薬の服用はお茶で大丈夫ってホント?気をつけたいのは種類
お茶、日本人の心ですねー、と日常的に飲んでいる方は、多いのでは?
最近は、薬を飲む時もお茶で!という人が増えていますが、それは薬の効果的にどうなの?なんて、疑問もありますよね?
「お水を別で用意するのが面倒だけど薬局で必ず水で、って言われるのはなぜ?」
友人は貧血さんで、鉄分剤をずっと飲んでいるのですが、自分の周りが薬やサプリをお茶で飲んでいるのが羨ましい様子です。
えー、とまあ、彼女の強い要望があって薬をお茶で飲んではいけない理由、飲んで大丈夫な理由を調べてみることに。
そういうわけで、薬を飲む時はお茶?水?薬とお茶のいけない効果ってなに?というので調べていきます。
鉄錠はお茶で飲んでも…?
先に友人が鉄錠をお茶で飲んでもいいんじゃないか?と、いうような話をしていました。が、これ、ちょっと待った!です。
薬局の人がわざわざ水を勧めて、水で飲むようにと言っているのを無視してはいけませんよね!
これは、わざわざ水で、と言うのにはそれなりに理由があるのだと、薬局勤めの知人は言います。
「鉄分と、お茶のタンニンは相性が悪いというか、薬としての効果が発揮されにくいの」
とのこと。
特に、緑茶やウーロン茶に多く含まれるタンニン、という成分は鉄と引っ付きやすく一度引っ付くと成分自体が変わるのだとか。
タンニンと鉄が引っ付くと『タンニン鉄』というのができてしまい、水に溶けにくく体に吸収されにくくなるそうです。
ただ、最近は研究が進んでいて、タンニンに影響されない鉄錠だったり、お茶に含まれるタンニンは微量だ、という説があったり。
で、結局どうなのって言われると、水が無難というのが結論ですかね。出先でお茶しかないって場合は、水なしで飲むのではなく、お茶で飲んでも良いよというのが最近の常識らしいです。
風邪薬をお茶で飲んでも…?
「鉄錠が、お茶と相性悪いのはわかっただが、じゃあ、身近な薬として風邪薬はどうなの?」
と、言いだす友人に私は苦笑です。
水の味が、どうしても嫌いなようで水以外で飲める薬を知っておきたいと、いうのがあるようです。
ですが、そう、なぜこうNGなものばかりを例に挙げるかな?知人に訊いてみた結果、風邪薬もできればお茶は遠慮してくれ、とのことでした。
その理由というのが、お茶に含まれるカフェインにあるそうなのです。
カフェインというとコーヒー、紅茶が思い浮かぶでしょうが、実はお茶にも結構含まれているのです。
そして、風邪薬には鎮痛剤としてこのカフェインが配合されていることが多いです。
カフェインの含まれた薬と、カフェインがたっぷりのお茶、2つが出会えば、過剰摂取という症状が待っています。
頭痛がひどくなったり、気分が悪くなったりと、聞く限り、あまりよろしくありません。
では、お茶は全面的にダメなのか?
お茶も種類によってはOK!
世の中に、お茶はたくさんありますがタンニン(渋み)、カフェイン(刺激)が少ないお茶、というのもあります。それの中で、広く知られているのが麦茶、でしょうか?
これはカフェイン(ほぼ)ゼロで、タンニンこれも、低いですから、出先で水以外の飲料を考えた時は麦茶をチョイスです。
カフェインゼロ、と書いてあるものがさらにグッドですので、注意して見てください。
他には、ハーブティーやフレッシュリーフを使ったもの、発酵させないお茶がいいと思います。
タンポポ茶などは、カフェインゼロで有名ですし、水より飲みやすいと、思いますよ。
おわりに
服薬、お茶でオッケー?について調べてみましたが、結果としては薬剤師(プロ)に相談するのが一番です。
「う~、あれもこれもダメじゃん!でも、飲んでいいお茶もあるんだ、今度かかりつけの薬局で訊いてみる」
友人はそこまで水が嫌いなのだろうか?と、思った瞬間でした。
私もお薬をずっと飲んでいますが、いつも水を用意するのが面倒なので、麦茶でいいか訊いて、麦茶で飲んでいます。
たまに、思いつきで、白湯を冷まして飲んでみたりもしますが、だいたい麦茶ですね。
今回調べてみて、私が飲んでいるものはどれでもなかったですが、今度からはなるべく水で飲もう、と思いました。