映画にはポップコーンの理由!定番になるまでの歴史とは?

先日、気になっていた映画が封切りになりました。とはいえ、今月の土日に限って息子の部活の大会や区の行事などの予定が詰まっているので、どこかで調整しないと観に行かれなさそうです。

映画鑑賞といえば、+映画のお供のポップコーンが楽しみだったりします。私の場合、映画館以外でポップコーンを食べる機会がないほど、映画鑑賞の定番アイテムになっています。

でも、ポップコーンを食べながら映画鑑賞というスタイルは、いつどうやって始まったのでしょう?今でこそセットのような映画とポップコーンですが、よくよく考えるとあんまり関係がないもの同士のようにも感じます。

今回は、理由を考えればなぜなのか気になる映画とポップコーンの関係について調べてみました。


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ポップコーンの起源とは?

ポップコーンとはトウモロコシの一種で、爆裂種の分類になります。

トウモロコシは、紀元前5000年ほどからネイティブアメリカンやメキシコ先住民によって栽培されていて、紀元前3600年頃には焚火の中に乾燥させたポップコーンを入れ、弾けて飛んできたものを食べていた痕跡が遺跡から見つかりました。

その後、ポップコーンは1820年頃にチリから北アメリカに持ち込まれます。1870年頃になると、アメリカ北東部で糖蜜や蜂蜜を掛けた甘いポップコーンが流行しました。

ポップコーンの普及の背景

ポップコーンが劇的に進化したきっかけが1885年に移動式ポップコーン製造機が作られたことによります。それ以降、ポップコーンはどこでも作ることができるようになり、お祭りやスポーツ会場など様々な場所で販売されるようになりました。

当時アメリカでは大人気のポップコーンでしたが、映画館で販売されることはありませんでした。理由は、当時の映画館は教養の高さと高級感をアピールしていて、床の敷物も高級なものだったため汚れたりゴミになるものは取り扱いしたくなかったんです。

それが今のように映画館の定番へと一変したのは、こんな理由があったんです。

映画館でポップコーンが販売された理由とは?

1927年には、今まで無声で字幕入りだった映画に音声が入り、文字の読めない人にも映画は楽しめる娯楽となりました。映画館で映画を観ることが大衆文化となるにつれ、1929年の世界恐慌によって日々の鬱蒼とした気分を晴らしたい人々が増々映画館に来るようになりました。

世界恐慌の中でのささやかな贅沢として、ポップコーンを食べながら映画を観ることはこの上ない楽しみだったようです。映画館に続く道で販売されているポップコーンを買い、コートの中に隠し持って入ったと言われています。

しかし、そうこうしているうちに映画館の経営は傾き始めていったため、映画館のオーナーたちはポップコーンの持ち込みを認めます。外部業者がポップコーンを販売することで映画館の売り上げも上がり、ポップコーンと映画は切っても切れない関係となっていきました。

第二次世界大戦とポップコーン

第二次世界大戦中には、砂糖などの物資の供給が減少して甘いお菓子を作ることが困難になりました。ポップコーンは塩味のため手に入りやすく、庶民のお菓子として人気がありました。

1945年には、ポップコーンの売り上げの半分は映画館で食べられていたほど。映画館にポップコーンは、なくてはならない存在となっていました。

日本人とポップコーン

ちなみに、日本にポップコーンが本格的に認知されてきたのは第二次世界大戦後になります。アメリカ進駐軍と共に入ってきて、当初はアメリカ軍向けに販売する物でした。

1950年後半には、日本のポップコーン製造会社が設立されました。アメリカに倣って、遊園地などのアミューズメント施設での販売から始まり、ポップコーンはレジャーのアイテムのイメージが出来上がったようです。

まとめ

映画館に行くと、必ずと言ってよいほどポップコーンとドリンクを注文してしまいます。

映画館で映画を観るのは、テレビで映画を見るのとは違う感覚で特別感があります。我が子たちと映画に行く時も、映画館とポップコーンは言わずもがな定番で、子供たちも小さい時からそう刷り込まれてきているのではないかと思います。

キャラメル味と塩味と、今回はどのサイズにする?とか、ポンポン弾けて香ばしい香りの漂う映画館での思い出もたくさんあるものです。

また、我が子が親になり子供と映画館に行くようになれば、映画を観る特別な場所ではポップコーンを食べながら楽しい時間を過ごすのでしょうね。


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