター扇風機も諦めきれなかったようです。
ただ、『消費電力が少ない』というのは、私達に請求される電気代に反映されないだけで、実は交流を直流に変換している時点で、電力を無駄遣いしているんです。
本当の『電力の節約』にはなっていないのが残念なところです。因みに、無駄使いしている電力は電力会社が負担しています。
結局、羽の枚数が多い扇風機の利点は、自然風が弱音で送られてくる、この一言に尽きますね。