カレンダーと暦!意味は同じじゃなかった?
いつも通うクリニックでの待合室でのことです。受付けでは受付の方とおばあさんがこんな会話をしています。どうやらそのおばあさん、来月の診察日が気になる様子。
「来月はたくさんお休みがあるようだけれど・・・」
「はい、カレンダー通りのお休みになります。お休みの日を除いて来院してくださいね」
そう説明しておられます。
テレビでは「今日は立秋、暦の上では秋です。」とアナウンサーが言っています。
それを聞いていた小学生くらいの子が「お母さん、暦って何?」
するとお母さん、「カレンダーのことよ、昔は暦って言っていたのよ」
「でもなぜ今日から秋なの?まだ8月だよ、夏だよね,おかしいよ。」そんな会話が聞こえてきました。
そのお母さんの言う通り、カレンダーと暦が同じことなら、『暦の上では』なんて言い方はしないだろうし、カレンダーと暦どんな意味があるんだろう?
カレンダーとは?
カレンダーは英語の「calendar」からきています。壁掛けなどの形で、月、日付、曜日などわかるようにしたもので七曜表とも言います。
日本では1873年のグレゴリオ暦への改暦で「カレンダー」が使われるようになりました。カレンダーにはほかに祝日や六曜(ろくよう)などが書いてあります。
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祝日
- 元日 (1月1日)
- 成人の日(1月第2月曜)
- 建国記念の日(2月11日)
- 春分の日 (3月19日~22日ごろ)
- 昭和の日(4月29日)
- 憲法記念日 (5月3日)
- みどりの日(5月4日)
- こどもの日(5月5日)
- 海の日(7月第3月曜)
- 山の日 (8月11日)
- 敬老の日(9月第3月曜)
- 秋分の日(9月22日~24日ごろ)
- 体育の日(10月第2月曜)
- 文化の日 (11月3日)
- 勤労感謝の日(11月23日)
- 天皇誕生日(12月23日)
六曜とは、六曜星の略のことで、もともとは中国で生まれたもので、日本には鎌倉時代以降に伝わって来たものと言われています。六曜には先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の六つののことを言い、それぞれに意味があります。
- 先勝(せんしょう)(何事も早く始めた方が良いと言われる日。午前中が吉、午後は凶)
- 友引(ともびき)(慶事、仏事ともに友を引くと言われる日。特に葬儀は凶)
- 先負(せんぷ)(何事も急がず行動することが良いと言われる日。午前中は凶、午後は吉)
- 仏滅(ぶつめつ)(仏様でも滅するような、何をしても悪い日。)
- 大安(たいあん)(何をしてもうまくいくと言わる日。特に慶事に選ばれることが多い)
- 赤口(しゃっこう)(何事もうまくいかず、やめた方が良いと言われる日)
カレンダーを見ながら、今日は❛日が良い日か、悪い日か❜というのはこの六曜を見ていたのですね。
カレンダー通りに○○の使い方
最初のクリニックでの会話にあるような『カレンダー通りにお休みします』というときは、日曜、祝日のようにカレンダーの赤字で書いてある日がお休みです、ということになります。
これが会社独自のお休みが、例えば❛火曜日❜だったとして『カレンダー通り火曜日がお休みになります』とは言いません。
暦とは?
「日読み(かよみ)」が転じた言葉で、日(か)とは、二日(ふつか)、三日(みっか)、四日(よっか)の時に言う(か)で日ということです。その(か)を数えることで日読み(かよみ)、これが転じて『こよみ』になったといわれています。
時の流れを年、月、週、日にあてはめてわかりやすくしたもの。日本では江戸時代の初めごろまでは太陽太陰暦が使われていて、これを旧暦と言います。
暦の上では○○の使い方
テレビのアナウンサーが「今日は立秋、暦の上では秋です」と言っていたのは、二十四節気のひとつのことです。
二十四節気とは一年を二十四等分に分けたものです。立秋のほかには
- 立春(りっしゅん)2月4日ごろ この日から春
- 雨水(うすい)2月19に日ごろ 雪から雨へ変わり、積もった雪も溶けはじめる
- 啓蟄(けいちつ)3月6日ごろ 暖かくなり土の中から虫が出始めるころ
- 春分(しゅんぶん)3月21日ごろ 昼と夜の長さが同じになるころ
- 清明(せいめい)4月5日ごろ 気候も良くなり、すべてのものが生き生きしてくるころ
- 穀雨(こくう)4月20日ごろ 穀物を育てる雨と言われ、この時期に種をまくとよい
- 立夏(りっか)5月6日ごろ この日から夏
- 小満(しょうまん)5月21日ごろ 田植えの準備を始めるころ
- 芒種(ぼうしゅ)6月6日ごろ 田植えの始まりの目安
- 夏至(げし)6月21日ごろ 一年で最も昼の時間が長い日
- 小暑(しょうしょ)7月7日ごろ 梅雨明けも近く、だんだん暑くなってくるころ
- 大暑(たいしょ)7月23日ごろ 暑さが本格的になってくるころ
- 立秋(りっしゅう))8月7日ごろ この日から秋
- 処暑(しょしょ)8月23日ごろ 秋の気配を感じるころ
- 白露(はくろ)9月8日ごろ 草花など、朝露が付き始めるころ
- 秋分(しゅうぶん)9月23日ごろ 昼と夜の長さが同じになり、日が短くなっていく
- 寒露(かんろ)10月8日ごろ 秋も深まり、稲刈りも終わるころ
- 霜降(そうこう)11月7日ごろ 霜が降り始めるころ
- 立冬(りっとう)11がつ7かごろ この日から冬
- 小雪(しょうせつ)11月22日ごろ 1少しずつ雨から雪に変わるころ
- 大雪(たいせつ)12月7日ごろ 雪が降り積もるよyになるころ
- 冬至(とうじ)12月22日ごろ 一年で最も夜が長く、昼が短い日
- 小寒(しょうかん)1月5日ごろ 寒さが増してくるころ
- 大寒(だいかん)1月20日ごろ 最も寒さが厳しくなるころ
今の新暦は地球が太陽の周りをまわる周期を基にした太陽暦。旧暦は月の満ち欠けを基にしているため、新暦と旧暦とではおよそ一カ月のズレが起こるのです。
まとめ
カレンダーは部屋ごとにあって当たり前のもの。ただ今日は何日?とか、来月の予定を書き込むとかそんな使い方しかしていなかったように思います。でもそんなカレンダーをよく見ると、いろいろな情報を知ることができるものだとわかりました。
六曜にもいろいろ意味があり、初めて知ったこともありました。二十四節気には農業とのかかわりが密にあり、作物を作るうえで目安としていたんですね。
そういえば、田舎のおばあちゃんが、「今度お隣に結婚されるけど、いい日はいつかな?」と大安の日を見ていたり、いつ頃から田畑の準備を始めようかと暦を見ていたように思います。
私ももっと活用しなくちゃ。今日は大安だから何を始めても成功する日。
ダイエット、始めようかな!!