毎年、大掃除の時期になると、思うんです。普段から、壁紙の汚れを落とすべく掃除しておけば、よかったなと。我が家の壁紙は、ビニール壁紙です。
スイッチ周りの、子どもの手あかやいたずら書きの、ボールペンの跡や謎の染みが、うっすらとあります。
しかも、我が家は賃貸マンションなので、汚れを落とす際に、壁紙にダメージを与えることは、絶対に避けたいんです。
そこで、以前、同じ悩みを持っていたママ友に相談したら、簡単に壁紙の汚れを落とす方法を教えてもらったので、紹介しますね。
目次
壁紙の種類
壁紙と、汚れの種類によって、落とす方法が異なるので、まず、最近、主に使われている壁紙の種類を、見ていきます。
- ビニール壁紙(ビニールクロス)
一般的に普及している、壁紙でしょう。塩化ビニール樹脂などを素材とした、ビニールシートに、紙を裏打ちした壁紙です。
樹脂加工されているので、水拭きで汚れを落とすことができます。その為、台所などの水回りでも多く使用されています。
- 紙壁紙
適度に、湿度を吸収・放出する為、四季を問わず、快適に過ごすことができます。材質は、和紙や木のチップを混ぜたものなど、様々ですが、水拭きはできません。
最近では、撥水加工が施された物もありますが汚れを落とす際は、丁寧な作業が必要です。
- 織物壁紙(布クロス)
あまり、見かけないかもしれませんが、シックハウス症候群等の問題もあり、最近、見直されるようになりました。レーヨンや合繊繊維、麻や綿などの素材を使用した壁紙で、基本的に水拭きはできません。
- 珪藻土壁紙
落ち着いた雰囲気から、和室でよく使われます。
植物性プランクトンが、海底などに沈殿して、粘土状の土になった珪藻土を、素材にしています。自然素材の為、汚れを落とす際は丁寧な作業が、求められます。
汚れに合った落とし方
まず全ての壁紙の汚れを落とす時に、共通して行うことは、埃があれば、掃除機で吸い取ることです。
では、壁紙の種類と、特徴が分かったところでそれぞれの、汚れを落とす方法を詳しくみていきましょう。
ビニール壁紙の場合
ビニール壁紙は、水拭きにも対応しているので汚れによって、色々な道具を使えます。
日頃、頻繁に触るスイッチ周りの壁紙は日常生活の中で、どうしても手あかが、つきやすい部分ですよね。そんな汚れを落とすのに効果を発揮するのが、セスキ炭酸ソーダなんです。
人間の皮脂に含まれる、タンパク質汚れを落とす力は、重曹よりも強いので最近、エコ洗剤の中でも注目されています。因みに、セスキ炭酸ソーダは100円ショップで、簡単に購入できます。
- 水500cc+セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯の割合で、スプレーボトルに溶液を作ります。
- 液垂れしないよう、キッチンペーパー等で汚れ部分を覆い、溶液をスプレーします。
- キッチンペーパーをはがし、固く絞った雑巾で、汚れを拭き取り、仕上げに空拭きをします。
クレヨンの成分は、主にパラフィンと顔料などで、出来ています。パラフィンは、約40~70℃位で融けるので、熱めのお湯で汚れを浮かせ台所洗剤を歯ブラシに付けて、汚れを落とすべく、優しくこすります。
固く絞った雑巾で拭きながら、これを繰り返すと、綺麗に汚れが落ちますよ。
因みに、時間があまり経っていないクレヨンの落書きだと、これだけで落とせるのですが、年月が経つと、これだけでは、落とすことができません。
その時は、上記の作業を行った後にクリームクレンザーで、試してみてください。最初から、クリームクレンザーで落とす方が早いのでは?と思いがちですが、
クリームクレンザーには、研磨剤が含まれているので、多用すると壁紙を傷つける事もあるので、これは最終手段です。
ボールペンの落書き汚れは、クリームクレンザーを、歯ブラシに付け、軽くこすると、簡単に落とすことができます。
紙壁紙の場合
基本的に、水拭きは出来ないので、小さな汚れなら、新品のプラスチック消しゴムで、落とせます。
液体汚れの場合は、ついたらすぐに乾いた布等で、吸い取りましょう。また、撥水加工されている紙壁紙でも、染みの素になる事があるので、固く絞った雑巾で、汚れだけを拭き、乾いた布で、よく空拭きします。
珪藻土壁紙の場合
基本的に、水拭きは出来ませんが紙壁紙同様、小さな汚れなら、新品のプラスチック消しゴムで、落とせます。ただ、強くこすると、風合いを損ねるので、完全に落とすことが、できない場合もあります。
液体汚れの場合は、固く絞った雑巾でポンポンと叩くように、汚れを落とします。が、完全には落とせないことが多いので汚れが付かないように、気をつけた方が良さそうです。
注意したい事
どの壁紙の汚れ落としでも、共通する事ですが、以下の事は、避けましょう。
- メラミンスポンジでこする。
- 塩素系の漂白剤を使う。
水をつけてこすれば、大体の汚れは落とすことができる、便利なメラミンスポンジですが、壁紙の汚れを落とす時に、これを使うと、壁紙表面のツヤが、剥がれてしまうことがあるので、お勧めできません。
また、塩素系漂白剤を使うと、壁紙の下の壁素材によっては、壁紙自体がピンク色に変色する事があるので、避けましょう。
さいごに
教えてもらった方法で、まずは、目立つボールペンや、クレヨンの落書き汚れを、掃除してみました。ボールペンの落書きは、すぐに落ちたのですが、クレヨンの落書きは、経年していた為、二重作業で何とか、落とすことができました。
あとは、五徳汚れの掃除の時に買ったセスキ炭酸ソーダで、広範囲にわたる手あか汚れを、落としてみようと思います。大掃除の時に苦労しない為にも、身近な道具で、汚れを落とせるのなら、日頃から、気をつけておこうと思いました。