うちの家族の面々は、大体が怖がりです。特に下の子（小学校高学年）に関しては、未だに夜は一人で眠れません。もちろん、誰もいない家で留守番するのも、夜一人でお風呂に入るのも嫌がります。
それなのに、夏場によくある幽霊とか心霊とかゾッとするようなテレビの特番を見たがるんですよね。見たはいいけど、夜眠れなくなっちゃう。高校生の娘までも一人で眠るのが怖いから、と一緒の寝室に枕持参で寝ることになります。
特に下の子には、「家の中には、幽霊なんていないから大丈夫だよ。」と言ってなだめるのですが、大人の私でも、もし幽霊が見える！なんてことがあったら・・・、少し不安になります。
でも、何かで聞いたことがあるのですが、幽霊って誰でも見える可能性があるんですって！心霊とは違った角度から物事を見ると、幽霊が見えるんだそう。
そんなことってあるのかしら？幽霊が見える仕組みについて詳しく調べてみましたよ。
目次
幽霊は脳のシステムによって見える？！
幽霊が見えた！そう思って、ドキッとした経験が誰しもあるものですよね。でも、よくよく見ると幽霊なんかではなくて、暗闇に動く白く浮かんだコンビニの袋だった、なんてオチもあるものです。
他にも、何気に見た物が人の顔のように見えて仕方ないこともありますよね。例えば、天井のシミが人の顔に浮かび上がって見えるとか。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という諺があるぐらい、昔の人も怖い気持ちから何でもないものを幽霊と勘違いしてしまうことが多かったんだと感じますよね。
このように、人が見た物を幽霊と思い込んでいたり、幽霊だと思ったけど実は違うものだったとか、という現象は、実は人間の脳のシステムが引き起こしているものなんです。
瞬時に顔と認識する脳の働き
人は、生存を続けるために他の者の顔を無意識に識別しようとします。人の表情から、自分が不利にならないよう様々な情報を得ようとしているんですよ。感情を読み取ることで、自分に対して友好的か、敵意を持たれているのかなど相手のを判断しています。
時に脳は、視覚から得た限られた情報を基に、人の顔ではないものも顔として認識してしまう場合もあります。人間の脳は、点が3つあると人の顔であると認識するようにプログラミングされている、と言われています。この3つの点がまるで人の目と口のように見えることを、「シミュラクラ現象」と言います。
上の図のように、人の顔のような並びの穴があると、どうしても人の顔とは思わずにいられなく感じてしまいますよね。これがシミュラクラ現象で、幽霊が見える仕組みの一つ、と言われているんですよ。
磁気が幽霊が見える仕組みに関係？！
さらに、最近の研究によると、磁気が脳に与える影響によって幽霊が見えることと関係していると言われているんですよ。実は、ある種の磁気によって脳が活性化されて、過去に体験した物事を今おこなっているように感じることがある、と言います。
例えば、人の姿を見たことを思い出し、実際は居もしないものが今ここで幻覚となって現れる、ということが起こります。磁場や磁気を帯びた石のある場所など、例えば墓石に含まれている成分にも磁気を帯びた石が使われていることから、墓地でそのような体験をすることが多い、とも言われているんですよ。
視覚にも幽霊に見える仕組みがある？！
幽霊がよく見える時間帯と言えば、薄暗くなった夕暮れ時や、該当がなければ周りが見えないぐらい暗くなった夜ですよね。この時間帯は、人の目は色の見え方が昼間とは違うように働きかけます。赤が黒ずんで見え、青がよく見えるようになるんですよ。これを「プルキンエ現象」と言います。
暗い場所で青色のものが浮き上がって見えた時、それが幽霊のように見えた、ということもある訳なんですね。ちなみに、暗いトンネルを車で走行中に、フロントガラスに映る幽霊が見えたとされる話も、プルキンエ現象で人の顔がそう見える可能性も大きい、と言われているんですよ。
まとめ
確かに、幽霊の話は不思議だし、科学で解明できないこともあるのかもしれませんよね。また、人間の脳もまだまだ未知の領域がたくさんありそうです。どちらにも解明されていないことが多くて、興味深いですよね。
怖いという気持ちがあれば尚更、何のこともない物が幽霊のように見えてしまったり、暗闇で青白く浮かび上がる幽霊に見えたり。さらに、墓地で脳が活性化されて幽霊らしきものが見えてしまったり、と脳の働きによってたくさんの幽霊たちに出くわす可能性もあるってことなんですね。
我が家の子供たちは、幽霊を見たことがありません。そして、私も見たことがありません。見たことがないから、未知すぎて余計に怖いのかもしれませんよね。子供達には、幽霊が見える科学的な仕組みを教えてあげようと思います。
でもまあ、「何だ、そういうことか！」と思っても、やっぱり夏の心霊特番は怖いですよね・・・。これからも、やっぱり子供達と怖がってテレビを見入るのでしょうが、いくらか気持ちは楽になりそうですね。