美術館の仕事には資格が必要?その道に進むための方法3つ!

これから文系か理系かを選択しなければならない高校1年生の娘。将来のことも、進学先のことも真剣に考える時期に来ているようです。

今までも、将来に就きたい仕事についても話が出ることもあったんです。でも、夏休みにサマースクールに参加してから、自分のやりたいことに変化があったようなんです。

これまでとは違った方向性の職業の名前が出るようになり、それがどんな仕事なのか、就くためにはどんな資格が必要なのか、まだよくわからないでいます。

それは、美術館の仕事。美術館で仕事をするためにはどんな資格が必要なの?これからのために調べてみましたよ。


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美術館の仕事ってどんなことをするの?

誰もが、一度は足を運んだことがある美術館。たくさんの絵画や彫刻などが展示してある風景や雰囲気は、外界とは違った空気が流れているようにも感じてしまいます。

私たちにとっては、多くの貴重な美術品を扱う美術館の表向きしか知らないことが多いものです。美術館にはどんな仕事があるのでしょうか?詳しく見ていきましょうね。

美術館での職種

美術館で働く人の職種は様々ですが、美術品に関わるか否かで資格が必要になる場合があります。例えば、

美術品に関わらない職種には、以下のようなものがあります。

  • 受付
  • 事務
  • 広報
  • 監視
  • 警備
  • 清掃
  • ショップスタッフ
  • レストランスタッフ など

私たちが美術館を訪れた時に、接することが多いのがこのような職種の人ですよね。以上の仕事は、特別な資格は必要なく美術館で働くことができます。ただし、国立・県立・市立など公立の美術館の場合は、事務職員が公務員ということが多くなります。

しかし、美術品の購入・管理・展示企画などに関わる仕事の場合は、資格が必要になってくるんです。美術品に関して専門的な知識を持つこの職種を「学芸員」と言います。最近では、キュレーターと呼ばれることも多くなってきましたが、どんな仕事をするのでしょう?

学芸員の仕事とは?

学芸員は、美術館ではどちらかというと裏方の仕事になります。とはいえ、学芸員の本来の使命とは、人々に美術品の持つ知的・文化的な価値を広め、伝えることなんです。

そのために専門的な知識を学び、時に現地まで足を運んで研究し、その魅力をいかに美術館を通して伝えられるかを考え企画することが仕事になります。また、美術品を収集し管理保存することも重要な仕事になります。

また、専門分野での講演をおこなったり、雑誌や新聞などへの寄稿も仕事の一つになります。

貴重な文化財を後世に残すために、美術品の管理や自分の知識の学びを怠らず、多くの人に見てもらうことでその価値を広めるために働く人が「学芸員」ということになるんですね。

では、学芸員になるためにはどうしたらいいのか、見ていきましょうね。

学芸員になるためには?

まず、学芸員になるためには国家資格が必要になります。学芸員の資格を取得するためには、3つの方法があります。

大学や短大で資格を取る

文科省が定めた博物館に関する科目を履修できる大学や短大で学部ことで、学芸員の資格を取得することができます。

現在は、291校の大学と9校の短大で学芸員の国家資格を取得可能とされています。教育学部や文学部で履修できることが多いようですよ。

在学中に、必要な科目の単位を取得しておくと、卒業と同時に学芸員の国家資格が与えられるようになっています。

学芸員の補佐として3年以上の経験後に

大学に2年以上在学し、博物館に関する科目を含めて62単位以上を取得していることが前提ですが、学芸員の補佐業務を3年以上の経験がある場合には、資格を取得できることになっています。

大学生だった頃に学芸員の資格が取れなかった場合でも、経験があればチャレンジすることも可能ですね。

学芸員認定試験に合格した場合

学芸員資格認定に合格すれば、学芸員の資格を取得できます。この試験に合格すると、先に述べた資格の取得方法2つと同等以上の学力及び経験があると、文科省に認められたこととなりますよ。

しかし、学芸員資格認定試験は、いくつか受験資格があります。条件を満たすことができない場合は、残念ながら受験することができません。その上、実はこの試験の合格率は、わずか数パーセントという超難関試験なんですよ。

まとめ

美術館での仕事の種類はいくつかありますが、美術品に関わって働く希望があるのなら、学芸員の資格が必要になるんですね。

学芸員の資格を一番取得しやすいのは、やはり大学在学中に関係した科目の単位を取得することが良いようですね。資格のための講義と自分の興味のある分野を同時進行で学ぶことができます。

とはいえ、資格を取ったから美術館に必ず就職できるという訳ではありません。美術館の採用は、元々募集が少ないため、新卒でタイミングよく就職できる可能性は少ない、とも言われています。

しかし、学芸員の資格は多岐に生かすことができる資格です。例えば、教育委員会での文化財調査、画廊やギャラリーへの勤務、芸術関係に関連のある展覧会を企画するイベント会社などの道も拓けますよ。

自分の興味を仕事に活かすのは本当に素敵なことですよね。将来の夢のために、下調べをしておくのは大事なことですね。


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