車のエアコン風の臭いがすっぱい原因は?対策で快適なカーライフを!
初夏の、汗ばむ日の出来事です。家族で、ドライブに出かけた帰り道。暑くなってきたので、途中で車のエアコンを入れた途端、小学生の娘がこんな事を言うのです。
「臭い!なんかすっぱいにおいがする!」
「お父さんの足の臭いじゃない?」
「いや、エアコンから臭うよ。」
そう言われれば、送風口から汗と酢が混ざったような、酸っぱい臭いが・・・。
というか、何でエアコンから酸っぱい臭いがするのか皆目、見当がつかず、とりあえずエアコンは止めて、暑いのに、窓全開で帰宅したのですが・・・。
ディーラーに行けば、早いのでしょうが、今月は、ちょっとピンチなので、その前に、自分で何か出来る事はないか、調べてみる事にしました。
目次
臭いの原因は?
酸っぱい臭いの原因は、主に2つあります。
- 雑菌
- 食べ物
これらが、直接臭うのではなく、車のエアコンの仕組みの中で、変化を起こして、臭いの元になります。
臭いが発生する場所
臭いの原因と、対策を突き止めるにはまず、カーエアコン内部の仕組みを少し、知っておくと役立ちます。
まず、外気をコンプレッサー(圧縮機)で高圧で液化し、コンデンサー(熱交換器)に送り、それを常圧でエバポレーター(冷却装置)に送ります。
すると、気体に戻るのですが、その際に周りから熱を奪います。そこに、ブロワ(送風機)で風を送り込んで冷たい風を、車内に送り込みます。
となると、エアコンで冷たい風を入れた時に酸っぱい臭いがするのは、冷却装置から送風機で、冷気が送られる過程が原因、と言えます。
雑菌について
エアコンを入れました(冷却装置は冷されます)。はい、エアコンを切りエンジンを止めました。すると、冷却装置はまだ冷たいまま、でもエンジンルームは温かいので、結露ができます。それを放置すると、どうなるでしょう?
カビが生えます、細菌も発生します。ホコリやちり、花粉なども結露に付着します。ただ、エアコンにはフィルターが付いています。フィルターが、機能している間は臭いませんが、フィルターの汚れが酷くなると・・・。
はい、再びエンジンをかけ、エアコンをON。
すると、先ほどの雑菌たちが水に付着する事で汚れを食べ培養され、酸っぱい臭いになって車内に流れ込むんです。
食べ物について
主な原因は、カビや細菌などの雑菌にありますが、食べ物の車内への置き忘れや食べこぼしにも、注意が必要です。
スナック菓子や、ジャンクフードなど、臭いの強い食べ物を、車内に放置する、という事は、ないと思いますが、食べこぼしたりすると、残り香が、エアコンをつけた時に、車内を循環して物によっては、臭いを放つ事があります。
臭い対策をしよう!
食べ物対策については、放置しない、こぼさない、ということで無事解決です。問題は、雑菌対策です。
今すぐ臭いを取り除きたい!
既に酸っぱい臭いに、侵されている!という場合は、まずは車を安全な場所に止めて、以下の方法で雑菌を取り除きます。
- 窓を全開にして、エンジンをかける。
- 暖房の最高温度に、設定する。
- ACスイッチは切り、送風を最強で送る。
- その状態で、最低5分間は待つ。
暖房で、エアコン内部のカビを死滅させる事ができるので、臭いはしなくなるはずですが、カビなどが、フィルターに残っている場合は、以上を、改めて何度か行なってみると、臭いは軽減できます。
普段から予防を!
カビや雑菌そのものに、臭いはありません。
問題は、それらが水に付着して汚れ(栄養)を食べた時に、臭いが発生するので、そもそも水滴を付けない環境を、作ればいいんです!これは運転を終えてから、安全な場所で行ってください。
- エンジンをすぐ切らずに、冷風を止める。
- 窓を全開にして、暖房の最高温度に設定。
- ACスイッチは切り、送風を最強で送る。
- その状態で、最低でも1~2分は待つ。
※エアコンの設定温度を、下げ過ぎないこと。
室内エアコンには、内部乾燥などといった機能がついていると思いますが、それと同様、内部を熱する事で、カビの発生を防ぎます。
手遅れ状態の場合
以上は、エアコンのフィルターがまだ機能している場合に、可能な対策です。完全に汚れてしまい、どうにもならない時はフィルター交換を、オススメします。
車種や年式によって、自分では交換できない車もありますが、フィルター自体は2,000~3,000円程で購入できます。また、交換方法も、ダッシュボードを外せば、その奥にフィルターがあるので、簡単に交換できます。
因みに、フィルター交換ができない車の場合、冷却装置を洗浄する、という最終手段を、取らざるを得ません。家庭でも、できなくはないですが、大変な作業なので、ここは潔く専門店やディーラーなどに、依頼する事をオススメします。
おわりに
帰宅後、我が家の車は、雑菌対策を何度か行なったのですが、それでも臭いは取れず。幸い、フィルター交換できる車種だったので、後日、夫にフィルター交換をしてもらいました。
数千円はかかりましたが、それでも早めの対処だった為、まだ助かりました。その後、車好きの父に、話のネタにこの話を、振ってみたところ、
「俺の車は、買って15年になるけどそんなこと、一度もなかったぞ!大体、エアコンの使い過ぎだ!」
父はエアコンではなく、送風メインで使うそうで、エアコンも設定温度は最弱にしか、しないそうです。送風メインって・・・花粉症の夫を抱える我が家には、無理です。
ただ、エアコンの設定温度を下げ過ぎない、というのは、結露を作りにくくする、という
意味で理にかなっています。今後、気をつけてみようと思いました。