子供の着物の帯はどう結ぶ?正しい着付けのやり方って?
子供用の着物には、かわいいデザインが
沢山あります。
お子さんの着物を選ぶ時、カタログを
見ているだけで、ワクワクしてしまった経験の
ある方も多いのではないでしょうか?
しかし、正しい着付けの仕方を知らずにいると、
いざという時に困ったり、恥をかいてしまうかも
知れません。
でも、大丈夫!
明日から使える、正しい着付け・帯の結び方の
基本をご紹介します。
用意するものはコレ!
着物の着付けには、必要なものが
いろいろあります。
シチュエーションや体型によっては省いたり、
付け足したりすることもありますが、
以下に基本的なものをご紹介します。
- 着物
- 肌襦袢、裾よけ
- 長襦袢
- 腰ひも、胸ひも
- 伊達締め
- 足袋
- 帯、帯板
- 帯枕、帯あげ
かんたんな着付けの手順
まずは、基本的な着付けのやり方を順を追って
ご説明します。
※七五三など、お化粧やヘアセットをする場合は
汚れないよう先に済ませておきましょう。
- まず、足袋をはかせ、
裾よけと肌襦袢を付けます。※必要があれば、寸胴になるよう、
腰にタオルを巻いて補正しましょう。 - 長襦袢を着せます。
すそは、足袋がちょうど見えるように合わせ
ます。大人と違って、衣紋抜き(衿の後ろをずらして
首もとを開けること)はしません。
合わせたら、腰ひもで固定します。 - 着物を着せます。
左右の衿もとをつまんで前に引き、
縫い目が背中のまんなかに
来るようにしましょう。 - すそを合わせます。
上前(左衿が上に来るようにする)で、
体に合わせて丈と幅を決め、
腰ひもを締めます。 - 腰の上で余った布(おはしょり)を返し、
後ろ側をきれいに整えます。 - 半衿(襦袢についた衿)が1~2センチほど
見えるように合わせ、前のおはしょりを
整えます。 - おはしょりが崩れないように胸ひもで固定し、
伊達締めを付けます。
着崩れしないことも大切ですが、お子さんが
動きやすいよう、苦しくないように調整して
あげましょう。
腰ひもはしっかり結び、
胸ひもは少しゆるめを心がけるとよいです。
帯の結び方~蝶結び編~
浴衣で使うへこ帯(やわらかい生地のもの)と違って、
着物の帯は、慣れるまで結ぶのが大変です。
そこで今回は、ご両親や祖父母の方など、
帯を結んであげる立場からみて、
わかりやすい結び方を解説します。
- まず、腰から膝くらいまでの長さを手に取り、
(この部分を「手」または「手先」といいます)
幅を半分に折ります。残りの帯(「たれ」といいます)を巻く位置に
当てます。 - ふた巻きしたら、帯の間に帯板を入れて
固定します。 - 手先を上側から引き出し、後ろに回したたれと
合わせて結びます。 - たれを肩幅より少し広めに、手に取ります。
内側へ折りたたみ、中心をつまんでヒダを
作ります。この部分が蝶の羽になります。
- たれを押さえたまま、手先を中心に被せます。
※やりにくい場合は、ヒダを作ったたれを
仮ひもなどで結びましょう。 - 帯枕を手先の内側に入れ、ひもを前に回して
結びます。次に帯あげを通し、これも前に回しておきます。
- 手先を折り返して、結びの部分を作ります。
折り返した手先に、帯締めを通し、
前で結びます。 - 左右の羽を、きれいに整えます。
- 帯あげを三つ折りにして、
上前側(左側)が斜め上になるように、
それぞれ両わきの帯に挟みます。
これで完成です!
基本となる蝶結び以外にも、
おしゃれでかわいいアレンジ帯が
たくさんあります。
やってみると意外とかんたんに結べる形も
ありますので、さらに着物を楽しむために、
ぜひチャレンジしてみましょう。
なお、「文章だけではわかりにくい!」
という方のため、こちらの動画もご紹介して
おきますので、参考にしてみてください。
さいごに
いかがでしょうか?
お祝い事に、晴れ舞台に、
パッと華を添えてくれる着物。
せっかくなら、正しい着付けをマスターして、
お子さんと一緒に存分に楽しみましょう。
また、ご紹介した着付けや帯の結び方は、
浴衣にも応用することができます!
お祭りの時など、ぜひ試してみてくださいね。