鯉のぼりの由来!子供向けに説明するなら?

我が家の小学生の息子は、5月10日が誕生日です。端午の節句に近くに生まれたこともあって、私の実家から贈られた五月人形を飾る度に、息子の成長を幸せに感じる機会になります。

この時期になると、男の子の居る家庭では庭に鯉のぼりを立てている光景や、河川敷にたくさんの鯉のぼりを吊るした風景が見られますよね。風に乗って泳ぐ鯉のぼりは、何だか気持ちよさそうです。

我が家の場合は、スペースの関係で鯉のぼりではなく部屋に飾る五月人形を実家にお願いしたため、毎年鯉のぼりは立てていません。まだ保育園児だった息子にとっては、うちには鯉のぼりが無い!どうして飾らないの?となったことを思い出します。

そういえば、子供の日に鯉のぼりをどうして飾るのか、とも聞かれたのですが、子供向けにわかりやすく鯉のぼりを飾る由来はどう説明すればいいのでしょう?

詳しく調べてみましたよ。


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鯉のぼりの由来とは?

元々、端午の節句とは、古代中国から奈良時代に伝わった厄払いの風習だと言われています。急に暑くなり出す季節の変わり目の時期に、病気や厄災を避ける意味で菖蒲酒を飲んだり薬草を摘んだりしたのが始まりでした。

鎌倉時代には、菖蒲が刀の形に似ていることと武道を重んじる「尚武」と捉えられて、男の子の成長を祝うものとなりました。武士の家では、男の子が生まれると家紋の付いた幟(のぼり)を玄関先に立ててお祝いをしました。

次第に、庶民の間にもその風習が広がったのですが、裕福な庶民の中には武家に対抗して鯉の形をした幟を立てる者が現れました。

なぜ鯉のぼりになったのか?

端午の節句に飾る幟として、なぜ鯉に白羽の矢が立ったのかというと、古代中国の言い伝えと鯉の性質がとても縁起が良かったことに始まります。

中国にある黄河の上流にある滝が連なる激しい流れの場所「竜門」を登りきれた鯉は、天に昇って龍になる、という登竜門の中国の伝説が日本に伝わり、鯉は出世のシンボルとされました。

また、鯉は生命力がとても強く、汚れた沼や池などでも丈夫に生きていけます。どんな環境でも負けずに生きていく鯉のように強く育って欲しい、という願いを込めたとされているんですよ。

子供向けに鯉のぼりの由来はどう説明する?

子供から「鯉のぼりってどうして飾るの?」と聞かれたら、古代中国の言い伝えで・・・と言っても幼い子供には理解できないですよね。鯉のぼりの由来の要点を押さえつつ、私だったらこう説明します。

幼児ぐらいの子供向けに

「男の子が生まれたら、鯉のぼりを飾ってお祝いするんだよ。鯉はとっても丈夫な魚で、どんなに強い流れの中でもぐんぐん泳いで行くんだよ。鯉みたいに、元気で強い子になりますように、ってお願いするために鯉のぼりを飾るんだよ。」

小学生ぐらいの子供向けに

「昔の中国の話で、急な流れの滝を登った鯉が竜になった、という伝説があるんだけど、鯉にはどんな困難にも負けずにやり遂げる強い力があると言われていたんだよ。昔の日本では男の子が生まれると、元気に育って欲しいとか、立派に成長して欲しいという願いを込めて鯉のぼりを飾るようになったんだよ。」

と、このように説明できるといいですよね。

まとめ

元々、端午の節句には鯉のぼりそのものがあった訳ではなかったんですね。鯉がとても縁起の良い魚で、男の子の成長の願をかけたことが由来だと思うと納得です。

実は、私の住む県では鯉の煮込み料理「鯉こく」という食べ物があります。とても栄養があって滋養強壮にいいとか、母乳の出が良くなるなど言われています。この理由も、鯉のたぐいまれなる生命力が関係しているようなんですね。

端午の節句に鯉のぼりを飾る由来は、奥が深いですね。ちゃんと理にかなっているのがすごいです。これからの鯉のぼりが空に泳ぐ季節には、我が子がこれまで丈夫に成長していることに感謝するようにしたいものですね。


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