義務教育の留年ってあり?なし?賛成と反対どっちが多い?
A子「うちの子、どうも理数系が得意らしいの!でも、国語がね? 」
B子「いいわね!うちのバカ息子この前の算数のテスト、40点だったのよ。勉強してるかなって、部屋を覗いたら、ゲームなんかしちゃてて来年は中学だから、心配だわ。」
私「でもね。これから厳しい受験勉強が、始まるわけだから、小学校くらいは自由にさせたい、親心って、あるわけよね。」
B子「ところが、義務教育でもできない子を留年させるべき?とか、できる子には、スキップ制を導入すべき?とか、さまざま、言われたことがあったじゃない。二人はどう思う?」
私「わっ、そのテーマむずかし過ぎ?」
それで私たち3人は、義務教育でも留年制度が、ありやなしや!世間の声を、いろいろ調べて、勉強することにしましたよ。
目次
留年制度に賛成派!の意見ってどんなこと?
留年制度賛成派!塾講師の意見
留年制度賛成の理由ですかね!中学3年にもなって、アルファベットが、書けない。足し算、引き算ができない。小学生レベルの漢字が、書けない。
そんな子どもたちが、受験前に慌てて塾に入って来るんです。それくらいならまだしも、親に、押し込められて来る子どもが、ザラにいる。
学校で、何してたの?先生も親も、何故ここまで放っておいたの?って、感じなんです。だから子どもまで、勉強する意欲に欠けているし、受け身なんですよ。
子どもは子どもで「塾に通ってまで、勉強してやっているのに、なんで?家に帰ってまで、やらなくちゃならないの?」って、反対に逆ギレされて困っている親も、いるようですよ。
実際問題、こんな状況ですから、学校で、補習なんかやっても、出席するわけ、ありませんよね。
かてて加えて、何でも学校のせいにする親が、大勢いますから、残念ですが、留年もやむを得ない。強制的に、やらせるのが必然かとしきりに思うことがあります・・。
前臨時教員!の意見
授業を行う上で、全ての生徒を、同じように、理解させること自体、無理があります。例えば「因数分解」を教えるとしますよね。
これを、授業時間内に、因数分解を、理解させたうえで、次の授業を、進めなければ、なりません。
ところが、すぐに理解できて、応用問題を、させた方がいい生徒がいて、一方で、足し算も分からないという生徒がいます。
理解力の足並みが、そろわない状況で、寝てしまう生徒もいれば、騒いで、授業を邪魔する生徒もいますからね。
そんな、対応策を考えるとき、能力別に、クラス分けするしかないのでは?と思ってしまうわけですよ。
その方法としては
2.できる子どもだけ別にして応用問題をどんどんさせて力をつけていく
現状では、留年制度に賛成ですが、できない生徒を、できる生徒にするための支援が、絶対必要です。
だから、2つの案を出してみたんですけどね。事実、できる子どもは自分でどんどんやるので、手がかかりません。この点からすると、1の方法が必須という事に、なりますよね。
能力分けクラスを、実行するに当たっては、定期的にクラス分けを行うのが良いと思います。
Aクラスの子が、Cクラスに移ったり、その逆もあったり、ずっとCクラスに固定化してしまうと、非行に走りやすくなるという心配も、出てきますからね。
柔軟かつ、流動的な方法が、良いのではないでしょうか。
注目!その他の意見にも聞く耳を持ってみると?
留年より飛び級に賛成派の場合
例えば、得意な教科が、飛び級で、苦手な教科は留年、などという危険を考えたら、親はなんとか、おだてても、「飛び級」になるよう、子どもを導かなければ、なりませんよね。「留年制」にすると、お金の心配があるから、学校に行かせないという親が、出て来るのではないか、という懸念?
それより、飛び級ならば、費用の節約にもつながるので、勉強を頑張らせたいと、思う親が増える、という効果が、期待できるような気がします。
留年!飛び級制両方に反対派の場合
義務教育では、子どもの勉強ばかりでなく、体力や精神の発達も重要視されるべきですよね。勿論、学力をつけることは、大切なことですよ。
しかし、1歳違うだけでも体格も運動能力も、友達との関わり方、物の考え方にも、それぞれ違いがありますよね。
この期間は、子どもの発達を考えた教育で、あってほしいものです。
学力の差で、留年や飛び級は危険なのでは?という気がします。留年制度の、主な賛成と反対理由を、挙げておきますね。
プラス面
- 勉強するきっかけになる
- 学力の向上が期待できる
マイナス面
- 強制されれば勉強が嫌になり、勉強が全てという考え方の人が増える
- 留年の結果、友達と離れ離れになり友人としての良い関係が育たなくなる
- 同級生に「馬鹿」や「落ちこぼれ」などと言われいじめの原因になる
- 個人の特技を活かした進路決定や勉強以外の長所に気づきにくくなる
少人数学級制に賛成の事例
留年制度とか、飛び級制度より実施可能なのは「超少人数学級制」ではないでしょうかね。ただし、教育予算は、大幅に、増やすことが必要です。
教職員を増やしたり、先生の負担を、少なくしたり、予算や人員の問題は、あるかもしれませんが、授業に、専念できるような体制にしないと、無理でしょうけどね。
理想は、習熟度別でひとクラス15人以下の「超」少人数制学級になれば・・それも可能なはずです。転勤で、小学校での「習熟別クラス」を経験した人の、お話を聞いてみると、以下のようでした。
1つの県は1年生から、3つの府県は、3年生から至極当たり前に、やってましたよ。本人の学力をみて3つのクラスに、分かれて、授業が行われますが、選別時は本人や親の希望がもちろん反映されます。
ある子どもの親は、算数の習熟別で「普通クラス」を希望したのですが、子ども本人が「ゆっくりクラス」を希望したいと、先生に相談しました。
結果その子は、算数が大好きになって、成績も上がったそうです。教師にとっても、生徒にとってもとてもいい、システムだと思います。
まとめ
A子「う~ん!子どもの教育についていろいろな、意見や思いがあるのね、とっても参考になったわ。」
B子「教育の現場ばかりに、任せるのではなく親の責任も、大いにあるってことよね。反省すべき点は、反省して・・・。」
私「留年、飛び級、超少数人数制教育などなど、ふだん考えられなかったけど、大事なことは、今の、日本の義務教育制度で、子どもたちの、学力向上のため、何が良くて、何がマイナスなのか!議論が、まだまだ必要だってことよね。」