静電気の電圧は人体に害は無い?子供にわかり易く教えよう!

「ママ、またドア開けたら、
ビリッときたの。いたーい。
静電気って大嫌い。」

冬になると厄介な静電気
小学生の娘が嘆くのも
よく分かります。

「今日理科で先生が、静電気の電圧は、
1万ボルトくらいって教えてくれたの。

家のコンセントって100ボルトでしょ。
静電気はそれの100倍ってこと?
よく私、死なないよねー。」

確かに。でも感電死って電流
大きさが関係あるんじゃなかった?
それとも電圧だっけ?

きちんと娘に説明すべく、
静電気の電圧が人体に及ぼす影響
調べてみました。


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高電圧の人体への影響は?

静電気の電圧は、
3000から1万ボルトとも
言われています。

なぜそんな高い電圧なのに、
人間はちょっと痛みを感じるだけで、
平気でいられるのでしょう?

人体に危険な電流値は?

答えは、静電気の電流がものすごく
小さく、一瞬で終わる
からです。

ここで、感電について危険要因
整理してみます。

  • 静電気の痛みは、0.5〜1mA
  • 人の最大許容電流値は、5mA
  • 50mAで気絶。100mAで心肺停止。

どんな時に感電の危険があるかというと、

  • 電流が大きい時
  • 人体を通過する時間が長い
  • 通過経路に心臓がある時

になります。

ということは、

電流が0.5mA以下程度で、
電流にさらされる時間が一瞬であれば
感電の危険はないことになります。

静電気が流れた後

ドアノブの触った瞬間に
ビリッとなるのは、ドアノブから
指へ電流が流れたからですね。

どんなに高い電圧でも、
ドアノブに指が触れた瞬間、
一気にその電圧が下がります

電流が流れ切ってしまった為、
もう次に指に流れる電力がなく、
押し出す電圧は必要ないわけです。

もともとドアノブ内、人体内に
留まっていた電子が交流し、
結果電流が一瞬流れただけです。

持続的な電力をドアノブも
人の身体も作れる訳ではありません。

という事は、電力が持続的に供給されない
静電気は、人体を危険にさらす程の
継続した時間、電流を流せないのです。

子供に分かり易く説明するなら?

電圧を滝の高さ
電流を流れ落ちる水の量
滝壺に打たれる僧侶の痛みをビリッ

例えるとします。

同じ高さにある滝のてっぺんから、
流れ落ちる水の量が多ければ、
僧侶の痛みは大きく、

水の量がちょろちょろと少なければ、
痛みは小さいわけです。

静電気のケースは、水の量が
少ない
後者に当てはまります。

また、電力を一瞬で使いきるので、
チョロチョロの水が、すぐに枯渇します。

僧侶にとってもはや
修行の意味がありません。

コンセントとの違いは?

娘が疑問に思ったコンセント
電圧は100ボルトと静電気より
かなり小さい。

でも感電の危険があるのは、
なぜでしょう?

もうお分かりですね。
静電気の逆です。

コンセントへは、絶えず電力が
供給される
為、長時間電流に
さらされる可能性があります。

一般家庭のコンセントの
定格電流は、15A。
優に、人体の許容電流値5mAを
超えて
います。

滝の高さ(電圧)は低くても、
流れ出る水量(電流)は半端なく、
それが延々と長時間落ちるわけです。

滝壺の僧侶は、解脱どころか、
御仏の元に行ってしまいます。

静電気は湿度次第

ところで、なぜ静電気が
に多いのでしょう?

これは、空気中の水分が少ない
つまり乾燥しているから

空気中の水分が十分にあれば、
物質に発生した静電気を
すばやく分散してくれるのです。

逆に、乾燥していると
物質内の電子が動けずに
溜まって
しまいます。

物質が擦れたりした瞬間、
電子の移動が物質間で起こり、
ビリッとなるのです。

まとめ

「なぞなぞ出すね。
サトシ(弟)が滝壺で修行してます。
ちょろちょろの水しか落ちてきません。

ただ延々と水は落ちてきます。
でも、サトシはちっとも痛くありません。
これ、なーんだ?」

娘が私の静電気レクチャーの後に
聞いてきました。

「えー?静電気じゃないの?
あ、でも静電気って、一瞬で
終わっちゃうし。。」

答えが出ない私に見兼ねて、
息子のサトシが話しに入って来ました。

「ママのお説教でしょ〜。
怖くないけど、長いんだよねぇー。」
とすかさず解答。

なんと、、
あれだけ言っても、
お前は無傷だったんだ……。


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