子供に友達が居ない?親はこうすると良いかも!
「ちょっと相談なんだけど、子供に
友達が居なさそうなの!
どうしたらいいと思う?」
これは、高校時代からの友人から
一年前にもらった電話です。
今では、状況は変わって、有る事に
のめり込んでいて、子供の大会での成績の
話がメインになっています。
子育てに関しては、一年だけ私の方が
先輩なので、よく子供の事を
相談されます。
で、今回もそんな相談なのですが・・・
これを聞いた時に、「あれ??」と思いました。
彼女の子供は、何にでも興味があって
行動的な方だったと思います。
取りあえず、どんな状況なのか
聞く事としました。
それって親の心配し過ぎじゃ?
話をしていると、分かって来た事が有ります。
それは、こんな事です。
- 遊ぶときは一人で遊んでいる
- 人と同じ遊びをしない
- 子供から友達の名前を聞かない
- 学校の話題でも登場人物は自分と先生だけ
- 友達が遊びに来たりしない
言っている口調と、声のトーンを加味すると
大事のように聞こえますが、物事を
冷静に聞いているとこんな感じになります。
なぜ、彼女がそこまで気にするかと言うと
彼女は、社交的でリーダーシップもあって
生徒会の副会長までしていた人だからです。
とにかく、友達を大事にして、それこそ
「友達100人・・・」いや、それ以上の友達を
持っていて、いつも友達と楽しく過ごしていたから
だと思います。
なので、私の様なちょっと変わった子でも
友達として今も話が続いている・・・
そんな事はどうでも良いですね。
さて、この事、そんなに問題なのでしょうか?
という事で、彼女が言いたい事を言った後に
こんなこと聞きました。
子供が辛そうなの?
「それってね、子供が泣きながら、お母さん
友達が出来ないから寂しい!嫌だよ!
友達が欲しいよ!とか言ってきたの?」
彼女からの回答は「No」です。
でも、彼女は、「友達が居ないなんて不幸じゃない!」
と言う考えを、私に押し付けてきます。
まぁ、彼女と口論して勝つわけでもないので
取りあえず聞き役です。
一通り、彼女の持論を展開したようなので
こんな事を話しました。
「うん、友達が居る方が楽しい時もあるし
人生で、一人や二人は親友と呼べる人が
必要だよね!
でも、それって、「人生には」だよ。
小学生の時に必要かと言えば、
そうでもない様な気がする。
学校で何が有ったのかも、積極的に
話してくれるんだよね?
私が遊びに行った時も、こんにちはって
はっきりと言ってたよ。
コミュニケーションが苦手で、本当は
友達が欲しいなら、それは助けてあげるべき。
でも、本人が辛くないなら、今のまま
大きな愛で、見守ってあげているのが
良いのでは?」
彼女は、少し黙って、自分の考えと
私からの意見を、良く咀嚼して考えているようです。
何かしたいのなら
少しの沈黙の後、彼女から予想通りの
反論がありました。
「それはそうね!認める!
でも、友達が居ないなんて可哀想よ!
絶対、友達が居た方が楽しいよ!
何か、出来る事が有るはず。」
で、用意していた事を彼女に言いました。
「そうね。友達いた方が楽しいよね。
それなら、同じ様な子供が居る所で
同じ様な遊びをさせたらどう?
もしくは、新しい遊びを教えてあげて
その教室とかに通わせるのも良いね!
どんな遊びが得意なのか、考えて
A君に合った遊び、見つけてあげようよ。」
これで、彼女は一旦納得するはず!
何をさせようか?
予想通り、彼女は納得しました。
納得したのですが、ちょっと予想外な事が・・・
いつもの彼女なら、ここからは自分で考えて
行動します。
でも、今の彼女には、それをする元気が
もう残ってなかったようです。
「何させたらいいと思う?
もう、私、どうして良いのか分からなくて!」
あれ?高校の頃から、子供が出来るま・・・いや
子供が出来ても、今の今までココまで
悩んでいる彼女は見た事が有りません。
ちょっと意外でしたが、乗りかけた船。
最後までお供する事としました。
取りあえず、A君の事を知るために
うちの子と、私も一緒に、A君に会いに
行きました。
うちの子が、小学校から帰って来てから
その事を言うと、将棋セット持って行って良い?
と言ってきたので、了解して、いざA君の家に!
その時、内心、将棋持って行っても、
A君知らないから、すぐに辞めると思ってました。
で、A君に何をさせるのが良いのか話し合いを
始めました。
先ずは、A君の見た感じと、母親から見たA君像を
まとめる事としました。
- 何でも集中すると黙って一人で何時間でも平気
- 体を動かすより考えるのが好き
- 本も結構好き
- ・・・
こんな風に始めた時です、A君の大きな声と
走ってくる足音がしました。
そして、母親の前まで来て
「おかあさん!
ぼく、将棋がしたい!教室が有るらしいから
そこに通わせて!」
目を輝かせて、言ってきました。
正直、私も彼女も、あまりの驚きに、きょとん・・(*・o・)
そうしていると、我が子からこんな言葉が・・・
「かあさん、この子、将棋の駒の動かし方
もうわかったよ。」
という事で、母親同士の不毛な話し合いは、これで
お終いとなり、将棋教室の話になり、今日から
行く事となりました。
おわりに
子供にとって、親の出来る事は大きい事の様に
思われがちですが、実はそんなに大きな事は無いのかも
知れないですね。
うちの子も、将棋の魅力に飲み込まれて、
日曜日の朝とかは、NHKの対局観てますし
大会にもよく出ています。
A君もそうらしくて、毎日楽しく過ごしている
との事です。
母親としては、サッカーとか野球とか
水泳とかさせたかった様なのですが
これだけは、子供が好きなのが一番です。
まぁ、大会が終わるごとに、私に連絡してきて
今日は何位だった、今回は負けたけど、次回は
勝って見せる!と言っていると連絡してきます。
最近では、うちの子と、2人でプロ棋士になる
なんて話もしているとか・・・
まぁ、今から将来の夢が出来て、それに向かって
一生懸命な姿を見るのは嬉しいですよね。
ただし!うちの子には、こうも言ってます。
「学校の勉強が、少しでも出来ないと思ったら
将棋の時間を減らして、勉強させるからね!」
将棋を続けたいからか、勉強の方も
シッカリとしてくれています。
とはいえ、成績は、ちょうど真ん中位ですが・・・
小学校の間は、子供が楽しいと思える事が
大切な様に思えます。
友だとが居るとか、いないとかより、
子供が楽しんでいるかどうかを、見て行きたいですね!