自費出版の費用を格安にする方法とは!?

私の母は手芸店で働いています。母が働いている手芸店では、店員さんがそれぞれ自分の得意な分野のものを担当し、お店で販売している生地などを使って見本を作り、お店に飾っています。要望によっては、お客さんに作った見本を販売しています。

今、ハンドメイドが流行っているせいか、お店にも作り方を教えてほしいというお客さんが増えてきているんだそう。ある日、店長さんが、自分たちの見本作品の作り方の手芸本自費出版して、お店で販売してみてはどうかと言いだしたそうなんです。

母達は、「自費出版!?」と驚いたようですが、店長さんはノリノリです。できるだけ費用をかけずに本を作るにはどうしたらいいか調べてほしいと頼まれてしまった私。自費出版の費用を格安にする方法がないか、調べて見る事にしました。


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自費出版の一般的な流れ

自費出版の場合、全ての費用を自分たちで支払います。一冊の本にするには、原稿を用意し、編集や校正、印刷して製本と作業工程を踏んでいく必要があります。

原稿は用意したとしても、その後の工程を素人が全部やるのは無理です。出版社にまず問い合わせをして、見積もりを出してもらうところから始まります。

見積金額が妥当で、他の作業スケジュールについても納得できれば、契約します。その後は、出版社と話し合いを重ねながら編集・制作作業に入ります。

表紙のデザインや帯などが出来上がり、部数や製本方法などを記載した指示書とともに印刷会社へ引き渡します。印刷会社で指示書通りに印刷・製本作業が進められ、指定された場所へ納品されます。

自費出版の費用相場

本を出版するには、多くの費用がかかるのが普通です。制作にかかる費用は、ページ数、本のサイズ、部数、編集や校正作業に関わるオプション費用など、どのような本を作るかによって工程が変わり、かかる費用も違ってきます。

自費出版の場合の大まかな費用相場を、ある出版社の見積もりを例にあげてみます。
書店流通の条件はなしの見積もりです。

・B6判、ハードカバー製本、ページ数80 50部
・著者担当:手書き原稿、校正
・出版社担当:文字入力、編集、デザイン、印刷製本、納品
※用紙等は使うものによって価格がかわります
製作費合計 約27万円

費用を格安にするためにできること

自費出版費用をなるべく安くするために著者自身ができることをご紹介します。

出版社に依頼する作業を減らす

編集や校正作業、表紙のデザインなどを全て自分で行うことで、費用をおさえる方法です。一般的に、出版社に依頼するとオプション料金がかかります。

表紙カバーのデザイン料、帯、カラー写真、原稿内容の修正料など、しっかりした本を作ろうと思えばそれだけ料金はかかります。

自費出版専門の出版社に依頼

出版社といっても、数多く存在します。大手出版社に依頼する場合は、高額な費用がかかるのが一般的です。自費出版の場合、売れないと判断されれば断られる事も多いです。

自費出版専門の出版社は、会社規模は大手に比べて小さくなりますが、費用は抑えられます。ただ、専門業者も今はたくさんあるようなので、いくつかの出版社に問い合わせや相談をして、自分の目的にあった出版社を選ぶ必要があります。

印刷会社に依頼する

編集作業はできない会社が多いですが、その分費用が安いです。印刷・製本以外の作業は全て自分でできる人や、身近な人に配布するというような本を作りたい人にはおすすめです。

出版仕様にこだわらない

せっかく自分で本を出すなら、立派なものを作りたいと思ってしまいますよね。ですが、費用を抑えるためには、帯や表紙カバーなしのような、簡易的な仕様にすることで、それらに関わるオプション費用を省く事ができます。

また、本のサイズを小さくする・ページ数を減らすといった事でも、費用を抑える事ができます。

まとめ

自費出版の費用は、出版する目的によってかなり変わってきます。私の母達のように、本屋さんに置いてもらうという目的はなく、自分たちのお店でのみ販売するような場合は、格安での自費出版も可能ということがわかりました。

自費出版の費用について調べた事を、明日お店の皆で話し合うようです。社長も来るそうなので、私は、母達は「会社で費用を出してくれ」と強引にお願いするのではないかなと予想しています。店頭にハンドメイドの手芸本が並ぶのかどうか、楽しみです。


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