「十分」と「充分」は何が違う?使い分けはこうする!
2つの社内文書が回って来て、内容を
確認していると、有る違いを発見しました。
それは「じゅうぶん」という感じです。
片方には「十分」、もう片方には「充分」
となっています。
どちらも「じゅうぶん」と読みますし
意味も、ほとんど同じです。
しいて言えば、うけるイメージが違う
と言う位ですね。
そこで思ったのが、
「十分」と「充分」にどんな違いがあるのか?
という事でした。
手っ取り早く、手直にあった辞書で調べてみると
どちらも、一言一句違わない意味。
確かにそうなんだけど、何かが違うから
漢字が違う訳ですよね?
ネットで調べても、違いを説明している物は
多くあるのですが、なんかしっくりきません。
という事で、自分で調べてみました。
徹底的に!
多くのページで言われている物
調べて居る時に、多くのページで主張
されている物が、要約すると以下の様な事です。
十分:数として扱われる感じの物。
充分:計れない物で感覚的な物。
何となく分かりますが、コレが本当なのか?
という事で、調べてみました。
そもそも何が違う?
「十分」と「充分」は、意味が変わらない
とは言う物の、そもそも漢字が違います。
という事は、意味は”今”は変わらなくても
当初は違っていたと思えます。
という事で、漢字の違いを調べてみました。
十とは
十と言う漢字は、幾つもの読み方が
有ります。
良く知っているのが、数の十ですね。
一、二、三・・・と増える物です。
その他にも色々とありますが、その中で
「十分」と使う十に会う意味は、
弓の勝負で使われた
使い方が、合って居る様に感じます。
弓は素人ですが、弓の勝負をする時には、
一度に二矢ずつ放って、五度で決するそうです。
その放った矢が、全て的に当たる意味があるそうです。
という事で、十を全てという事で
「十分」を全てであると言っているのではないでしょうか。
充とは
これは、良く調べなくても、それらしい
意味があります。
それは、みちるです。
いっぱいになる、ある基準・数量まで達する事を
表しますね。
それで充分とは、ある一定の基準まで
一杯になる事を言う事になりますね。
何が違う?
では、調べた内容を纏めてみると
以下のようになります。
「十分」とは、全てを表す意味で
足りているという事。
「充分」とは、ある一定の基準まで
足りているという事。
という事で、双方とも「足りている」という事が
主な意味になっていますが
細かく言うと、全てであるのか、ある一定の基準
であるのかで、違うという事になります。
国語学者でもないので、「絶対コレが正解!」と
言い切れないですが、かなり良い線
行っていると思います。
まとめ
調べてみると、色々と分かって来る事が有り
意外な発見もあります。
これを調べている時に、字が違う事には
常用漢字の制定が招いた事例もある事を
知りました。
そして、双方「じゅうぶん」と、
今は読んでいますが、本当の読みは
違うという事も知りました。
高校時代の国語の先生が、
「言葉は生きている!」と言った意味が
よく分かった様な気になりました。
確かに、その時代時代で、読み方、表し方
意味などが変わってきている物
使わなくなったもの、新しく出てきたものが
沢山あります。
よく、アニメや歴史小説などで、タイムスリップした
と言う話題がありますが、あれって
ちょっと無理がある様な気もしますね。
いまじゃ発音されない言葉や、
音になってない言葉が
有るわけですからね。
もしかすると、同じ様に聞こえる所がある
外国語のように聞こえるかもしれないですね。