焼きたてのパンを保存するには?コツを押さえていつも美味しく
焼きたてのパン、その味は格別と、思うのは私だけでしょうか?
「ホームベーカリーを買ってから、毎日焼きたてのパンを食べられるようになったのだけど、保存がうまくいかない」
むすっとして報告してきたのは、パンを作るのにはまって1月の知人ママ。
なんでも、焼きたてのパンを保存するのに色々な方法を試してみたけど、どれもいまいちで、納得いかない。
特に、冷蔵庫に保存した日にはせっかくのパンがぱさぱさのカチカチになってしまったなにがいけなかったのだろうか?
常温はカビが怖いからなにか、いい保存方法冷蔵庫が安心そうだからうまく使えないか?と、いうご相談でした。
えーっと、色々と突っ込み所がありますがつまり、パンを上手に保存できるようになりたい、ということですかね?
そういうことなら、焼きたてパンを美味しく保存!1つ上行く保存テクというのを、大公開です。
パンの保存に冷蔵室は最悪?
え、なんで?って、思いますか?冷蔵庫って色々な食材を保存しておける万能の保存庫では?
これは、野菜やお肉ならそうですがパン、となると話が違ってきます。これにはパン、という食品の性質が関係してきます。
パンは、0度から10度という低温の場所にあると、水分が抜け、風味が落ちてしまい美味しくなくなります。
これは、冷蔵庫の中が乾燥しているのと当たり前ですが、冷えているせいで水分が蒸発しやすくなっているからです。
さらに、半端に冷やす、というのがパンのでんぷん質を老化させ、ぼそぼそにしてしまいます。
なので、保存すると決めたならとことんまですることが大事です。
パンの保存は冷凍室を活用!
焼きたてのパンというと、まだ温かいですよね?それを冷凍室に放り込むのはちょっと…と思いますよね。順番に手順を見ていきましょう。
- 粗熱取り
- 切り分けて保存準備
- 冷凍室で…
保存は常温保存も冷凍保存もすべて粗熱を取ってから行うのが基本です。作ったパンを1時間くらいかけて粗熱を取ってしまいましょう。
1食分ずつ切り分けたら、それをアルミホイルに包みます。この時、まだほんのり中が温かくても大丈夫です、アルミホイルは温度を常に均一に保とうとする素材です。
これに包んでいるだけで、パンは均等に冷え、保存に最適な状態になります。これをフリーザーバックに並べるようにして、重ならないよう入れ、空気を抜き冷凍室へゴーです。
半日から1晩かけてきちんと冷凍しておくと、次に食べる時も美味しさそのままと、いう寸法です。
マイナス、という温度で凍ったパンはでんぷん質を老化させられず、ある程度焼きたての状態を保ちます。
食べる時は?
保存は冷凍室で行い、食べる時は常温で、布巾に包んで解凍するかレンジで軽くチンします。500ワットで30秒から1分くらいが目安の1つですね。
あとは、トースターでしっかり炙ってやれば、焼きたての味そのままにパンが食べられるのが、これの良いところ。
もしくは、こだわるのなら、オーブンで焼き直すと、さらに味を再現できます。
テクニック、というほどのことではないですが、知っていると便利ですので覚えておいてくださいね。
おわりに
焼きたてパンの保存方法についてですが、難解な方法は一切抜きにしてみました。
「えー、簡単…、あたしなにしていたんだ今まで…、違う意味で落ち込んできた」
知人は、ちょっと遠回りしてしまったようですが、私も最初から知っていたのではありません。
ただ、夏場、冷蔵庫で保存していたらぱっさぱさになったので、当時調べてみたことがあったのです。
あの、ぼそぼそしたパンは食べるのが苦痛でしたが、それもまたいい経験なのでしょう。暑い季節は、冷凍室に頑張ってもらっていつも美味しいまま、保存したいですね。