食事は家族で一緒に食べる事が大切!そのもたらす効果とは?

子育てをしていると、「食事は家族で揃って食べましょう」とよく言われます。そういえば、私が学生の頃も、実家では基本的に夕飯は一緒に食べていました。昔から家族で食卓を囲むことが大切だとされていたんでしょうか?

と、いうより昔はみんなで食卓を囲むことが当たり前だったのかもしれませんね。私は反抗期があったので、この時間はあまり好きではありませんでした。さっさと食べて自分の部屋に帰りたいと思っていたのを覚えています。

大人になってから子育てするようになり、育児本やネット、保育園などでも「みんなで揃って食べる大切さ」をよく聞くようになりました。

でも、豊かな心を育むと言われても正直ピンときません。もともとみんなで食べることが好きではないからなのか、忙しさでそこまでの余裕がないのか。

そこで、本当に根拠があるのかもう少し掘り下げて調べてみることにしました。


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研究結果があった

私が見つけたのはカナダの教授、フランク・エドガー氏の研究でした。彼が発表したのは「10代の若者にとって、家族と食事をすることは心の安定につながる」というもの。

この研究で注目すべきところは、子供の年齢も、性別も関係なかったということ。そして、家庭の収入も、話しやすい親であるかも関係がなかったのです。

事実はこれだけ
「精神的に家族と夕食を取る回数が多いほど安定し、他人のためを思う気持ちや、他人のために素直に行動できる傾向が強かった。」ということ。

家族と一緒に食卓を囲む回数が1回増えるたびに、精神的な健康は良くなったと、実験の結果が出ています。

10代の若者にとって、と彼は発表していますが、年齢は関係なかったという事も分かっているし、何より、小さい頃から家族で食卓を囲むという習慣がなければ思春期から一緒に食べようと思っても難しいかもしれません。

なぜ小さい頃から言われるのか、分かったような気がしました。日本だけでなく世界中で言われている事だったんですね。

孤食の弊害とは

家族で食卓を囲んで夕食を食べることの反対に「孤食」という言葉があるそうです。文字通り、一人で食事をとる事。そして食事の時に孤独を感じてしまう食事の事をいうようです。

調べてみると、「孤食」がもたらす悪影響があることが分かりました。

  • 好き嫌いを注意してくれる人がいないことで好きなものばかり食べてしまう
  • 好きなものばかり食べることで栄養が偏る
  • コミュニケーションが足りず、社会性やきょう協調性が育たない

よく考えてみると、これは子供だけでなく、大人にも当てはまる事のように思います。大人の場合、インスタント食品や外食なども栄養も偏ってしまう原因といえます。

パンや麺類が好きで好んで食べると、摂取カロリーが増えたり栄養も偏るほか、柔らかいものばかり食べることで咀嚼力にも影響が出てきます。

さらに、いつも同じものを食べたりしていると、味覚障害を引き起こしたり、肥満から生活習慣病を引き起こす可能性もあるそうです。

そして食事に孤独を感じることで食べる量が減り、集中力の低下や日常生活に対して意欲が低下につながるという事も分かっています。

一人で食べるという事がこんなに健康に影響があるとは驚きました。家族で食事を一緒に取ることはとても意味のあることだったといえますね。

まとめ

今回の調べで、「家族で揃って食事を取る」という事がとても大切だという事が改めて分かりました。そして、それが心の健康に必要不可欠だという事、子供にも大人にも大きな影響を与えることなども分かりました。

さらに一人で食べることで健康にも害を及ぼすという事も併せて知ることができました。

考えてみれば、生活リズムそれぞれ違う家族が、同じ時に集まり、食卓を囲んで食事をするというのは回数としてそんなに多くはありません。子供が成長すればもっと減っていくでしょう。

一日のうち一食は家族で食べると決めておいて、家族みんながその為に協力することが必要なのかもしれません。

どうしても都合が合わない時も、そういった家族の決め事があることで、家族のつながりを感じられるような気がします。

思春期の頃、毎日嫌な時間だと思っていた私でしたが、実は家族にちゃんと育ててもらっていたんだなと感じました。

自分の子にも同じように反抗期にもめげず、食事を通して家族のつながりを持たせてあげたいと思います。


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